おもちゃ屋で買える”本物のAndroidスマホ”
昨日市内にあるトイザらスに出向いてみたところ、メガハウスが販売している小学生向けキッズスマホ”Fairisia”(フェアリシア)のホットモックが展示されていたので触ってきました。販売ルートが玩具売り場となっていますがおもちゃの疑似スマホではなくれっきとした本物の”Android 4.2搭載スマホ”です。
販売自体はバンダイナムコのグループ企業であるメガハウスが行っていますが、端末自体は安価なタブレットやSIMフリースマホを手掛けているCovia社が開発したものになっていて、ベースになっているのは同社のFleaPhone CP-F03aとなっています。(ただしもとになっているFleaPhone CP-F03aに搭載されているNFCは非対応)
スペックは以下の通り
CPU:Mediatek MT6572 デュアルコアプロセッサ 1.2Ghz(Cortex A7アーキテクチャ)
RAM:512MB
ROM:4GB
ディスプレイ:4.0インチWVGA IPSディスプレイ 静電式マルチタッチ対応
Wi-FI:IEEE802.11b/g/n準拠
Bluetooth:4.0対応
カメラ:フロント30万画素/リア200万画素
OS:Android 4.2”JellyBean” 注:Google Mobile Service対応
デュアルSIM対応(ただしFairisia自体は対応SIM一枚差しのみ対応)
このスペックで月額2390円(税抜き)で1GBまでの高速データ通信+IP電話が利用可能なdocomo MVMOSIMがついて本体価格は22990円(税抜き)となります。
ベースになるFreaPhone CP-F03aから液晶サイズ、NFC、リアカメラが変更されていますがそれ以外は同一性能となります。性能的にはローエンドスマホですが、小学生向けとしては十分なスペックになっているのではないでしょうか。
なおCP-F03aは近日ローエンド機でも軽快に動作するAndroid 4.4.2 “Kitkat”への公式アップデートが予定されていますが、こちらが対応するかどうかは微妙なところです。
プリインアプリは小学生高学年~中学生向けを想定したものが多め。なぜかGoogle Keepもプリイン
展示ホットモックは操作可能ではあったもののケースに入った状態でSIMも刺さっておらず、無線LANにも接続されていない状態で、さらに制限モードが有効化されているためGoogle Chrome、GMail、電話アプリ、Google Play Storeは実行できない状態でしたが、それ以外は一通り操作可能だったので実際に触ってきました。
プリインストールアプリはオリジナルのチャットアプリであるteteや3DSでヒットしたゲームの移植版らしいクマ・トモ、ミュージックアプリのLUX、英和・和英・国語・漢字辞書に対応したMX辞書アプリなどをプリインストール。Google MapやPlay StoreなどのGoogle Mobile Service関連のアプリもしっかりプリインストールされており、なぜかGoogle公式メモアプリのGoogle Keepもしっかりプリインストールされていました。
ブラウザはAndroid 4.2標準のAOSPブラウザではなく最初からChromeがデフォルトブラウザとしてプリインストールされています。
もちろんGoogle Play Storeにも対応しているのでプリインされているアプリ以外の普通のAndroid向けアプリも導入可能。パズドラやLINEもしっかり導入可能です。設定画面が開けなかったので未署名アプリの導入が可能かどうかは不明ですがたぶんアニゲマアプリも導入可能でAndroid版クドわふも(ry
動作のほうは特に不具合もなくローエンド機の割には予想以上に動くような印象。ホームランチャーやプリインアプリ、壁紙こそ小学生高学年の女の子向けを意識したデザインになってはいるものの、端末自体は割と普通なデザインでOS自体も子供向けゆえに親御さんが機能制限をかけられる機能が搭載されているものの予想以上に”普通”なAndroid端末でした。まぁベースがCoviaのFleaPhoneですし当然といえば当然かもしれません。
制限モードはかかっているものの通知領域は普通に開けたので確認したのが上の画面。Android 4.2なんでクイック設定パネルも利用可能です。上の画面を見ればわかるのですが前述のとおり小学生向けにもかかわらずベースモデル同様しっかりデュアルSIMにも対応…はしているのですが、APN設定ができないようになっているとのことで実際にはFairisia専用SIMしか使えないため無意味な仕様になっています。
まとめ:コンセプト通り小学生の女の子が持つなら十分な性能
ネット接続なし、アプリ起動制限有の状態でなおかつディスプレイ用ケースに入った状態での展示だったので実際に触ってできることは限られましたが、小学生高学年向けとはいえ中身は良くも悪くも予想以上に普通のローエンドAndroid機で”悪くは”ない印象でした。動作のほうも標準の状態では特にもたつくこともなく小学生中学年~高学年、中学生あたりに持たせるのであれば十分な性能なんじゃないでしょうか。これで1GBまで使えるdocomoのMVMO SIMが月額2390円でついてくるので子供に持たせるなら割とお勧めできそう。
ただドコモからだとこれと似たコンセプトでちゃんと通話もできて、mvmoSIMのFairisia程ではないにせよLTE対応であるのも関わらず通常のdocomoスマホに比べれば維持費も安価に設定されているシャープ製Android 4.0端末”スマートフォン for ジュニア2 SH-03D”が販売されているのでこちらのほうがいいんじゃないかなぁ感もあったりはするのですが…(ただしこちらはAndroidのバージョンが”4.0”と古めな上Google Play非対応ですが、逆に言えば非対応な分LINEなど子供の利用はちょっとリスクのあるアプリの導入も制限できる分より安心感はあるとも言えます)