恋する赤ずきん

今をときめくマット・デイモンと今は亡きヒース・レジャーが、ウィルとジェイコブのグリム兄弟を演じた「ブラザーズ・グリム」（０５）。グリム童話がいかにして誕生したかを、大胆なイマジネーションで描いた作品。

監督はテリー・ギリアム。『ジャックと豆の木』 『白雪姫』 『ラプンツェル』 『シンデレラ』 『眠れる森の美女』 『ヘンゼルとグレーテル』 『赤ずきん』などのグリム童話が引用されていました。面白かった！

モニカ・ベルッチ、ジョナサン・プライス、レナ・ヘディ、ピーター・ストーメアなど個性派の俳優が出演し、ギリアムの世界がスクリーンに展開していました。もし未見なら、お勧めです。ちと、暗いけど…。

『赤ずきん』のあらすじは…お使いを頼まれた赤ずきんが、森の向こうのおばあさんの家へ向かいます。途中で出会った狼と道草をするうち、狼は先回りしておばあさんを食べてしまいます。

狼はおばあさんに化け、やって来た赤ずきんもペロリ。満腹で寝込んだ狼を通りかかった猟師が見つけ、お腹を裂いて２人を助けます。そして赤ずきんは、良い子になりましたとさ。

クリステン・スチュワートとロバート・パティンソン主演「トワイライト～初恋～」（０８）の監督、キャサリン・ハードウィックの最新作が、「赤ずきん」（１１）です。あの赤ずきんが大人になって登場します。

野生的で男らしい幼なじみのピーター（シャイロー・フェルナンデス）と、細やかな優しさで包んでくれる親が決めた婚約者のヘンリー（マックス・アイアンズ）。バレリー（アマンダ・セイフライド）は、２人の恋人の間で揺れていました。

そして親が反対するピーターとすべてを捨て旅立つと決めた時、バレリーの姉が何者かに殺されてしまうのでした。村にやって来たのは、“魔物ハンター”として有名なソロモン神父（ゲイリー・オールドマン）。

『犯人は、満月の夜だけ狼に変わる人狼だ』と言う神父。果たして、誰が犯人なのか？真っ白な雪の舞う中、真っ赤なずきん（フード付きロングコート）を着るバレリーこと“赤ずきん”。アマンダの美しさが際立ちます。

おとぎ話のその後と言えば、“不思議な国のアリス”のその後を「アリス・イン・ワンダーランド」（１０）にしたティム・バートン監督。次は何かな思いつつ、絶対見ます「赤ずきん」。はい。