眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

将棋年鑑平成18年度版

2006年08月16日 | 将棋
毎年購入している「将棋年鑑」
平成18年度版では、巻末の特集ページが読み応えがあります

特に、NECの後輩加藤幸男くんが書いた、特集②「アマのオリジナル戦法」が面白い
篠田氏の横歩取り、早咲氏の穴熊、トンカン氏の三間穴熊、細川氏の右玉を紹介しており、文章に面白さもありますが、アマトップの感覚と指し手は参考になるものばかり。

トンカン氏の、「美濃囲いでは全国は取れない」は、実感のこもった言葉
固いイビアナを相手にし続けることが、トンカン氏をもってしてもつらいことであることが分かる。
心の師匠鈴木大ちゃんのように、「強い人にイビアナされるのは歓迎」という境地は、本当に「神の感覚」なのだと思う


また細川流右玉は、3手目角交換当然の「異端戦法」であるが、細川氏はこれをメリットとして捉えているフシがある

初手から:▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲6八銀。

細川流右玉は、この▲6八銀がキーになる。▲6八銀~▲6七銀~▲7七桂とスムーズに活用出来るのがメリット。
対して後手は1手得したものの、右銀と右桂の活用はしづらいのがデメリット。
持久戦になってしまえば、手損は関係ない。
もしかしたら、3手目角交換得とまで考えているかも・・・なわけないか(笑)。

細川流右玉と言えば、痛い思い出があります。
何度無く、ボロボロにされている細川戦。相手の土俵にだけは入るまいと、後手番で私は居飛車を志向しました。

初手から:▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲2二角成

2手目△8四歩で矢倉志向。右玉の将棋は拒否しますの意思表示。対して▲6八銀を見て、
「細川氏は、矢倉もやるんだなぁ~」
と安心したのもつかの間、△3四歩にノータイムで▲2二角成とされ愕然!
以降はあまりのショックの大きさに「蛇ににらまれた蛙」状態で圧敗・・・この人の存在は、もう何とかして欲しいですね(笑)