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興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

江戸城の石垣

2016-08-02 | 散歩、時々旅

ここはJR飯田橋駅の西口を出たところ。 ここに江戸城の石垣の一部が残っている。(先月撮影)

江戸城の石垣といっても、正しくは 「江戸城外郭門のひとつである牛込見附の一部」 であると、そばにある解説板に書かれている。

つまりお城そのものの石垣ではなく、「外郭門」 の石垣なのだ。

江戸城の外郭門は 「見附」 と呼ばれ、敵の侵入を見つけ、防ぐ、江戸城防備の役割を担っていたようだ。

 

 

 

   

道路をはさんだ向かいにも、別な石垣が残っている。

江戸城の外郭というものがどういう形をしていたのか、牛込見附の外郭門はどんな門だったのかは分からないが、江戸時代、この辺りでは見張りの役人たちが周囲に鋭く目を光らせていたのであろう。

解説板にはこんな説明もあった。 「ここの石垣は、外堀が完成した寛永13年(1636)に、阿波徳島藩主蜂須賀忠英(松平阿波守)によって建設された」 と。

 

 

 

  

飯田橋駅西口の目の前にある牛込橋 (「牛込」の名前が残っている) から見た江戸城の外堀跡。

わきに中央線、総武線が走っている。

 

 

 

  

  この石垣の先にある商店街が神楽坂。

神楽坂といえば、20年ほど前わたしは、当時の職場が比較的近くにあったことから、ここにある何軒かの飲み処によく通ったものだ。
(ママさん一人でやっているような、安いところばかり)

それから年月を経て、時折神楽坂に来ても、むかし通った飲み処はもう店仕舞いをしたり、代替わりをしたりしている。

何か月か前、たまたま、むかし何回か来たことのある一軒に入った。
するとそこには、いつも元気のよかったママさんの姿はなく、中年の、夫婦と思しき二人が店をやっていた。

聞いてみると、そのご主人がママさんの息子さんで、あとを継ぎ、奥さんと二人でやっているということだった。
(お母さんは一年ほど前に亡くなられたとのこと)

このお二人、とても感じがよく、つまみも気が利いていて、店も繁盛しているのが見てとれた。

このお店なら、機会をみてまたぜひ来てみたいとは思うものの、今はもう神楽坂近辺まで来る機会がほとんどなくなったし、何よりも今度はこちらがそろそろ、‘代替わり’ ‘店仕舞い’ せねばならない歳になってきた。