眠らない街

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千葉残留

2008年12月07日 | FC東京&サッカー
2-0から11分の間に4点取られて、2-4負け

前半、カボレのヘディングで先制!
後半、長友のミドルで追加点!
2-0となって、本来なら楽勝ムード。
東京の出来云々よりも、千葉FW巻とレイナウドがイマイチかみ合っておらず、あまり得点のニオイがしなかったためです。
で、実際の東京の出来・・・というか動きは、良い悪いよりも、機能していない感じでした。
羽生は献身的に動いているし、達也は縦横無尽に走り回っていたけど、中盤で苦労している割には、効果的な攻めに結び付いていません。
何故か?
要因はいくつかあります。

1つ目は、サイド偏重のボール回し。
主に達也のいる右サイドを起点に、攻撃を組み立てていました。
ここから、羽生がボールを引き出し、プレッシャーがかかると今野へ預ける。
そして、前線に蹴る、または、再び達也へパス→ドリブル突破、というのが一番多かったパターン。
千葉もそれが分かっていたようで、達也が囲まれてボールを奪われるの繰り返し
赤嶺やカボレになかなかボールが入りません。
結局、中盤の中央やトップでボールが納まらないので、リスク軽減も兼ねてサイドを使う形になっています。
4-3-3をやるなら、中盤の中央でボールを納めてちらすのが理想ですが、布陣と動きを見る限り、中央は最初から捨てていたように思えました。
2つ目は、今野のポジション取り。
守備では効いていたけど、攻撃では不満だらけ
羽生はスペースに動いて引き出す役目だけど、中盤でボールをキープするのは、今野しかいなかった。
でも、安直に狭いサイドの方へ流れてパスする。サイドチェンジもなし。
3つ目は、3トップ中央の赤嶺。
東京で一番のフィニッシャーではあるけど、攻撃の組み立てには何ら関与しない。
また、ボールを受けても、意外と視野が狭い感じで、効果的なパスは出せていなかった。
赤嶺は、FW同士の距離がある程度近くて、ワンツーで崩したいと思っているのでは?
赤嶺スタメンなら4-4-2の併用も考慮した方がいいかも。3トップでは、生きないですね。

前半も2-0になった時も、東京の攻撃が機能していたとは思いません。
しかし、千葉の攻撃が輪をかけてひどかった。
東京攻略に、新潟戦は格好の教材だったはずなのに、東京にとって一番守り易い攻めしかしてこなかった。
東京守備陣は、サイドで基点を作らせず、今までの悪いクセは解消されていました。
だから、2点あれば、余裕で逃げ切りと思ってました。

でも羽生が交代し、千葉に新居が入ると状況が一変。
新居選手は、一番嫌だと思っていた選手。
スピードがあって、ボールの受けてから前を向くのがとにかく早い。
で、縦のフィードから、新居選手が東京DFを振り切るとトラップから流れるような動きでシュートを決め1点差。
以下、谷沢のボレーシュート、PK、カウンターで3点を決められ、あっという間に2-4。
東京はカボレ、赤嶺、平山、祐介、大竹の超攻撃的シフトを引きますが、機能はせず。
そのままタイムアップ。

唯一良かったのは、千葉が残留出来たことではないでしょうか。
東京が負けて、磐田もヴェルディも負けたから、千葉が残留出来たのであって、これで磐田やヴェルディが勝っていたら、千葉は降級していたわけです。
千葉の魂、巻の魂、千葉サポの想いが無にならなかったのが、唯一良かったと思います。
敗戦直後、東京サポでも千葉に拍手を贈っていた人は多かった。
私は、ゴール裏でじゃなく、SA自由席で観戦していましたが、千葉サポ、東京サポ混在の場所でした。
隣に座っていた千葉サポの方に、「残留おめでとうございます」と一声かけてきました。

高い授業料だったけど、いいものを教わったし、いいものが観れたと思います。