オヤジのひとり言

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DO YOU  KYOTO??

2004年01月13日 | オヤジのひとり言



「京都、したはりますか??」


シリーズ4

真綿で首を締める的、京都の防寒術。

火を使うより、

知恵を絞る。

春先の窓辺にいるように部屋を暖め、

冬でも薄着で過ごせる現代人ですが、

ほんの数十年前までは、

室内の暖房というよりは、

めいめいが自分の体温と相談しながら

細やかに衣服を着分けて調整していたものです。

例えば子どもは、

冬は毛糸のセーターや

女の子は毛糸のパンツを着用させられ、

お父さんは駱駝のパッチを穿いて、

子どもも大人も家に居るときは

綿入れのちゃんちゃんこを

服の上から着込んだりしていました。

隙間だらけの京町家は屋内といっても

何処からとも無く冷気が染み込んで、

家の中に居る方が「京の底冷え」の辛さを痛感したものです。

ですから、

着物で過ごした女たちは

真綿を襟や腰に巻いての越冬の知恵を。

首や腰を暖めると

体全体が暖かくなるからなんですねぇ~

「真綿で首を締める」とは、

優しい言葉の中に

心に棘を持った京おんなの悪口として

よく使われる言葉ですが、

女たちは

当にその真綿の保温力に与っていた訳です。

多彩な物が溢れる現代ならば、

さらに知恵の絞り甲斐のある

防寒の知恵と工夫が有るのかもしれません。