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不破哲三「マルクスは生きている」
日本共産党の書記局長・委員長・議長を務めてきた人物。共産党と聞いただけで、触手が動かないという人がいるかもしれません。が、一読の価値はある。平凡社が新書で出したものです。
マルクスは生きている。もう一昨年になってしまいましたが、米国発の金融危機の影響が一気に全世界を覆い尽くしました。当の米国では、最近までは考えられなかったような世界に名立たる米国の大企業が倒産に至りました。この現象をふまえ資本主義の限界を指摘する論調が現れてきたのは周知のとおりです。ゆきづまりの観を呈する今日の事態に、有効な処方箋を描けない資本主義。
反して、だからこそ、かつて搾取という資本主義の秘密を明らかにし、その資本主義からの脱却の筋道を示したマルクスが一方で注目されはじめたのは当然といえないこともありません。
しかし、不破さんが書くようにマルクスほど誤解の多い人物もないだろうと私も思いますが、今日、マルクスに反対の人も賛成の人も、マルクスのいうところに着目してみようと主張する人が目立っている。まさに、「マルクスは(現代に)生きている」という意味で、ふりかえってみようというわけです。
マルクスを嫌いであろうと好きであろうと、マルクスが歴史上、もっとも有名な思想家であり、経済学者であり、そして革命家であることに反対する人はいないでしょう。
私たちが不幸なのは、社会主義がソ連という国家をとおして理解されてきたということでしょうが、そうした歴史的経過が、社会主義像とマルクスへの誤解を拡大してきたといえます。
ところが、今日、資本主義からの社会的発展を図ろうとする国ぐには、南米諸国連合にみられるように、新自由主義のはたんを経て、地球上に次々に誕生しつつある。それぞれの国の事情も反映し、一色で表すことはできないにしても、米国という覇権主義の支配、くびきから脱却し、新自由主義に反対する地域的共同体をめざそうとしているのです。この動きは、かつてのソ連を先例にしているわけでもありません。
世界のこのような現在の動きは、資本主義の限界が露呈するという現実政治の中で、資本主義にとってわかる新しい進路選択という形で、社会主義をめざす方向が模索されているのではないでしょうか。この意味で、マルクスが生きているのです。
章立ては、第1章 唯物論の思想家・マルクス、第2章 資本主義の病理学者・マルクス 第3章 未来社会の開拓者・マルクス、という具合に構成されています。不破さんは、マルクスのこの3つの顔を平明で、かつ興味深いエピソードを交え紹介しているように思います。
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