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核密約証言が語るもの
政府高官「密約はないことになっている」 核持ち込みで 日米両政府の「核持ち込み密約」の存在を河村官房長官が否定したことについて、政府高官は29日、記者団に対し「政府見解だからしょうがない。文書そのものがないことになっている。ないものは出せない」と、政府見解が建前とも受け取れる発言をした。 元外務次官の村田良平氏が密約に関する文書を引き継いだと証言したことについては「政府見解として固まっているから、その人の言っていることは正しい、なんて言えない。本当に証拠を出してくるなら別だが。外交とはそんなものだ」と述べ、政府として調査する考えがないことを強調した。 |
村田元外務次官が明らかにした日米の核密約の存在。
事務次官ですから、重要機密事項に深く関与しているだろうことは否定できませんし、それゆえ村田元時間の証言を信じて余りあるというところでしょうか。
ところが、冒頭の記事にあるように、歴代の自民党政府は、密約はないと一貫して否定してきました。記事の見出しにあるような、奇妙なレトリックを高官がもちいざるをえないのは、(政府の)公式見解と事実との齟齬が明白になったことを裏返しに証明しているものと受け取れます。
「ないことになっている」とは真実と外形が異なっていることを示しています。あるのだが、ないものとして扱うということでしょう。
かつて、米側公文書をもちいて不破哲三氏が森喜朗当時首相などを追及しました。が、政府は、密約はないといっさい認めようとしませんでした。29日の河村官房長官が、記者会見で「ご指摘のような密約は存在しない」と改めて否定したのも、これまでの自民党政府の対応の繰り返しでした。官房長官の発言も注意深く読んでみると、すでに共同通信が6月1日に密約を配信したのちだからでしょうか、どこかに回りくどさ、ある意味で慎重な言い回しのような雰囲気も漂わせています。
「事前協議がない以上は核持ち込みがないと、まったく疑いの余地を持っていない」と述べた。
http://www.asahi.com/politics/update/0629/TKY200906290265.html
むろん事前協議がないので核持ち込みはないという論理は奇妙なものですが、ここでいう事前協議なしに核が日本を移動・通過する、していることがいわば当たり前の常態である(と私は思っています)ので、事前の協議などなかったに決まっているでしょう。
しかし、元次官の証言は重い。
歴代自民党が、事実とは異なる答弁を繰り返していたことは厳しく問われないといけません。国是たる非核三原則が確立されている日本ですから、この事態に際して、国政調査権の発動は当然です。国会真相の徹底究明をすべきだ
同時に思うのは、日米軍事同盟の根深さです。米国の世界戦略にそって、核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」の原則が日常的に踏みにじられていることを証言は私たちに伝えているのではないでしょうか。
金融危機であらためて露呈したこれまでの大企業優遇の姿勢とともに、自民党政治のもう一つの特徴に、米国追随の姿勢があります。この密約の存在を示した証言は、この米国追随の姿勢をこのまま続けて良いのかということを私たちに問いかけているのではないでしょうか。
日本と米国の間には日米軍事同盟という従属的関係があります。
民主党が今回の核密約問題に反応しないのも、ですから理由は簡単です。
独立国家の主権者がこれをこれからも黙認するのかどうかが問われています。
(「世相を拾う」09118)
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