将棋のタイトル戦をよく見る。最近はテレビだけでなくインターネットのニコニコ動画や棋譜中継サイトで見ることが出来る。オレサマの棋力はせいぜい3級くらいだが評論力は九段だ。俺よりも遥かに弱いヨメでさえ羽生(はぶ)の手を見てこっちのが良いんじゃないのと言ったりする。 先日、渡辺明棋王への挑戦権をかけて羽生名人と深浦九段が挑戦者決定戦二番勝負の第1局をやった。下の図、さすがに羽生は負けだろうと思った。深浦の持ち駒にはまだ香車が1つある。 この後どうなったかというは羽生は深浦の飛車を桂馬などで8筋から追い出し、成った桂馬で香車を後ろからパクパク食べてしまった。いくら香車が後ろに下がれないとはいえこんな打開策があったとはまさかの展開だった。こんな調子でプロ、それもトッププロは中々土俵を割らないというか最後まで勝負を諦めない。 『負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう。』という木村一基八段の言葉が良い。クライマーなら正に転げ落ちるのだ。それが嫌だからクソ粘りする。そうするとたまには上に進める時がある。 |
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