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米軍基地再編または日本の「無関心」
地方紙の小さな記事に共感をもった。米軍再編にふれたものだ。日本がなぜ「普天間問題」に大騒ぎするのか、論じられなければならないのは米軍再編ではないのか、という主張がこの記事の核心だ。そのとおりだと思う。
当ブログで以前、目取真俊の主張を紹介した。幾人かの読者の方から意見を頂戴した。いずれも、目取真の日本本土と沖縄を対置させた一種「過激な」論立てに異議を唱えるものだった。
したがって話は目取真の主張からはじめようと思う。この記事のなかでは、目取真のつぎの言葉が引用されている。
<このような(基地集中の)異常な状況を法的に支えている日米安保条約に対して、日本(ヤマトゥ)においては、反対の声はほとんど聞かれなくなった。日米安保体制の負担を沖縄に押しつけ、自分たちは米軍基地がもたらす事件や事故の被害から免れることによって、日本人の圧倒的多数は日米安保条約に関心を持たなくても生活できるし、やすやすと肯定することもできる>
ややもすると、こんなところに落ち着き、安住する。意識せずとも実際はこうなる日本の現実を、目取真は批判している。記者は、「彼の批判を受け入れた上で、それでも私は普天間問題ばかりに世間の注目が集まることに、違和感を感じる」と書き添えているが、しかし目取真はなにも沖縄・普天間に注目せよといっているのではない。まさに記者自身が続けていうように、米軍基地再編の本質を見抜け、それは日米軍事体制の一体化だというのがいいたいことだろう。だからこそ、日本(ヤマトゥ)の無関心を批判せざるをえないのだ。
最上敏樹の言葉を借りれば、沖縄のいまは「平和ならざる状態」だといえるだろう。だから、いいかえると、米軍基地再編問題はこの「平和ならざる状態」を普遍化し、さらに深刻化させるものでもある。
記者の眼差しは、すなわち「安保」に無関心な我われに向けられている。
【関連エントリー】
目取真俊、沖縄県知事選をふりかえる
閑話休題 14 -米軍基地再編の促進に補助金
覚書「米軍基地再編の促進に補助金」
改憲と平和、安倍年頭所感
追記;年末、Yナンバーの車をたまたまみかけた。ナンバーには佐世保とあった。それで、駐留米軍基地の車だなと察しがついたが、調べてみると、
米軍関係車両専用のプレートがあり、平仮名の位置にA、E、Y等のアルファベットが書かれているのが特徴である。米軍関係車両の登録台数は60000台弱程度で、そのうちの約27000台が沖縄ナンバーである。
自動車税が国民の2割に免除されていたり、ガソリン代に含まれる税が免除(計算の関係で基地内のガソリンスタンド内のみ適用)されるなど不公平な点も多いとされているが、自動車税に関してはYナンバーの車が基地の外と、基地の中の其々の道路を走る割合を元に出されている為に、異なる税額との解釈もある(以上、ウィキペディアから引用)。
これも対米従属のひとつの姿だと思う。ちなみに、在日米軍施設は、総数87施設 総面積;312,209(千㎡)。そのうち沖縄県は、36施設、230,392(千㎡)を占める。(防衛施設庁ホームページから)
http://www.dfaa.go.jp/US/sennyousisetuitirann.html
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沖縄勤務になり10カ月。
昨年は、在日米軍再編に伴う米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題に追われた一年だった。だが、なぜ私たちマスコミはこれほど「普天間問題」に大騒ぎするのだろうか。
それが「重要でない」と言っているのではない。市街地の真ん中にある同飛行場は、全国の米軍専用施設の75%が集中する沖縄の基地負担のシンボルだ。その危険な基地を、沖縄県内の別の場所に「たらい回し」的に移設しようという政府案に対し、県民が反発するのは当然だろう。
沖縄在住の小説家、目取真俊さんはコラム集「沖縄 地を読む 時を見る」でこう書く。
<このような(基地集中の)異常な状況を法的に支えている日米安保条約に対して、日本(ヤマトゥ)においては、反対の声はほとんど聞かれなくなった。日米安保体制の負担を沖縄に押しつけ、自分たちは米軍基地がもたらす事件や事故の被害から免れることによって、日本人の圧倒的多数は日米安保条約に関心を持たなくても生活できるし、やすやすと肯定することもできる>
彼の批判を受け入れた上で、それでも私は普天間問題ばかりに世間の注目が集まることに、違和感を感じる。マスコミが普天間で騒げば騒ぐほど、論じられなければいけない「米軍再編の本質論」が隠されていく気がするからだ。
では、再編の本質とは何か。日米軍事体制の一体化だろう。再編計画には①キャンプ座間(神奈川県)に陸自中央即応集団司令部を設置し、米本土から移転する米陸軍第一軍団司令部と併置②横田基地(東京都)、に空自航空総隊司令部と米第五空軍司令部を併置-が盛り込まれた。日米の司令部機能の連携が進み、合同訓練や基地の共同使用が強化されるのだ。
ここ数年で有事法制、テロ対策特描法、イラク復興特措法が整備された。昨年の国会では自衛隊法が改定され、「付随的任務」だった自衛隊の海外活動が「本来任務」に格上げされた。こうした時代に、「テロとの戦い」を大義名分にして、他国に戦争を仕掛ける好戦的な米国にどこまで追随するのか。私たちはこれまでのように「安保」に無関心でいいのだろうか。
== 『西日本新聞』(1・5);「今を解く」から引用 ==
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目取真俊さんの「沖縄戦後ゼロ年」という本は、衝撃的でした。この本をすべての沖縄の人、国民が読まなければいけない本だと思いました。
この本には、「平和を享受してきたと思っている(本土の)日本人は、なんの犠牲のもとにそうだったか考えた事があるか」という調子で、強く本土政府や本土の人たちをも批判しています。「こういうところが過激すぎるから、沖縄の人の多くが本土の人の批判を心配する」と言う事を、私は沖縄の友人から聞きました。
私は、「そんなことはない。目取真さんの言うことは、本当のことだもの。」と答えました。
辺野古の新基地建設が、米軍再編の一部であり、憲法9条に関連する大きな問題なのに、とくに本土の人間の無関心さに私は苛立ちを感じ、「これでは、憲法9条改正を阻止できても、実質は改悪されたのと同じですよ!」と訴えたいです。
日米安保=沖縄基地常態化の図式に対する本土の我々の無関心さはほとんど犯罪にちかいといってもいいでしょう。
まずもって日常生活の空間に戦闘機が飛び交うという地域に住むという事実がどんなものであるのか、それを我が事とする想像力がなければなりません。
国の防衛力や軍事力の是非、あるいはそれの程度問題の議論はひとまずおくとしても、市街地に隣接した軍事基地の実態をみとめている我々の生活者としての良識を否定しなければならないと思います。
それが沖縄だから許せるとしたら??
>非戦さんへ
大新聞の惨状は目に余るものがありますね。記者のなかには、ジャーナリストたらんと思って頑張っている人もいるのでしょうが。
この記事は短いものですが、久しぶりにすっきりするようなものだと私は感じました。この記事をかいた記者に余計な圧力がかからないよう願うばかりです。
日本人の無関心はいまにはじまったことではないでしょう。これは、ある意味では、迎合しやすい日本人の裏返しかもしれません。ほんとの意味で個人が確立していないと、迎合するし、あるいは無関心にもなる。
「沖縄戦後ゼロ年」はまだ読んでいません。機会をみつけて読んでみたいと思います。
>oozora通信さんへ
あけましておめでとうございます。
おっしゃるとおりだと思います。沖縄の今に目をつぶりながら基地反対だと叫んでみても、反対したことにはならない。
>それを我が事とする想像力がなければなりません
現状に落ち着き、安住する。意識せずとも実際はこうなる日本の現実にむけられた作家・目取真の眼はほとんど本質を射抜いていると私は思います。
>六本木という東京のど真ん中に米軍基地があることさえ知らない。ましてや十数年も不法占拠され続けているというのに。
すべてはメディアの責任である。政府が隠そうとすることを報道し、「国民の知る権利」を確保することこそメディアの使命である。しかしそれを書かない。政府に嫌われるからである。
こんな大問題を報道しないで、NHKは「殺人」「津波」「安倍EU訪問の宣伝」「太りすぎの犬」などをえんえんと報道していた。
日本は、国土、血税、精神、全部アメリカに取られ
てしまい,報道はただの巨大CM産業と化しました。
マスメディアのなかには、気骨あるジャーナリストもいるのでしょうが。
とはいえ、国会は改憲派が圧倒的多数。でも参院選前ですから国民が立ち上がれば、政治も動かせる。
と、ひととおりはいってみますが、閉塞感も正直、禁じえませんね。
まぁ、参院選が日本の将来のあり方を分けますね。頑張りましょ。