今日は日曜日のわりに早起きでした。というもの、午前6時半過ぎに最大風速、33.7m/sを記録するなど強風が吹き荒れ、風車の過発電による停止で宿直からの電話で起されました。掛川市では突風で多くの家屋が被害を受けたようです。
今日の日経朝刊9面の特集「世界を語る」では、「米エタノールブームに警鐘」との見出しでレスター・ブラウン氏のインタビューが掲載されています。
「歴史上、食糧とエネルギーの経済は別々に存在してきた。今は二つの間に線を引けなくなっている。これが新しい大問題だ。米国の石油の不安を減らそうとして、世界的な食糧の不安を招いている。そこに水の不安が結びつく。このような構造を理解すべきだ」というコメントはバイオエタノールの抱える問題を端的に示しています。
米国でエタノールに変わる処方箋として、プラグインハイブリッド車と風力発電のことにも触れられています。また、日本で風力発電の活用が進んでいないことや、温泉が多いにもかかわらず地熱発電が普及していないことに疑問を呈しています。
以前、このブログでも、カリブの海賊さんや、安藤さんにご指摘いただいた問題が特集1面を使ってまとめられていますので、ご一読をお勧めします。
今日の日経朝刊9面の特集「世界を語る」では、「米エタノールブームに警鐘」との見出しでレスター・ブラウン氏のインタビューが掲載されています。
「歴史上、食糧とエネルギーの経済は別々に存在してきた。今は二つの間に線を引けなくなっている。これが新しい大問題だ。米国の石油の不安を減らそうとして、世界的な食糧の不安を招いている。そこに水の不安が結びつく。このような構造を理解すべきだ」というコメントはバイオエタノールの抱える問題を端的に示しています。
米国でエタノールに変わる処方箋として、プラグインハイブリッド車と風力発電のことにも触れられています。また、日本で風力発電の活用が進んでいないことや、温泉が多いにもかかわらず地熱発電が普及していないことに疑問を呈しています。
以前、このブログでも、カリブの海賊さんや、安藤さんにご指摘いただいた問題が特集1面を使ってまとめられていますので、ご一読をお勧めします。
穀物争奪の隠れた主役
「エタノールメジャー」
ADMが食料も燃料も支配する
これが必見です。ADMは穀物市場の業界2位の会社ですが、エタノール燃料ブームを見込み、石油メジャーのシェブロンからCEOを招き・・・
ADMのトレーディングルームでは、とうもろこし、大豆、燃料(ガソリン等)の電光掲示板があり、
◆食料と燃料、高いほうに流す◆
今、アメリカのとうもろこし相場は急騰しています
しかし、国際自由市場が、貧困に目をくれた事がいままでありましたでしょうか?
食糧、エネルギー、そして排出権。世界中から買い集め私たちの生活が維持されていきます。こんな生活が持続可能だとは思えませんが。
記事のご紹介有り難うございました。
この指摘(食料・水)は、正鵠を射ていると
思います。トウモロコシは、地力を低下させ
るだけでなく、猛烈に水を吸います。
トウモロコシ狂走曲が続くと、いまや世界一
体となった様々な社会システムを壊します。
しかも、エネルギーゲインは、ブラジルのサ
トウキビからのエタノールの1/8という試
算もあるようで、それを前提とするなら、石
油を削減した気になって、実は、エタノール
と石油を取り替えていたという、非常に悲惨
なことをしていることにもなります。
おそらく軌道修正がされていくのではないで
しょうか?
バイオ燃料の重要性は些かも損なわれません
が、よくよく多面的に考えないと、この連立
多元方程式はカンタンには解けません。
この著書では、リッター5kmも走ることも出来ない重戦車のようなSUVを話題にしていますが、
バイオエタノール狂想曲の結末は、
同じ巨大SUVが登場する次のような結末です。
道路で最後のトルティーヤを巡って争う移民の子供の兄弟たちを、クラクションを鳴らしながら蹴散らそうとするバイオエタノール満タンのFFV仕様巨大SUV。※FFV=フレックスフューエルヴィークル
ガソリンの半分をとうもろこしエタノールに変える事と、約3トンもある大型SUV・ピックアップトラックから、もう少し小さい乗用車に乗り換える(プリウスである必要は全く無い)ことはどちらが大変なのでしょうか
日本でも、自動車メーカーがこぞって大型SUV(アメリカよりは小さいですが)をPRしています。ハリヤー、クルーガー、ムラーノ、CX-7、パジェロ(最近の広告では自らSUVと言っています)アウトランダー、ハマーH2、H3、BMWX3、X5、ランドローバー、ポルシェカイエン、ベンツGクラス・・・書ききれないくらい。どれも我が家の近所に大量に見かけます
それとお偉いさんで言えば、センチュリー、クラウンあたりも、気になりますね
前者は丸の内や経団連会館前、後者は国会議員会館駐車場でよく見かけます
エタノールよりまず、やるべきことを忘れていないでしょうか
直感というのは思いのほか「真理」を突いているものです。(ってホントか?)
レイムダックには少々早すぎるような気もしますが、何かと風当たりが強いブッシュ大統領が、目先をかわすために、バイオエタノールを持ち出しているのでは?そのうち、ヤケクソで京都議定書に復帰してきたりしないでしょうか。
カリブさん、日本でも家庭から排出される二酸化炭素の1/3ぐらいは自家用車からのものですから、家族構成に合わせて必要最小限の排気量の車を選ぶというのが、「常識」になるといいですね。