My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

しずおか新エネルギー推進協働セミナー

2008-03-23 21:56:40 | 独り言
先週の水曜日(19日)に静岡で新エネルギーのセミナーに出席して、日本総合研究所の井熊均氏の「地球温暖化と再生可能エネルギー」という講演を聴きました。

内容的には本人が編著にかかわっている「だから日本の新エネルギーはうまくいかない!」という本とあまり変わり映えのしないものでした。

・世界中で省エネで温暖化を防止できると考えている国は無い
・にも関わらず、日本政府は省エネ精神論ばかりをふりまわしていてピントがずれている。
・本当に必要なのはエネルギー転換である。
・出遅れた国産風車メーカーが今後世界のシェア10位以内に入ることはない。
・最近では5~10基程度の風車購入では見積りさえ作成してもらえない。
・5基程度の風車を売って、調子が悪いから直しに来てくれと言われるのは邪魔くさい。
・ドイツのFITを最初は馬鹿げた政策だと言っている人達もいたが、最近ではほとんどいなくなった。
・日本とドイツのどちらが正しかったかは今や明らかだ。
・日本の太陽光技術はすばらしいが、多少発電効率が劣っても耐久性やコストが変わらなければ、大量導入には問題にならない。海外の太陽光発電導入のスケール感とスピード感の前では多少の発電効率の優劣は関係ない。

などが非常に大雑把な講演内容です。

シンクタンク所属にしては風力発電についての資料が古く(世界10位)、また三菱重工に在籍していたのに事実誤認があるのは気になりました。
また、EPTやLCA、系統連系について会場から質問が出ましたが、しっかり回答できていませんでした。

後半はバイオエネルギーを盛んに推奨していました。井熊氏は次の飯の種と狙いを定めているのでしょうか(苦笑)。

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7 コメント

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天敵 (カリブの海賊)
2008-03-23 22:12:00
井熊君ですかあ~
僕の天敵です。あまりにも著書が「マッチポンプ」過ぎます。「住宅用燃料電池」を煽りまくったのも彼ですし、「だから日本のエネルギーはうまくいかない」と、日本を代表するシンクタンカーが言うべき言葉ではありません。新著「ポスト京都時代のエネルギーシステム」 も読みましたが、読む前から今回は「バイオガス」のマッチポンプだと予感しましたが、その通りでした。
日本の新エネルギーを成長させるためには、いずれ、彼と雌雄を決するときがくるかもしれません
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良いクマさん (安藤です)
2008-03-23 22:23:00
井熊さんは良い人ですよ。なにせ「いーくまさん」ですから。

マイクログリッドから始まって流行には聡い方ですね。

先日、某大臣経験者の前で、一緒になって、そのときに「だから日本の・・・」を先生が目の前に出されたときには、必死に言い訳されていました・・・

フィードインタリフはバカだという人はいなくなったという話ですが、小生は絶滅危惧種かもしれません。ドイツのフィードインタリフは、東独地域の新エネ公共事業&脱原発の言い訳探しのようなものです。10数年後に国家予算並の規模になるバラマキ政策が長続きする訳がありません。

また、「耐久性が一緒なら」ということを誰が検証できたのでしょうか。そこが実は大きなポイントなのです。これからが楽しみです。

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いーくま君の部下たち/戦う理由 (カリブの海賊)
2008-03-23 22:50:02
いーくま君とは直接会ったことはありませんが、その部下たちなら、何名かしっています。また、著書の内容は好きではありません。まあ、多くが編著なので、彼の部下が実質書いているのでしょうけどね。

嫌いになった理由を作ったのは、彼らのほうですね。彼の部下が「僕の友人の会社を侮辱した」これだけで、僕には戦う理由があります。絶対に許せない言葉でした。

そのほかにも、何人か。
創発ではないシンクタンカーには、本当に心を許せる方もいます。

FITは万能な手法ではないことは同意します。しかし、RPS法も、悪くない手法ですが、せめてイギリス並みの%を期待したいですね。

あと太陽光の耐久性ですが、これは、侮れませんね。また、日本メーカーは発電効率を追っている傾向がありますが、海外は発電コストよりも、低コスト優先ですね。日本でも、低効率・超安価太陽光を設置する場所はいっぱいあるのに・・・
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ばらまきといえば (カリブの海賊)
2008-03-24 00:02:24
いよいよ、ガソリン贅の暫定税率の期限が切れますね。税収については1.5兆円が消えるわけですが、無駄な道路工事が減って交通渋滞が減ったり、アスファルトの利用等が減ってCO2が減るかもしれません。これで、CO2が減ったら、道路利権を代表する政治家方々は、どうするんでしょう。

ガソリン贅に比べると(あとGISの名を借りたホットエアー)、FITはまだぜんぜんカワイイ制度だと思うのは僕だけでしょうか?
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効率を追って (jaway)
2008-03-24 11:21:33
>日本メーカーは発電効率を追っている傾向

技術者魂が萌えるぜ、じゃなく、燃えるぜ。
コストや耐久性では、燃えないんでつ。(笑)

>海外は発電コストよりも、低コスト優先

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【地球をどうしますか 環境2008】発信力なき“環境ニッポン”
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080324/amr0803240856003-n1.htm
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環境問題は商売なんでつ。
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がんばれ日本 (kynthm)
2008-03-24 21:47:47
皆様、コメントありがとうございます。

ドイツのFITについては、新エネバブルを招くなどの問題点が指摘されていますが、だからといって日本の新エネ促進策はとても満足いくものでないというのが正直な感想です。

jawayさん、発電効率じゃないと技術屋さんが燃えないというのはわかる気がします。
環境先進国はみんな環境問題は商売だということをはっきりと認識していますね。

日本がんばれ。手遅れにならないうちに。
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史上最大のチャンス到来 (かいぞく)
2008-03-24 22:28:04
いよいよ、ガソリン税の暫定措置法の期限が切れます。このまま国会が混乱すれば、4月1日運命の日を迎えます。既にそれを見越したガソリンの買い控えも起きています。恐らく、暫定税率が無くなったら、オイルショックに似たパニックになる事が十分予想されます。一方、今の世論では、暫定税率(25円で、1.5兆円)の道路財源の維持は無理でしょう。となると、一般財源化か?
これも、議論が終わらないでしょう。

今、収拾案(折衷案)を考えています。といっても、耳を傾ける政治家、霞ヶ関の中の人がいれば、ですが。FIT以外でも手は打てると思います。
ただ、この再生可能エネルギーの将来へのビックチャンスだと思っていますので、微力を尽くします
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