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都政与党の民主は都議選をどう戦うのか
私たちは中央政治と地方政治という2つの面で政治にかかわっています。
国の動向を決定づける中央政治にむろん私たちは無関心ではいられないわけですが、それでは地方政治とは疎遠であってよいのかといえば、そうではありません。
考えてみると、日常生活におけるたとえば水道代は地方政治によって決まる。そして子どもたちの授業料もまた、地方政治が決めるというわけです。日常生活の少なくない部分は、地方政治にかかわっています。
もうずいぶん前のことですが、老人医療の無料化を打ち出したのは、美濃部都政でした。革新自治体の広がりとともに、その経験が全国に広がりました。そうして、自治体の役割は地方自治法によれば住民の健康と安全を守ることとされていますが、その立場にたてば、住民にとって医療費無料化の動きはまさに地方自治の精神にかなったものと評価されてよいはずでした。しかし、こうした広がりにたいして、たとえば老人医療を充実させることは、枯れ木に水をやるようなものなどというイデオロギー攻撃が自民党によってしかけられ、周到な革新自治体つぶしが準備されてきたのでした。
そして、かつて美濃部亮吉という学者を知事にすえた革新都政も、いまや石原という反動政治家をトップにいただいている始末です。そして、重要なことは、この石原を支えるのが、自民、公明はいざしらず、中央政治で「自民党と対抗しているはず」の民主党が与党として支えている事実でしょう。これを、単純にねじれとして受け止めてよいのか、あるいは地方と中央はちがうなどと私にはほとんど理屈が分からない説明で斥けてよいのでしょうか。
その東京都で、都議会議員選挙がまもなく告示日を迎えます。もとより、中央政治と地方政治は無関係で存在するわけではありません。それだけではなく、東京都は様々な意味で日本の中心であるのは事実でしょうから、ここの議員選挙の動向が中央政治に与える影響は少なくないと考えるのが普通でしょう。
この議員選挙で、中央政治での対決姿勢をことさら強調する民主党はいかにたたかうのかは、とても興味深いところです。なにしろ、都議会では民主党も極反動と私が思う石原を支え、提出される議案に反対することなどないのですから(民主党は知事提出議案の99.3%に賛成したといわれています)。ここでは対決姿勢などありえないはずなのですから。
昨日のエントリーでは、国会における水俣病法案にかかわって、民主党の中央幹部が深く関与し、そこに熊本県知事も加わって、自民党との合意形成に乗り出す民主党の裏の顔に言及しました。つまるところ、中央政治があれほど対決姿勢をことさら強調する民主党が、実は、救済されるべき主人公たる患者・被害者をないがしろにし、企業の救済のために審議を打ち切ることも辞さないという姿勢に、私は率直にいって憤りに似た気持ちを抑えることができません。
中央と地方はちがうのではなく、欺瞞的に対決姿勢を強調するが、実際は、地方政治におけるオール与党体制と似た状況が国会に存在することに目をむけなくてはならないと思うのです。
中央政治も、自公と民主は同じ方向をむいているということです。
話を都議会議員選挙に戻すと、石原与党の民主党が勝利するためには、共産党や社民党のちがいを鮮明にするだけでなく、自民党と公明党という中央政治の与党との違いをはっきり有権者に示すことが、選挙戦術上も不可欠でしょう。ですから、民主党は告示日が近まるにつれ、野党らしさを前面に出し始めたのです。けれども、新銀行に賛成をし、三環状道路に賛成してきた事実をかき消すことはできない。国会ではあれほどムダ使いの是正を主張する民主党ですが、東京都ではいったいどれだけの税金の浪費に加担してきたのでしょうか。
繰り返すと、地方と中央はちがうなどという屁理屈は受け入れられない。むしろ地方のオール与党体制はプロタタイプであって、中央政治においてもこのところの各国会でも繰り返されているように、有権者に見えづらい部分で政治決着が図られるという事実上の自公民の協調体制が顕著になっているのではないでしょうか。その意味で、民主党のいう政権交代というものが、ほとんど無内容なもののように私には思えます。
とりあえず衆院選挙よりは先に実施されるはずの都議会議員選挙は、以上の意味で興味深いものとなりそうです。
(「世相を拾う」09117)
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