まあ、祝って大騒ぎするほどじゃないんですけど。
個人的には、ずっと待ってたので大騒ぎレベルなんです。
「魚が出てきた日」(「The Day The Fish Come Out」1967年・米)
監督マイケル・カコヤニス 出演トム・コートネイ、サム・ワナメイカー、キャン
ディス・バーゲン 音楽ミキス・テオドラキス
核を題材にしたブラック・ジョークな作品と言えば、S・キューブリックの「博士
の異常な愛情」が有名です。
第3次世界大戦が今にも始まるという時、ペンタゴンの地下で興奮の余り車
椅子から立ち上がり、
「総統!私は歩けます」と叫ぶ、マッドなストレンジラブ博士(邦題はこの名前
を直訳したもの、これについては幾つかの説がある)。
爆撃機B52からテンガロンハットを被って核爆弾に跨り、モスクワめがけて
「イヤッホー!!」と落下していくキングコング少佐。
甘いバラード曲「また会いましょう」に乗せて炸裂しまくる核爆弾と立ち昇るキ
ノコ雲の数々。
世上違わぬ傑作だと思います。
でも、僕、こっちの作品も好きだなあ。
それはキューブリックに較べれば落ちるとは思うけど乾いた笑い満載の「博
士~」と違い、ずっこけ笑い満載の本作、好き嫌いで言えば個人的には、こっ
ちの方が好き。
核物質を積んだ飛行機がトラブルを起こし、その3つの危険物を海上へ投
下する、ところが誤って1つはエーゲ海の小島に落ちたらしい。
こりゃマズイってんで、慌てて捜索隊を島に派遣、目的なんか言える訳がな
いんでアメリカの不動産業者と偽る、パイロットはパイロットで素性を隠すため
パンツ一丁で積荷と電話(事態を連絡するため)を探し回る。
島民は観光地になるのかも、って浮かれ出し、遺跡を発掘に考古学者御一
行もやってくる。
問題の核物質は能天気な羊飼いが拾い、「お宝」と勘違いしてる。
コメディの項目に「正体を偽ったために起こるドタバタ」(例 B・ワイルダーの
「お熱いのがお好き」)というのが有りますが、この作品は、まさにそれ。
普通、こういうカタストロフィ的な作品って、ジワリジワリと終局に向けてサス
ペンスを盛り上げていくものなんですけど、その辺はちょっと無頓着といえなく
もない、だから、「博士の~」に較べて評価が低いのかもしれません。
でも誤解が誤解を生んで、周りが勝手にあらぬ方向へ動き出し、心ならずも
それに合わせながら焦りまくる数々のシチュエーションは可笑しくて秀逸だった
と思います。(何せ最後に見たのは30年以上前ですから)
音楽は、ご贔屓のミキス・テオドラキス。
今から30年以上前って、まだそれほどエキゾチックなメロディは多くなかった
んじゃないでしょうか。
この人のメロディはエスニック調が特徴で、コスタ・ガブラス監督とのコンビが
多かったのですが、その中の「戒厳令」のテーマ曲は大好きな曲で、僕の映画
音楽ベスト3に入ります。
この映画でも、ラストシーンに掛かる享楽的でヤケッパチで、ちょっとアンニュ
イが混ざった感じの曲が大好きです、ちょっと聞いただけで、あっ、テオドラキ
スだって解る個性がある(昔は偶にラジオから流れてたんだけど、もう20年以
上聞いてない)。
4月発売だそうです、本日予約しました。(笑)
早くこの映画と再会したいし、あのテオドラキスのメロディにも触れてみたく思
っています。
※ 僕が強くDVD化されるのを望んでた作品は、「フォロー・ミー」、「魚が出て
きた日」、「ウィークエンド・ラブ」の三作品。
去年暮れに「フォロー・ミー」が実現、そして今年の春に「魚が出てきた日」が
実現、いいことが続いて本当に嬉しい。
さて、こうなると「ウィークエンド・ラブ」も期待してしまいます、雨の日に始まり
雨の日に終わる物語、ほろ苦い味のする大人のラブコメです、結構いろんな
賞を獲ってる作品なので、未だDVD化されてないのが不思議なんですけどね。
個人的には、ずっと待ってたので大騒ぎレベルなんです。
「魚が出てきた日」(「The Day The Fish Come Out」1967年・米)
監督マイケル・カコヤニス 出演トム・コートネイ、サム・ワナメイカー、キャン
ディス・バーゲン 音楽ミキス・テオドラキス
核を題材にしたブラック・ジョークな作品と言えば、S・キューブリックの「博士
の異常な愛情」が有名です。
第3次世界大戦が今にも始まるという時、ペンタゴンの地下で興奮の余り車
椅子から立ち上がり、
「総統!私は歩けます」と叫ぶ、マッドなストレンジラブ博士(邦題はこの名前
を直訳したもの、これについては幾つかの説がある)。
爆撃機B52からテンガロンハットを被って核爆弾に跨り、モスクワめがけて
「イヤッホー!!」と落下していくキングコング少佐。
甘いバラード曲「また会いましょう」に乗せて炸裂しまくる核爆弾と立ち昇るキ
ノコ雲の数々。
世上違わぬ傑作だと思います。
でも、僕、こっちの作品も好きだなあ。
それはキューブリックに較べれば落ちるとは思うけど乾いた笑い満載の「博
士~」と違い、ずっこけ笑い満載の本作、好き嫌いで言えば個人的には、こっ
ちの方が好き。
核物質を積んだ飛行機がトラブルを起こし、その3つの危険物を海上へ投
下する、ところが誤って1つはエーゲ海の小島に落ちたらしい。
こりゃマズイってんで、慌てて捜索隊を島に派遣、目的なんか言える訳がな
いんでアメリカの不動産業者と偽る、パイロットはパイロットで素性を隠すため
パンツ一丁で積荷と電話(事態を連絡するため)を探し回る。
島民は観光地になるのかも、って浮かれ出し、遺跡を発掘に考古学者御一
行もやってくる。
問題の核物質は能天気な羊飼いが拾い、「お宝」と勘違いしてる。
コメディの項目に「正体を偽ったために起こるドタバタ」(例 B・ワイルダーの
「お熱いのがお好き」)というのが有りますが、この作品は、まさにそれ。
普通、こういうカタストロフィ的な作品って、ジワリジワリと終局に向けてサス
ペンスを盛り上げていくものなんですけど、その辺はちょっと無頓着といえなく
もない、だから、「博士の~」に較べて評価が低いのかもしれません。
でも誤解が誤解を生んで、周りが勝手にあらぬ方向へ動き出し、心ならずも
それに合わせながら焦りまくる数々のシチュエーションは可笑しくて秀逸だった
と思います。(何せ最後に見たのは30年以上前ですから)
音楽は、ご贔屓のミキス・テオドラキス。
今から30年以上前って、まだそれほどエキゾチックなメロディは多くなかった
んじゃないでしょうか。
この人のメロディはエスニック調が特徴で、コスタ・ガブラス監督とのコンビが
多かったのですが、その中の「戒厳令」のテーマ曲は大好きな曲で、僕の映画
音楽ベスト3に入ります。
この映画でも、ラストシーンに掛かる享楽的でヤケッパチで、ちょっとアンニュ
イが混ざった感じの曲が大好きです、ちょっと聞いただけで、あっ、テオドラキ
スだって解る個性がある(昔は偶にラジオから流れてたんだけど、もう20年以
上聞いてない)。
4月発売だそうです、本日予約しました。(笑)
早くこの映画と再会したいし、あのテオドラキスのメロディにも触れてみたく思
っています。
※ 僕が強くDVD化されるのを望んでた作品は、「フォロー・ミー」、「魚が出て
きた日」、「ウィークエンド・ラブ」の三作品。
去年暮れに「フォロー・ミー」が実現、そして今年の春に「魚が出てきた日」が
実現、いいことが続いて本当に嬉しい。
さて、こうなると「ウィークエンド・ラブ」も期待してしまいます、雨の日に始まり
雨の日に終わる物語、ほろ苦い味のする大人のラブコメです、結構いろんな
賞を獲ってる作品なので、未だDVD化されてないのが不思議なんですけどね。