だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

バルビーって、どんな人?

2008-06-15 20:21:03 | 映画
この夏の話題の映画、たくさんあって映画ファンにはうれしい限り。スケジュールを立てるのもわくわくします。そんな中、私が今一番見たい映画がこれ。「敵こそ、我が友~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~」(07)。

フランス製作のドキュメンタリーです。主人公は、1913年10月25日ドイツ生まれのクラウス・バルビー(1991年9月25日没)。1933年ヒトラー・ユーゲンに入隊。22歳の時、ナチス親衛隊(SS)のメンバーとなります。

ドイツ占領下のフランスで、多くのレジスタンスやユダヤ人の殲滅の係わり、“リヨンの虐殺者”と呼ばれていました。英語表記は“Butcher of Lyon”。何かの映画で聞いたことがあります!

その後バルビーは、1947年アメリカ陸軍情報部(CIC)に入隊。なんと工作員として活動するのです。信じられない…。さらにフランスからの引き渡しを受け、CICはバルビーを南米に亡命させます。

1951年バルビー一家は、ボリビアに到着。その後、1964年のクーデターの裏で暗躍。軍事独裁政権が誕生します。驚くのは、1966年ボリビアに潜入しゲリラ活動をするチェ・ゲバラの暗殺にも係わったらしいこと。

しかし1983年2月4日、とうとうボリビアから追放されたバルビーは、フランス領ギアナで逮捕されます。1987年5月11日裁判が始まり、7月3日終身禁固刑を言い渡されます。そして1991年刑務所内で死去します。

映画は、バルビーの人生を今も残る映像とインタビューから構成しています。監督は、「運命を分けたザイル」(03)や「ラストキング・オブ・スコットランド」(06)のケヴィン・マクドナルド。未見ですが「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」(99未)という、ドキュメンタリーもあるんですね。見なくっちゃ!

ゲシュタポとして、CICのスパイとして、ボリビアの黒幕クラウス・アルトマンとして…。3つの人生を生きた人物と、戦後の歴史をぜひ、見たい!知りたい!歴史好きにも興味津々の映画です。

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