「羽生善治の終盤術1~攻めをつなぐ本」というのが刊行されたそうだ。
まだ内容はチェックしていない。人づてに聞いた話である。
この本の存在とタイトルを知った時、真っ先に思い浮かんだのが、今から紹介する棋譜が題材として使われているかも・・・ということ。
かなり前の棋譜になるが、天下の羽生もこういう勝ち方をしていた時があったのだと、微笑ましい感じがする。
何か渡辺竜王が逆転勝ちする時のようなニオイがあります(笑)
1988年3月29日、王将戦の羽生-中田功戦より。
元は第1図の3ニ銀型四間飛車vs3八飛急戦の形。通常▲6八銀上と△1ニ香の交換が入らないことが多いが、これは羽生の研究と思う。第2図で▲7七銀と出来るのがその効果。
以下中盤の折衝を経て第3図。形勢はやや先手有利という感じだろうか。
第3図以下:▲6八金打△2九竜▲5三成銀△7一銀▲4三角△7二銀引▲6一角成△同銀▲5一金(第4図)
▲6八金打が「ひぇーの金打ち」。そして▲4三角から金を食いちぎって▲5一金のスッポン攻めが勝ち組のテクニックという感じがする。
調布将棋センターでこの棋譜をを見せられた時、先生がニヤニヤしながら「羽生ってワルいヤツだな」って言っていたのを思い出す。
第4図以下:△3一飛▲4二成銀△3四飛▲5三角成△7二銀左▲5二成銀△3二飛▲6一成銀△2四竜▲7一成銀△同玉▲4三銀△2二飛▲3二歩△3三竜▲3一歩成△2五角▲5二銀成(第5図)
第3図からの攻防は、先手がいかにして攻駒を4枚にするかが焦点。第3図の▲6八金打で手を稼いで遅い確実な攻めを間に合わせようとする。
△3一飛で何とか頑張ろうとするが、▲4ニ成銀の逆モーションが確実。そして▲3ニ歩の垂れ歩で4枚目の攻駒が出来た。
こういう指し回しをされるとホント堪える。本譜は121手で羽生圧勝。
さて本にはこの棋譜が題材として使用されているのだろうか?かなり楽しみです(笑)
#今年はPRIDEの方が面白かった。吉田vs小川戦の裏がボビーvs曙戦じゃあ勝負にならないよね!
#皆様、来年もよろしくお願い致します。
まだ内容はチェックしていない。人づてに聞いた話である。
この本の存在とタイトルを知った時、真っ先に思い浮かんだのが、今から紹介する棋譜が題材として使われているかも・・・ということ。
かなり前の棋譜になるが、天下の羽生もこういう勝ち方をしていた時があったのだと、微笑ましい感じがする。
何か渡辺竜王が逆転勝ちする時のようなニオイがあります(笑)
1988年3月29日、王将戦の羽生-中田功戦より。
元は第1図の3ニ銀型四間飛車vs3八飛急戦の形。通常▲6八銀上と△1ニ香の交換が入らないことが多いが、これは羽生の研究と思う。第2図で▲7七銀と出来るのがその効果。
以下中盤の折衝を経て第3図。形勢はやや先手有利という感じだろうか。
第3図以下:▲6八金打△2九竜▲5三成銀△7一銀▲4三角△7二銀引▲6一角成△同銀▲5一金(第4図)
▲6八金打が「ひぇーの金打ち」。そして▲4三角から金を食いちぎって▲5一金のスッポン攻めが勝ち組のテクニックという感じがする。
調布将棋センターでこの棋譜をを見せられた時、先生がニヤニヤしながら「羽生ってワルいヤツだな」って言っていたのを思い出す。
第4図以下:△3一飛▲4二成銀△3四飛▲5三角成△7二銀左▲5二成銀△3二飛▲6一成銀△2四竜▲7一成銀△同玉▲4三銀△2二飛▲3二歩△3三竜▲3一歩成△2五角▲5二銀成(第5図)
第3図からの攻防は、先手がいかにして攻駒を4枚にするかが焦点。第3図の▲6八金打で手を稼いで遅い確実な攻めを間に合わせようとする。
△3一飛で何とか頑張ろうとするが、▲4ニ成銀の逆モーションが確実。そして▲3ニ歩の垂れ歩で4枚目の攻駒が出来た。
こういう指し回しをされるとホント堪える。本譜は121手で羽生圧勝。
さて本にはこの棋譜が題材として使用されているのだろうか?かなり楽しみです(笑)
#今年はPRIDEの方が面白かった。吉田vs小川戦の裏がボビーvs曙戦じゃあ勝負にならないよね!
#皆様、来年もよろしくお願い致します。