2日前の土曜日にメイン端末のXPERIA Z3 Compactのキャップ交換に行った際、11月に発売される予定となっているXPERIA Z5 Compactの実機が展示されていたので見てきました。コールドモックは何回か触っていたものの、実機を触るのは初めてになります。ちなみに展示機はイエロー。一応発売前の試作機扱いですがグローバル版がすでに発売済み(ネットや秋葉原のショップでは日本国内の技適を通過しているグローバル版がすでに販売中)となっており、現時点でFWのアップデートも未配信のことなどからほぼこの仕様で出荷されるものと思われます。
前モデルXPERIA Z3 Compact(とその焼き直しモデルA4)同様4.6インチサイズを継承。デザインはZ5やZ5 Premiumと同様でZシリーズのオムニバランスデザインを継承+指紋認証のためにボタンのデザインが変更となっています。
ただ背面はXPERIA Z3 CompactやZ5/Z5 Premiumと異なり、削りガラスのフロステッド・グラスを採用しているのですがどうも素でAシリーズっぽいような安っぽい印象になってしまったのは好き嫌いが分かれるかもしれません。カラーリング選択的には今回もいい感じで個人的には展示機の黄色が好きです。
Z3 Compact同様サイズは小さくなり、液晶サイズもHDに、RAMも2GBに変更されているものの、それ以外のスペックはXPERIA Z5/Z5 Compactを継承しており、オクタコアのSnapDragon 810プロセッサに2300万画素のリアカメラがしっかり搭載。Z3 Compactでは16GBとやや心ともなかった内蔵ストレージも32GBに変更されています。
ただしZ4/Z5同様SnapDragon 810搭載機の発熱問題も継承してしまっており、本機もでもアプリ立ち上げの状態で微熱を持っていたのが気になるところ。すでに先行販売されているグローバル版を購入した海外ユーザーからは(S810搭載由来かどうかは別にせよ)発熱問題と一部不具合も報告されており、Z5 Compactでは液晶解像度がHDになっている分リソース的に余裕ができて発熱問題もほかのZ5シリーズと比べればよくなっているんだろうという期待は少し裏切られる結果になってしまって残念感はありました。
”小さいスマートフォン”というのが減ってきている現状において、ソニーモバイルがZ1 f(Compact)/Z3 Compactの流れをくむコンパクトモデルを今回も用意してくれたことはIFAで発表されたときも素直に感動しましたし、これからも続けてほしいと思います。ただ今回は無理にZ5と同じSnapDragon 810を搭載するのではなく、無難なヘキサコアのSnapDragon 808を搭載して発熱を抑えたモデルを出してほしかったというのは正直なところです。今回発表されたドコモのスマホには同じくコンパクトモデルのAQUOS Compactが発表されており、こちらには前述のヘキサコアSnapDragon 808が採用されていることからまだ実機は見ていませんが今回はこちらのほうがおすすめかなぁというのが個人的な感想でした。
ただしFWの更新で不具合や発熱問題は改善される可能性もあり、カメラの性能やDSEE HXといった機能は本当に素晴らしいので今後安定していくことを期待したいところです。今後長期的にレビューできる機会があれば3Dゲーム使用時の発熱も含め検証してみたいなぁとは思います。