森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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辞任表明で何が変わろうとしているか。
その嚆矢ともいえるものなのでしょうか、共同通信社が以下のような記事を配信しています。
次期首相に麻生氏1位35% 全国電話世論調査
自民党総裁選を経て選出見通しの次の首相に「誰がふさわしいか」と聞いたところ、自民党の麻生太郎幹事長が35・3%でトップ。次期衆院選比例代表で投票するつもりの政党については、自民党38・4%、民主党34・9%でわずかに自民党が上回った。支持する政権の枠組みは「自民党中心」が43・3%で、8月の前回調査より8・5ポイント上昇。これに対し「民主党中心」は41・7%で6・5ポイント減少した。 |
福田首相の突然の辞任表明が多方面に衝撃を与えたようです。が、伝えられる世論調査の結果は、福田首相の思惑、自民党の思惑どおりかどうかは別にして、描いていた予測にその後の動向は準じたものではある、と思えます。
一昨日の辞任表明、つまり同日午後9時半以降の、たとえばテレビ報道の圧倒的部分は辞任表明と自民党内の動向をつぶさに伝える番組でジャックされた感さえしてしまうのです。
民主党・小沢代表が「麻生はやりやすい 一刻も早く解散を」(参照)と強弁したものの、映像で映し出される圧倒的部分は、自民党総裁選にむけて活発化する派閥の動きと、総裁選候補とメディアが目している国会議員の発言と動向でした。
ですから、この展開にかぎっていえば、福田辞任劇もそれなりの効果を発揮したといえるでしょう。自民党の支持率は上がる。つまり、メディアは自民党の以降にそって動き出したといえるのではないでしょうか。
このような世論調査に反映されている今日の国民世論の動向を、たとえば小泉総選挙時の圧倒的な自民党支持(小泉支持)に表される世論、そして昨年の参院選で民主党に勝たせた国民の判断とを峻別する明確な根拠などないのではないか。別の言葉でいえばこれらは本来、区分されるようなものではなく、小泉への圧倒的支持、民主党への支持、そしてまた麻生支持のように自民党への回帰に、時々に姿を変える、反復する世論と結果的にいえると考えています。共通するものがあるとすれば、ともかく現状を変えたいという意識なのでしょうが。
それが、あるときは小泉に託されたり、民主党にいったり、麻生に期待するというように。つまり国民にとっては、これらはまったく異質のものではなく、ちがいがあるとしても、それは許容しうる程度のものにすぎない。ということでしょう。
むしろ私は、民主党がいまの自民党の政治をこう変えるというシナリオを大胆に示すことが、日本政治の転換に寄与すること大だと考えています。
国民にとっては、長年の自民党政治を転換する方向が提起されたとき、その道を選択できるかどうか、政治の主体としての資質が問われる時期ともいえるでしょう。
いまの段階で、自民党が断末魔的な状況にあるという絶好の転換の時期に、議席の上では転換を招き寄せる最短の位置にいる民主党が、それをいっさい示しえず、政権交代を前面に押し出す姿勢にのみ終始しているのは、質的転換を望まない国民だとみているのか、それとも同党が自民党の政治とはちがったものを志向していないのか、どちらかと判断していると考えざるをえないでしょうか。
メディアの攻勢が以上のものであれば、なおさら困難なのかもしれませんが、現状を変えたいと思うのならば、形の上での政権の交替ではなく、どのように変えるのか、それを正面から政党につきつけることが国民に求められていると思うのです。
(「世相を拾う」08167)
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