AndroidのGoogleサーバーのアプリバックアップ機能自体は2.x時代から存在はしていたのですが、ほとんどの確率で「システム設定とインストールされていたアプリ自体はリカバリされるものの、アプリデータは復元されない」という使えないものでアプリ設定をバックアップするにはAndroid SDKに含まれているADBの機能を利用してバックアップする(あるいはそのフロントエンドであるHeliumを利用してSDカードにバックアップを保存する)という手順を踏むか、root化してTitanium Backuoで完全なバックアップを作成するしかありませんでした。
しかしAndroid 6.0以降ではアプリ側の対応が必須でサーバーにバックアップできるデータサイズは25MBまでという制限がありますがアプリデータの完全バックアップがついに実装されたため、本体リセット時や別機種へのデータ移行がだいぶ楽になってきました。
例えば2ちゃんねるブラウザの「2ch Mate」は端末で読んでいたスレッドの情報がログを含めてしっかり復元されますし、Twitterクライアントの「Sobacha」もTwitterの認証情報や設定がしっかりバックアップされているため、バックアップから復元すれば初回起動時の認証作業すら不要です。
Android 6.0以降のバックアップ機能に対応していない古いアプリや本機能によるアプリデータのバックアップを許可していない一部のアプリなどではやはり再設定が必要になりますが、以前と比べればだいぶバックアップ作業に関しては改善されてきたような気がします。個人的にはMarshmarrow以降のアプリバックアップが優秀になってきているのでもうrootを取る必要はあまりないかなぁというのが正直な感想です。本当はかつてのPocketPC/Windows Mobileや現在のiOSデバイスのようにPCにデータを完全バックアップできる環境が一番理想的ではあるんですけどね・・・
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