ボッケニャンドリの思ったこと

思ったこと感じたことを書いているけど間違い、勘違い、思い込みも(^^;

借景

2007年10月25日 08時26分21秒 | 思ったこと
こんな景色が何時までも見れると良い

 窓の外に人工物のない景色が、しかもそれを見下ろせるようなのが良い。だけど見渡す限り自分の土地なんてのは庶民には無理。でも海辺ならそれも可能だ。川崎のアパートを引き払って山梨の親の家に戻ったのがもう16年くらい前。戻ったばかりの頃、集落のお祭りの宴会でほろ酔い気分で 「 海が見えるところに住んでみたい 」
なんて言ったら 「 お前はまたここを出てくのか?」 などと絡まれて大騒ぎ。そんな事言われるなんて夢にも想ってなかったので興覚め。

 去年だったかな、昼のバラエティ番組で格安訳あり物件なんてのをやっていた。どんな欠点があるのかなぁと見てたら家の裏が藪なんで庭にジョロウグモが出るんだとか。う~ん、それならうちも訳ありだ。しかもその番組に登場した蜘蛛の数なんて可愛いもんだと思った。都会ではこれが訳ありだそうだから上の写真のような景色ってのはどう思われてるんだろう。何も無いじゃん、の一言かな。

 もう随分前から日本の農業は高齢化でダメだなんて言われてるけどまだまだ田んぼや畑は残ってる。この先も安泰かというとそうは思えない。電車や国道からは健全そうな農業が見えるけど、ちと幹線から離れたりすると元農地だらけ。そこにはブタクサだのアレチウリなんていう達の悪い外来植物がのさばってる。そんな土地がどんどん増えて車窓から見える景色が郊外型の大型店の派手な看板だらけにはなって欲しくない。

 手前のビニールでくるんであるのは刈り取ったばかりの稲。その向こうの田んぼでは昨日脱穀が終ったところで屑を燃やしてる。もうじき刈り取った跡だけという景色になるがまた来年もそのまた次も稲作が続いて欲しい。放棄された農地なんて話をつい最近TVで見たが、ここがそういう場所にならないで欲しいと祈るばかり。でもそんな謙虚な心ばかりではない。家の窓から農作業をしてる様子を眺めながら、下々の者、良い景色を作ってくれて有難く思うぞ、などと高貴な人になった気分を味わってたりする。
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