鯉のぼりが翻る日声協の本日のレッスン、歌 いわみー先生。ピアノ 加藤先生。
Porgi a mor。
歌に関しては、レガートでありながら前に進んでいくフレーズ感についての指摘が。音符の音の満たし方として、4分音符なら32分音符8個で感じてつなげていく、ビブラートで歌るような練習。
実際に歌うときはビブラートがついてはいけないわけですが、そういう「点の連続」を意識してストレートに歌えばスピード感もつくし、細かい言葉の処理(つなげ方)も丁寧になってくる、ということ。
前々回の授業でも、子音のつなぎ方に雑な感じが残ることへの指摘があったので、それを修正すべく、ってことでしょうか。
単に言葉をつなぐ、ということでなく、その裏には、本来の言葉としての処理の仕方。。。つまり発音とか意味を理解している、ということが前提になってくるわけなので、まあ、いつも言われていることとはいえ、こうやって、同じことをいろいろな角度で言ってもらって体に叩き込むことは必要かな。
レガートな曲を歌うと改善すべきテーマが浮き彫りになるし、短い曲だこのように深いところまで見てもらえる。高度な要求であるけれど、好きな曲でやると、厳しくても楽しくレッスンできるというもの。
演奏後、3ヶ月ぶりに登板したピアニストの加藤先生からのコメントも。
「Porgi amor」を歌いたがる人は多い。おそらく、歌いたくなる美しい曲なんだと思うけれど、美しい音楽の裏には必ず美しい和声がある。そこを意識する必要がある。ところが歌い手は美しいと思っている歌のメロディにばかり気持ちが集中し、そこを上手く歌おうとばかりする。それでは音楽が生きてこない。もっと、音楽全体(オケ)に乗るつもりで歌うと楽に、そして本来の曲が持つ音楽に近づけるはず・・・
なんとも高度なコメントでしょ!!
でも、こんなコメントをくださるなんて、すごくうれしいことです。私を1人のアーチストとして扱ってくれているんだなと・・・
加藤先生は、最近は超多忙で2ヶ月に1回くらいしか登場しないので、そういう日にこんなコメントがいただけるのは、本当にありがたいこと。
そもそも、アマチュアがこんな一流の音楽家の伴奏でレッスンしてもらえるなんて、それもかなりな贅沢ですが。
でも、この「和声に乗る」こと。言葉の扱い方と共に、音楽的表現のレベルアップするうえでの大きな課題なので、感動している場合ではないのだけど、、、ふ~っ
今日は、GWだというのに欠席者1人という高出席率。そして、早く到着したので、全員の演奏を聞くことができました。演奏曲もバラエティに富んでいたから、その分先生のコメントも多方面から聞けて、濃密な時間となりました。
自分の持ち時間はわすか十数分のレッスンであっても、音楽芸術のエッセンスを凝縮した形で、高い視点から指導していただけるこの楽しさと喜びは、私の生活になくてはならない時間なのです。日声協でのレッスンは9年目に入りました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます