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だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

マルセイユからキリマンジャロへ

2012-05-12 21:47:06 | 映画
アメリカの小説家アーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)の代表作『キリマンジャロの雪』。1937年発表されたこの作品は、実は短編小説。1952年、アメリカで映画化されました。

それが「キリマンジャロの雪」(52)です。ヘンリー・キング監督、グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、スーザン・ヘイワード、レオ・G・キャロルが出演しています。懐かしいですね~。

淀川長治さんの“日曜洋画劇場”(66~ )で見ました。映画は小説を大幅に膨らまし、114分の長編です。小説家ハリー・ストリート(ペック)は、アフリカのキリマンジャロで壊疽で瀕死の状態に陥ります。

ハリーは看護する妻ヘレン(ヘイワード)との会話で、これまでの日々と恋を思い出すのですが…。もちろん劇場で見たわけではないけど、当時はペックの大ファン!50年代、60年代は最高でしたね。

ところが、なぜか「キリマンジェロの雪」と覚えていました。“ジャロ”と“ジェロ”。どっちが正しいのか調べると“ジャロ”なんですね。キリマンジャロとは、スワヒリ語で“白く輝く山”という意味。

タンザニア北東部にある山で、標高5,895m。山頂部に氷河があり白いんですね。なんでこんな話をしているかというと、フランス映画「キリマンジャロの雪」(11)が、公開されるんです。

といってもヘミングウェイではなく、脚本・監督は「マルセイユの恋」(96)「幼なじみ」(98)のロベール・ゲディギャン。タイトルが同じでも、オリジナルです。舞台は、港町マルセイユ。

不景気で、ミシェル(ジャン=ピエール・ダルッサン)が労働組合の委員長をしている会社も人員削減を余儀なくされます。20名の退職者をクジで選ぶことになり、次々名前を読むミシェル。

そんな中、ミシェルは自分の名前を読みます。彼は除外してよかったのに、クジに入れていたのです。妻マリ=クレール(アリアンヌ・アスカリッド)にそのことを告げると、気丈な妻は夫を誇りに思うのでした。

結婚30周年を祝う2人は、家族からキリマンジャロへの旅をプレゼントされます。リストラ、旅行、そして起こる思わね事態とは?夫婦の絆とは?ペックのキリマンジャロとは、だいぶ違うようですね。
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