スポーツには筋書きが無いので贔屓の選手やチームが思うような結果を出さないと欲求不満になる。その点ドラマはハラハラしながらも大抵主役が勝ってくれるので心の平安を得られる。だからといってスポーツで安易な平安を得られるような演出があると詰まらなくなる。
カメダ次男の初世界戦、若い選手はどんどん強くなるのでどう化けるか分らないから見てしまった。この辺りはTVの目論見通り。カメダはガードを固めたものの攻撃は不発。というかプロの頂点の戦いとしては頂けない、ここまで下手だったとは。内藤に一つ注文をつけるなら左手で相手の頭を押さえるのではなくジャブにしてくれたら格好良かった。幸い内藤の目尻が切れてのT-KOなんて結末にならずに済んだけどまぁ何というか詰まらない試合だった。
カメダも最終ラウンドまで戦うくらいの練習を積んだものの最後は抱え投げ連発で試合を台無しにしてしまった。う~ん、リングの中では綺麗にやってくれたら良いのにこれじゃぁ試合前のイメージと同じでチンピラの喧嘩。兄貴は半べそで勝ったのに弟はこんな豪快な投げが決まったというのに負けちゃった。こんな技が見れるなんて、やはりスポーツは筋書きの無いドラマだったか。
こんな試合になったのもそのレベルに達してない選手を如何にも強く見せようとしたTBS側の演出のせいだろうなぁ。ボクサーが試合前に大きな事を口にするというビジネスモデル(?)で成功したのはそれに見合う実力のあったマハメド・アリくらいか。まぁ一時的には視聴率稼いでも長い目で見たら見放されるんじゃないのかなぁ。カメダはまだ伸びそうなだけに使い捨てされないようにしなきゃ。
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