ジャンクですから
昨日アキバのソフマップ・リユース館を何となく覗いていたところ、LGのau VoLTE対応端末、isai vividが9800円(税抜き。税込み10548円)で売られているというとんでもない案件を発見。ただし正常動作品がここまで安いわけではなく、動作に問題がある保証なしのジャンク商品でした。ジャンク商品は「突然リブートする問題がある」というもの。ベースになっているLG G4と本機の一部ロッドにはハードウェアがらみの問題によるブートループ問題を抱えている個体があるので気になって店員さんにある程度充電してもらってから起動確認してもらうことにしました。
夜20時ごろの来店だったことや完全放電していたこともあって起動確認できたのが閉店ぎりぎりというタイミングになってしまいましたが無事起動するのは確認。確かにたまに突然電源が落ちてリブートする問題があるのを確認しました。ただ問題になっているブートループ問題とは違うような感じでとりあえずWi-Fi運用であれば普通に使えそうな感じだったのとS808+RAM3GB+WQHD液晶搭載モデルでオリジナルのLG Gシリーズと比べて何らかの部分が劣化していたisaiシリーズの中ではグローバル版G4準拠に近いモデルだったのもあってほぼ即決で購入しました。サブ機として活躍中のXPERIA XAやNexus 5(液晶割れジャンク)も購入していますし本当にきりがないので今年の端末購入はこれで最後になると思います。
ちなみに同店舗のvividの正常動作品の中古価格は一台だけあった本革カバー仕様(LG G4にも存在する仕様で、isai vividでは発売当初は設定がなかったものののちに追加設定)でこの値段となります。本革仕様はあまり中古でも出回らないのでまぁこんな値段だと思いますが、通常仕様でもS808世代の現行モデルですしAndroid 6.0.xへのアップデート対応もアナウンスされているモデルなので大体今でも3万前後が相場でしょうか。
安定した高性能と美しいディスプレイ。グローバル版のG4の仕様にほぼ準拠したモデルへ
isai vividは昨年5月にauの夏モデルとしてLGが投入したモデルで、その1か月前の4月にグローバル向けに投入した同社のフラッグシップモデル、LG G4をベースに日本国内向けにカスタマイズしたモデルになります。
isaiシリーズは初代LGL22からフラッグシップモデルLG Gシリーズをベースにauと共同開発でカスタマイズしたモデルになっています。対応するモデルは以下の通り
LG G2(2013)→isai LGL22
LG G3(2014)→isai FL LGL24&isai VL LGV31
LG G4(2015)→isai vivid LGV32
LG G5(2016)→現時点で該当するモデルなし
ただしベースになっているグローバル版をそのまま出しているわけではなく、なぜか何らかの部分が劣化した仕様になっており、特にisai VL/FLはオリジナルのG3にあった輝度センサーの削除や内蔵カメラのレーザーオートフォーカスの削除など機能削減が多い仕様になっていましたが、昨年発売したisai vividはフロントカメラが800万画素から210万画素に、ワイヤレス充電も非対応に変更されたものの、それ以外はグローバル版のLG G4準拠の仕様になりました。それどころか前述する通りG4にも設定されている本革仕様まで投入。以前のisaiとは一線を画す仕様となりました。
搭載SoCはヘキサコア(6コア)構成のSnapDragon 808(GPUはAdreno 418)。同時期にオクタコアSoCの上位版SnapDragon 810搭載機も登場していたのでそれよりワンランク落とされたSoCとなりますが、S810搭載機が発熱で(悪い意味で)話題になってしまったことや本機の場合WQHD液晶を搭載していることもありS808を搭載したのは正解だったと思います。実際各種ベンチスコアは上記通りで安定した高性能を実現。すでに現在のハイエンドSoC、SnapDragon 820はAntutuスコア13万というバケモノじみた性能になってきていますが正直ここら辺なら十分3Dゲームあたりもこなせると思います。
LGが「Quantam Display」と命名した新IPSディスプレイはWQHDという高解像度も相まって美しい表示を実現しており、カメラもF値1.8という明るいレンズを搭載し「一眼カメラに近づいた!」とLGが豪語していただけあって暗所にも強く、カメラ機能もRAW出力やマニュアルモードに対応した本格的なものを搭載。もちろん前モデルisai VL/FLではカットされてしまったレーザーオートフォーカスもしっかり搭載されています。
今回購入した個体は突然リブートする問題を抱えている端末な上にau回線自体持っていないのでSIM差し運用することはないと思いますが、まともに使うことはできる端末ですしS808搭載端末が中華タブレットと同価格帯で買えるのはジャンクとはいえ本当に驚異的。今年はZ3cやXAも十分満足していますしこれで本当に当面満足できそうです。
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