蝶の季節がやってきました。
花の季節は蝶の季節でもあります。
今庭にある花は、ガウラ(白蝶草)、バーベナ、百合、百日草など。
上の写真はキアゲハ。
これはアゲハチョウ。
良寛の詩を思い出しました。
花無心招蝶 (花心なくして蝶を招き)
蝶無心尋花 (蝶心なくして花を尋ぬ)
花開時蝶来 (花開く時蝶来り)
蝶来時花開 (蝶来る時花開く)
吾亦不知人 (吾れも亦人を知らず)
人亦不知吾 (人も亦吾れを知らず)
不知従帝則 (知らず帝の則に従ふ)
*『良寛詩集』(大島花束・原田勘平訳註/岩波文庫)より。
「帝(てい)の則」とは、訳註者の註には、
「詩経に曰く。識らず知らず帝の則に従う。と。自然の道に依るの意。」
とあります。
わたしなりにこの詩を解釈してみると、「無心に花開くとき無心に蝶が来るように、人と人のつき合いも自然に、成るがままがよい」ということでしょうか。
自分の持ち分を、無理せず無心に努めていく中にこそ、自然に人とのつながりも生まれてくるのでしょう。