だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

割れた鏡

2008-09-07 21:28:51 | 映画
エドガー・アラン・ポー、1809年1月19日ボストン生まれの小説家・詩人。1849年10月3日路上で倒れているのを発見され、病院に搬送されましたが7日朝死亡。飲酒が原因でした。わずか40年の生涯。死の2年前に愛妻が亡くなり、自殺未遂も起こしていたようです。

ポーの作品には、『アッシャー家の崩壊』(1839)『モルグ街の殺人』(1841)『黄金虫』『黒猫』(1843)『盗まれた手紙』(1845)『早すぎた埋葬』(1850)などの他、詩『大鴉』などがあります。映画になったものも多いですね。短編作品から発想を得て、映画になるものもあります。

ショーン・エリス監督の最新作「ブロークン」(08)は、ポーの短編からヒントを得て作られたそうです。それは、“breaking a mirror” 鏡を割ると7年間悪いことが起きる…というアレです。脚本も、ショーン・エリスが書いています。

ロンドンで暮らすジーナ(レナ・ヘディ)は、X線技師。父(リチャード・ジェンキンス)の誕生日に、恋人のステファン(メルヴィル・プポー)や弟、その恋人とパーティをしていました。その時突然、部屋にある大鏡が大きな音を立て、割れ落ちてしまいます。

5人は有名なあの迷信を口にして、笑い飛ばしたのですが…。翌日、ジーナは仕事の帰り道、自分と同じ車を運転する“自分”とすれ違います。驚いたジーナは、衝動的にその車を追跡。もう1人の“自分”は、自分とそっくりなアパートに暮らしていたのです!

さらにその帰り道、交通事故を起こし記憶の一部を失くしてしまいます。いったい何が起きたの?ジーナはカウンセラーとともに、記憶をたどります。そして恋人のステファンの異変とは?

親しい人を別人のように感じる症状を“カプグラ・シンドローム”と呼ぶそうです。映画は鏡をキーワードに、抜群のヴィジュアルイメージを得意とする監督の描く“シンメトリー”の世界。鏡…、これは怖い!日本にも『寝るときに鏡に自分を映すと悪夢を見る』だの『丑三つ時に合わせ鏡をすると、自分の死に顔が見える』だの…

ああ~、こわ。たまに自分でも鏡って怖いなと思っていました。この映画でそれが決定的になりそうで、ますます怖い…。でも、怖いもの見たさ?

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