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人生が二度あるなら。。
男性「医師」、女性「看護師」=別の人生歩むなら調査-第一生命 もしも別の人生を歩めるなら何になりたいか-。第一生命保険が成人約53万人にこんな質問をしたところ、1位は男性が「医師」、女性が「看護師」だった。支持率はそれぞれ6.4%、6.8%で、ほぼ同じ。 次いで男性は「野球選手」(5.7%)、「学者・博士」(4.8%)、女性は「医師」(6.3%)、「保育園・幼稚園の先生」(5.0%)の順。上位3位は、小学生以下の「なりたい職業」調査の最新結果でも5位以内だった。 調査は昨年8月から今年2月にかけ、同社の契約者を対象に実施。20歳から100歳までの52万8563人から有効回答を得て、同社が7日に発表した。(記事) |
記事の核心というか、興味をもったところをあげるとすれば、私なら、
上位3位は、小学生以下の「なりたい職業」調査の最新結果でも5位以内だった。 |
の部分です。
とはいえ、記事によるかぎり、男女それぞれ第一位の「支持率」はせいぜい6、7%ですから、回答は分散しているのでしょう。その意味で、医師、看護師が強調されると回答の全体とは異なる姿を描いてしまうことになるといえるわけです。
第一位となった医師や看護師として、現に人生を歩んでいる人たちは、この結果をどうみるのでしょうか。
強い社会的使命を抱いて現場で、ほとんど過酷な労働条件のなかで働く彼/彼女たちは、そうした自らの思いも、精神的・肉体的疲労が昂じてしぼんでしまう。それだけではなく、彼らをとりまく環境そのものが、医療崩壊という言葉に象徴されるように危うくなっている昨今なのですから、そう考えると、中にいるものと外からみるものの違いがあるのではないでしょうか。
別のエントリーで調査手法にふれました(参照)。
調査は、質問のしかた、選択肢などによって、いかようにも結果をかえることができるわけですから、その辺りがどうなのか、まず疑ってかからなければなりません。その上に、マスメディアは、部分を切りとって、全体を推測させる、させようという役割を果たします。
冒頭にもどりますと、20歳から100歳までの約53万人の大人の考えることと小学生以下の子どもの考えと同じということの意味です。
別の人生を歩むという実現不可能性をあえて思考し、語ることは、論理の空間が、つまり思考の範囲が、少なくとも20歳を超えた大人と比べるとはるかに限られている小学生以下の子どもたちにとっての予測不可能性と同等のものだということになるのでしょう。
まあ、20歳から100歳までという、ほとんど面食らうほどの年齢構成ですから、年齢階層ごとにとるとどうなるのか、試みてもよかったでしょう。そうすれば、ちがった結果が導かれたかもしれません。
一言でいえば、調査とその結果の導きだし方が乱暴だったようです。
そもそも日本国では、社会保障制度の充実という点で不安があるため、将来のために保険をかけたり、貯蓄する風潮が強いといわれてきました。しかし、それも、80年代以降の、とくに小泉政権になって加速された新自由主義的な施策によって、貯蓄率の低下にみられるように変化してきました。強制的な国民健康保険を払えない人がいる世の中ですから、そのかぎりで生命保険の加入者はもちろん全体を代表するわけではありません。
しかし、あえて不可能な別の人生を語らせようとするところに、日本国の現状についての否定的評価がすでに含意されていると考えるわけです。
(「世相を拾う」08148)
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記事、エントリの趣旨よりも100歳で生命保険会社と契約している方がいるってことに驚きました。
医師のコメントとしては、
どんな医師になりたいの?
と
対象となってる若い方は、まだ間に合うんじゃないの?
ってところです
こういうアンケートは自分の子供、孫の将来を質問した方が真実味があるように思います。
>自分の子供、孫の将来を質問した方が真実味がある
そうかもしれません。
実際、在りえないことを前提にしたアンケートですからね。
ご指摘のように真実味がある、というか、子供、孫の将来は現在と接続しているので、より現実味を帯びてきますね。
>100歳で生命保険会社と契約している
私も驚きです。だいたい、生命保険の契約が成り立つのでしょうかね。