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興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

人とのつき合いも成るがままに

2017-06-25 | 季節の移ろい

蝶の季節がやってきました。

花の季節は蝶の季節でもあります。
今庭にある花は、ガウラ(白蝶草)、バーベナ、百合、百日草など。

上の写真はキアゲハ。

 

 


   

   これはアゲハチョウ。


良寛の詩を思い出しました。

 花無心招蝶 (花心なくして蝶を招き)
 蝶無心尋花 (蝶心なくして花を尋ぬ)
 花開時蝶来 (花開く時蝶来り)
 蝶来時花開 (蝶来る時花開く)
 吾亦不知人 (吾れも亦人を知らず)
 人亦不知吾 (人も亦吾れを知らず)
 不知従帝則 (知らず帝の則に従ふ)
     
  *『良寛詩集』(大島花束・原田勘平訳註/岩波文庫)より。

「帝(てい)の則」とは、訳註者の註には、
「詩経に曰く。識らず知らず帝の則に従う。と。自然の道に依るの意。」
とあります。

わたしなりにこの詩を解釈してみると、「無心に花開くとき無心に蝶が来るように、人と人のつき合いも自然に、成るがままがよい」ということでしょうか。

自分の持ち分を、無理せず無心に努めていく中にこそ、自然に人とのつながりも生まれてくるのでしょう。