その後の出来事

2015-12-09 17:21:23 | IGUちゃんとのこと
「それきりIGUちゃんから電話がかかってくることはなかった」
と書いたけれど、
本当は、もう一回IGUちゃんから電話をもらったことがある。

結婚して、最初の子供が産まれた後だった。
「どうして電話番号わかったの?」と聞くと、
まあ予想通りなんだけど、実家に電話して母から聞いたと言う。
(この時、IGUちゃんは私が結婚したことを知っていたのかな?)
全く!娘の元彼に、結婚先の電話番号なんて教えるかね!?
それも、IGUちゃんが結構いわく付きの元彼だってことくらい、
母だって、ある程度はわかってくれていたと思うんだけど…。
でもまあ、私は母のこんなあまり神経使わないところが嫌いではない。
(でも別の場面では、母のこういうあまり神経使わないところが大嫌いだったかもしれない)

高校の部活の顧問だった先生の結婚式で、校歌を歌うことになったんだけど、歌詞わからない?
っていうのが用件だった。
「歌詞なんて、卒業アルバムに載ってないの?」
「載ってない」
「もう、しょうがないねぇ…」
と言って、電話口で校歌を歌いだす。
1番はすらすら出てくる。「1番はわかる」とIGU。
そして2番…。
ん!?んんん…???
なんと!2番3番の歌詞が部分的にしか出てこない!!
あんなに大好きだった高校の校歌なのに!!

結局IGUちゃんの役に立てなかった私だった。
その後で、少し話してたとき、子供が声をあげた。
電話の向こうでIGUちゃんが言う。
「お幸せそうで…」
そこで私は、あの復讐を誓った言葉を思い出す。
”私はIGUちゃんのせいで一生を棒にふったと思わせる!!”
だから言ってみる。
「そんなはずないでしょ?」

そして、IGUちゃんとのその後の出来事といえば、今から15年前の高校の同期会。
このことは長くなるので、また次の記事に書くことにしよう。



すり替え

2015-12-09 13:10:05 | 日記
あれもこれもすり替えかなー?と思う。

Mくんへの私の想いは、絶対に実らせちゃいけないものだし。
それ以前に本人に気づかれてもいけないもの。
だって、こんなおばさんに想われてるなんて知ったら、
絶対「ひく」でしょ?気持ち悪いって思うでしょ?
だから、Mくんへの想いをいろんなものにすり替える。

最初はTくんだった。
Mくんに会うたびに、本当にTくんに似ていると思っていた。
Mくんと30年前のTくんを並べてみることはできないから、本当のところはわからないと言えるけど。

Mくんのことを思うと、自然にTくんのことを思い出す。
そして、私はMくんのことを想っているのか、Tくんのことを想っているのかわからなくなった。
でも、30年もほとんど思い出したこともないTくんのことが、本当に好きなわけがない。
Tくんは、街中で私のことを見ていてくれた。
だから町を歩いていると、どこかでMくんが私のことを見ていて声をかけてくれるんじゃないかと、
そんな妄想に取りつかれる。
でも、そんなことあり得ない。
私とMくんとの接点は、私がMくんに会いに行く「あの場所」にしかないのだから。

無性にTくんに会いたくなった。
Tくんなら、今私が接点を求めたなら、喜んでくれるだろうと思う。
(変な意味じゃなくてね!)
だから、全く可能性のないMくんより、可能性のあるTくんのことを考える。
気楽に冗談を言い合えそうなTくんのことを考える。
でも、実際にMくんに会ったときにはTくんに謝っていた。
「ごめん!!やっぱりあんたじゃなかった」

IGUちゃんのこともそうだ。
私は、確かにここにIGUちゃんとのことを書き綴りたっかった。
でも、そのつもりでもなかったのに、続けてIGUちゃんのことばかり書いてしまったとき、
「ああ、これもすり替えかな?」と思った。
IGUちゃんのことを書いていれば、それなりに過去の懐かしい想いに浸ってしまうこともある。
でも、パソコンから離れてみれば、頭に浮かぶのはMくんのこと。
(不思議とIGUちゃんには、今会いたいとか、連絡取りたいとか、思わないんだよね)

そして、Mくんへの想いをすり替えるために、私は楽しいことを探す。
懐かしい友達に連絡を取ってみたり。
誘い下手な私が、友達を誘ってみたり。
でも、それはいいことだよね?
そのおかげで、友達が増えたり、前より仲良くなれたりする。
これから先の人生まで楽しくなる。
何と言っても、人生楽しく過ごすのが一番!!

昨日も、思いがけずずっと会いたかった懐かしい友達と繋がることができた。
そして、
私は、あと何回Mくんに会えるのだろう?

宝箱

2015-12-09 12:36:00 | 日記
宝箱(秘密箱とも言う)を開けた。
ずいぶん昔に、私が実家で人に見られたくなかったものを封印しておいた箱である。
厳重に封印された箱を開けてみると、中でもいくつかに分けて袋に入れたり、
小さな箱に入れたりしたものが、それぞれ厳重に封印されていた。

入っていたのは、日記がメインだけれど。
私は学生時代、2回雑誌に載ったことがある。
一つは、『テニスマガジン』(そんな名前だったと思うけど)さんのテニスサークルの紹介記事。
何ページかにわたって、みんなと一緒に写った写真とか、先輩のインタビュー記事とかあったと思う。
もう一つは、友達と神戸に遊びに行ったとき、
カメラを持ったお兄さんに写真を撮らせてと言われ、これこれの雑誌に載るから、って。
「異人館を歩いてた女の子」みたいなコーナーで、ちゃんと名前入りで載せていただいた。
これらの雑誌が部屋に見当たらないので、もしかしたら宝箱に入れたのかな?と思っていたのだが、
入ってなかった。
どうも捨てられたらしい。
まあ、それは仕方ない。実家に置きっぱなしにしていた私が悪い。
家を出た息子が、不用品をどんどんうちに置いていくので、片付かなくて困っているが、
人のことは言えない。

昔書いた日記を読んで、呆れたりびっくりしたり。
前に記事に書いたけれど、2人目の子供が産まれる前に書いた日記を読んだとき、
そのあまりの暗さにびっくりして、こんな暗いものは何度も読めるものじゃないとしまい込んだ。
そのころは、結婚する前よりも暗さは落ち着いていたという認識だったので、
結婚前の日記なんて読んだら、もっとすごいことになるかと思っていたけれど、
全然そんなことなかった。
実にかわいらしい。

確かにね、結婚する前は恋に悩んで、実家が辛くて早く逃げ出したくて、
すごくすごく暗かったんだけどね、
いろいろと楽しいこともたくさんあったなって思ってたんだ。
自由に行きたいとこに行けたからね。
気ままにいろんな人に会えたからね。

中学までの自分が嫌いで、男子から女の子扱いされないような子だったけど、
好きな男の子はいたんだ。
それらのことを、私は「恋に恋していた状態」と思っていたけれど、
確かにそうなんだろうけど、
なんか、すっごいかわいい恋もしてたんだなーって思った。

高校生になって、IGUちゃんの前につき合った人が一人いる。
その人とは、もう本当にベタベタして仲良かったんだけど、
私はもうずっと、そのときのことを「過去の汚点」として見てきた。
ある時から、その人が近くにいるだけでいやでいやで仕方なかった。
だから、その人のことが書いてある時期のページは読まなかった。

そしてIGUちゃんとのこと。
へー、IGUちゃんてこんなこと言ってくれたんだぁって思ったり、
IGUちゃんに会いに行って、こんな風に楽しかったこといっぱいあったんだって思ったり。
私の中で、IGUちゃんは常に冷たい人、みたいに思うところがあったんだけど、
そうだよね。考えてみれば、
そんなにいつもいつも冷たくされてたんだったら、さすがの私もそんなに会いに行ったりしないよね。
最初に大阪へ車で行ったとき(環状線でパニクったとき)は、帰りに2人で名古屋までドライブしたらしい。
IGUちゃんは名古屋から新幹線で大阪へ帰ったという。
いかにもIGUちゃんのやりそうなことなんだけど、
こんな楽しいこと、私覚えてなかったのかー!!ってびっくりした。

やっぱり私の脳も、「楽しかったこと<辛かったこと」になってて、
それで病気になりそうだったのかしら?

宝箱には、もう少し楽しませてもらおうと思っている。