My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風力エネルギー利用総合セミナーに行ってきました

2009-10-17 21:07:21 | 風車日記
16日(金)、17日(土)に足利工業大学で第10回風力エネルギー
利用総合セミナーが開催され、16日だけ参加してきました。
1日目は低周波音や騒音が2日目はアセスについてがメインの
ようでしたが、17日はこのセミナー開催が決まる前に、上智大学・
国立環境研究所連携講座の申し込みを済ませていたので、そちら
に出席しました。

風力セミナーでは低周波音・騒音について有識者や低周波音の
被害者が発表をしました。
風車とは利害関係のない、山梨大学の名誉教授が「被害の現場
と参照値はよく一致している」と仰る一方で、被害者側は「参照
値は役に立たない(間違っている)から廃止すべきだと」と主張
するなど、この問題の解決は容易では無いと感じました。
環境省の定めた参照値は海外の推奨基準等と比較してもおかしな
ものでは無いようですが、難しいですね。
被害者(風車ではない)の方からは、音圧は問題ではなく、ある
周波数に卓越したピークがあるのが問題だという発言もありました。

山梨大名誉教授が「物理反応と心理反応を切り分けるのは難しい」
と言っていましたが、同感です。

2日目のアセス関係も興味深いプログラムで、個人的にはガラード
ハッサンのコンサルティングの手法や住友信託銀行のファイナンス
の話などは聞いてみたかったののですが、残念です。

自宅の最寄り駅で電車に乗って足利市駅で電車を降りるまでちょうど
4時間半かかりました。そこからスクールバスで20分ですから、自宅
を出発して足工大までは5時間かかることになります。
今回は足利市駅前のホテルの別館に前泊したのですが、隣室の人のイ
ビキが一晩中聞こえてきて参りました。今回は自腹で泊ったので、宿
泊料が安いのはありがたいのですが、ちょっと参りました(苦笑)

レベルの低い記事ですね

2009-10-14 22:22:02 | 風車日記
今日になって10月9日の東京・中日新聞の風力発電についての
記事を知ったのですが、最近の東中は風力発電に対してネガティブ
キャンペーンでも張っているのでしょうか?

補助の交付条件が1,500kw以上であることが、「風車の巨大化」を
促しているとか、風力発電は風任せで、実際には能力の1割程度し
か発電できていないとする試算もある、だとか???な内容です。

また、横浜市の2MWの巨大風車の発電実績を公開するように市に求
めたが、「発電量が目標に達しておらず、議会で追及されてしまう
ので公開したくない」と拒んだことなどを記事にしていますが、議会
から発電実績を問われれば、隠すことなどできませんから、こんな
ことは意味の無いことで、イメージの悪化を狙っているとしか思え
ません。

その他、「木々を切って道を広げ、建設地も伐採し、大量のコンクリー
トを流し込む」というような表現や「これだけの大型開発なのに環境
影響評価法の対象外になっている」とも書いています。
現在、アセス法の対象になっている開発と風力発電所の開発が同レベル
なのかどうかについてはなんの分析もありません。

記事の内容がまったく科学的でも論理的でもないのは残念です。
この記事がネットで見ようとすると有料とは・・・

グリーンニューディール基金説明会 大荒れ

2009-10-13 21:18:26 | その他の仕事
今日は県庁でグリーンニューディール基金事業の説明会に出席
しました。

このグリーンニューディール基金は国から静岡県に配分された
約9億円を基金として積み、21~23年度で主に地球温暖化対策
(一部廃棄物関連)に支出するもので、自民党の置き土産です。

9億円のうち、6億1千万円は手を挙げた市町が使い、残りの
2億9千万円を県が使います。今日は主に県の事業分について
の説明会だったのですが、着席して県のあいさつを聞きながら
資料にざっと目を通したところで、今日は一波乱ありそうだな
と思いました。

なぜなら、県のメイン事業が市町を窓口にした、県民への間接
補助金交付だったからです。補助対象は家庭での新エネ省エネ
機器導入と省エネ改修を2つ以上同時に行った場合です。
例えば太陽光発電とエコキュートを同時導入するそ双方に補助
金が交付されるというものです。

問題になったのは予算に限りがあって、希望する県民全部の要望
には応えられそうもないのに、市町を窓口にしていることや、10
月中に各市町に交付申請見込み額の報告を求めていること、また、
県事業であるにもかかわらず、各市町で独自に補助要綱を制定し
て対応しなくてはならない点などです。

年度内に予算を執行するためには12月に補正予算を組む必要があ
りますが、何件補助申請があり、そのうち何件交付できるのか皆
目見当がつかない上に、申請が殺到して予算が足りなくなっても
県は独自に財源を手当てする気は無いようです。そうなった場合、
抽選にするのか申し込み順なのかは各市町のバラバラに判断する
ということです。

だいたい、例えば太陽光発電とエコキュートを同時に設置した住宅
が1年間で県内に何件程度あるか調べればわかるはずですが、県は
制度設計するに当たってどの程度の需要があるのかさえ調査してい
ないのですからちょっと話になりません。

結局、説明会は一波乱どころか県が吊し上げられる結果となりまし
た。こんな説明会は20年間の経験で初めてです。
参加した市町からは異口同音に、県が直接補助をすべきだとの意見
が出されましたが、県はその場で結論を出すことができずに、内部
で検討して再度、各市町に回答することになりました。

昔のように県の言うことを市町が何でも聞く時代では無いというこ
とでしょう。市町は補助金交付事務をやるのが嫌だと言っているの
ではありません。県の説明からは市町がやる合理性がまったく見出
せないのが問題なのです。

今回の不手際の根源は、国からお金が降って来るのに何もしないわけ
にはいかないから、理念も戦略も無いままに計画を策定したというこ
とを、市町の担当者が感じ取ったということだと思います。
事業は国から来る予算の範囲内で行い、不足が出ても県が独自に財源
を確保しようという姿勢もまったく見えず、また、実質1年数か月間
のみの補助金交付というのも理解できません。
とにかくやることに魂がこもっていないと感じました。

長野県岡谷市に行ってきました。

2009-10-12 16:22:19 | その他の仕事
土日で姉妹都市の長野県岡谷市に行ってきました。
早朝4時の出発ということで、3時過ぎに起きましたが、さす
がにちょっと辛かったです。
途中、中央高速の双葉サービスエリアで朝食をとりましたが、
サービスエリアに入るのに車が渋滞していました。3連休とい
うこともありますが、やはり高速千円の影響だと思います。
テレビで山梨石和温泉ではお客さんが減り、長野県上山田温泉
などでは増えているというニュースを見ましたが、やはり首都圏
から遠い観光地が恩恵を受けているようです。伊豆は厳しいですね。

岡谷市では観光協会、商工会、農協、漁協の方たちと特産品販売
やキンメ鯛の味噌汁サービスなどを行いましたが、予想以上に寒
くて驚きました。岡谷へはかれこれ10回ほど行っていると思いま
すが、ちょっと油断していました。

明日はグリーンニューディール基金の関係で県庁に出張の予定です。


秋祭り

2009-10-09 20:50:49 | 独り言
風車は無事でしたが、台風で地元の秋祭りが一日延期になり、
今日は宵祭りでした。

町内会に13ある隣組がそれぞれお宮に夜店を出し、演芸会で
盛り上がります。次男(小4)と三男(年長)がそれぞれ踊っ
たのでビデオを撮りに行きました。

以前は40歳以下で担いでいた神輿も若い人が減ったので数年
前から45歳以下まで参加することになりました。
限界集落という言葉がありますが、いつまで今の形で祭りを
続けられるのだろうかと考えてしまいます。

東伊豆町の風車は無事です

2009-10-08 21:10:52 | 風車日記
台風による強風ですが東伊豆町風力発電所では最大瞬間風速
37m/sでした。30m/sを超える風はそれほど珍しくないので
風車はもちろん無事でした。

その風車ですが、今日、無事に定期点検と3号機の故障調査
が終了して、現場技術者の方は1カ月と1週間ぶりに明日長崎に
帰ります。本当に長い間ありがとうございました。

昨日、当町では定額給付金の受付を終了しました。現在、手元に
申請書が届いている方への給付を今月中に終了して、あとは国へ
の実績報告をして、事務費と給付金を精算すれば完了です。
どこの自治体でも初めての経験で苦労したと思いますが、何とか
無事にゴールにたどり着きました。
少し落ち着いたら打ち上げでもやりたいと思います。

台風接近中 風が強くなってきました

2009-10-07 20:57:00 | 風車日記
台風が近づいています。伊豆直撃は避けられそうですが、当町風車
ではすでに最大瞬間風速30m/sに達しています。
また、予想進路上には紀伊半島や、三重県の津市、愛知県の伊良湖
など風車がたくさん立地しているので関係者は眠れぬ夜を過ごすこ
とになるでしょう。

当町風車は3号機が停止していますが、現場技術者の手入れのおかげ
で取り敢えず、ヨー制御ができる状態になっています。また、3号機
の故障が停電と前後して起きたことから、同じような現象が起こらな
いように、今夜、長崎から遠隔監視装置でプログラムの改修を実施し
ていただきました。長崎で風車開発当時から携わっている大ベテラン
のエンジニアの方から「これから台風が近づいて大変ですが、風車を
よろしくお願いします」と言っていただきました。自分に何ができる
わけではありませんが、「風車をよろしくお願いします」という言葉
に風車に対しての愛情を感じました。

現在、職場から自宅待機命令が下っています。我が家でも久しぶりに
強風に備えて雨戸を閉めました。被害が出ないことを祈るのみです。

今後の風力発電について

2009-10-06 19:46:01 | 風車日記
東京新聞に、全国80の団体・個人が大型(記事では巨大)風車
建設への補助金の凍結、健康被害など問題のある既設風車の停止
を求める要望書を歌手の加藤登紀子さんが、経済産業副大臣に提
出するという記事が掲載されていました。同じ内容がフジテレビ
の朝の番組でも取り上げられたそうです。

国や政治家はこういった有名人がらみのパフォーマンスに弱いの
で、最近ただでさえ風力発電に対して腰が引けている経産省がま
すます、太陽光発電にシフトしていくことを危惧します。

太陽光発電は新しい余剰電力買取制度が始まるので、しばらくの
間、様子を見て効果が上がらないようであれば、柔軟に制度を見直
せば、それだけでも導入促進は比較的簡単に進むと思います。
国はむしろ、導入の滞っている風力、地熱、小水力などの導入促進
に力を入れるべきだと思います。

加藤登紀子さんがかかわっている千葉の反対運動のHPを見ても、
それ以外の多くの反対運動と同様の思い込みと先入観による内容が
目立ち残念です。確か加藤さんは原発にも反対していたと思います。

個人的には連系が容易な2MW以下で、圧迫感の無い中型(1MW以下)
の風車を使った小規模風力発電所をできるだけたくさん建設して、
その後は大型洋上ウインドファームへ移行していったらどうでしょうか。

現在、全国に1,700強の基礎自治体がありますから、各自治体に1カ所
小規模風力発電所が建設できれば設備容量は340万kwとなります。
もちろん、小規模でも採算がとれるような政策支援が必要となりますが、
評判の悪い建設費補助を止めて、小規模発電所限定でFITを導入すれば良い
と思います。

東伊豆町の600kw×3機の風力発電所が景観面からも評判が良いのは参考
事例になると思います。興味のある方は是非、見学に来てください。
最後は宣伝になりましたが、今年度上半期だけでも千人近くの方の視察・
見学をお受けしています。

新聞各紙も「低周波が原因とみられる健康被害を訴える声が各地で相次
いでいる風力発電」というようないい加減な表現は止めて、もっと科学的
で具体的な分析や提案をして欲しいものです。

台風の進路が気になります

2009-10-05 22:01:29 | 独り言
台風18号の進路予想が気になります。
このままだと、静岡県に950hPaぐらいで上陸しそうな感じです。
伊豆半島直撃という可能性もありそうなので、ただでさえ心配で
すが、風車3号機が故障停止中ですからなおさら心配が募ります。

地元町内会では8~9日がお祭りなのですが、これも開催が危ぶ
まれます。めったなことでは延期や中止にはしないのですが、5年
前に台風の直撃を受けて1日順延したことがあります。
予想進路に入っている地方に住んでいる人は早目に対策あるいは
避難を検討する必要がありそうです。

今日は午前中、宝くじの売り上げから交付される自治会・町内会
の備品購入に対しての補助金申請のヒアリングが下田市でありま
した。県から担当部署の職員が来て下田市と賀茂郡下の市町を対象
にヒアリングを実施したのですが、県庁まで行く手間を考えると
たいへんありがたいことです。他の事業でも見習って欲しいですね。

午後は定例の区長会を開催しました。議題が終了した後、先日の
議会での出来事が話題となりましたが、区長さん達もだいぶ怒って
いました。各区の協力がないと円滑な行政運営は行えませんから、
困ったことです。

ローカル自然エネルギー・気候政策東京会議2009

2009-10-04 22:08:46 | 独り言
昨日(土曜日)は青山の国連大学で「ローカル自然エネルギー・
気候政策東京会議」のシンポジウムに参加しました。
冒頭、環境省の事務次官から挨拶がありましたが、やはり、新
政権が打ち出した温暖化ガス25%削減は関係各所に勇気を与えて
いるようです。

シンポジウムではストックホルム、オックスフォード、北京、
べクショー、デンマークサムソ島などの海外の自治体や、東京都、
横浜市、神奈川県、埼玉県、北九州市など国内の自治体からそれ
ぞれの取り組みについての紹介やそれをテーマにしたパネルディス
カッションが行われました。
寒い国では熱エネルギーをバイオマスなので集中管理、各戸給湯
するだけで相当な効果を上げています。伊豆は寒くはありませんが
もっと手軽に温泉を家庭で使えるようになれば、それなりの効果が
ありそうです。

全体を通じての感想は「やってる所はやってるなー」というごく当
たり前のものですが、温暖化対策は自治体の方が国より先進的な事
例の一つかもしれませんね。また、つくづく静岡県ももう少し本気
で取り組んで欲しいといつもながらに感じました。

最後のプログラムはパスして、久しぶりに渋谷をブラブラしました。
アップルストアで危うく新しいipod nanoを衝動買いしそうになり
ましたが、嫁の顔が浮かんで踏みとどまりました。今月はもう1回
温暖化関連の講座を受けに東京へ行く予定なので、その時にもう1
度、考えてみようと思います。