My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

つくば市風車問題、証人尋問開始

2007-09-11 20:58:38 | つくば市風車問題

つくば市の“回らない風車問題”を巡って、市が業務委託した早稲田大(白井克彦理事長)などを相手取り、事業費約3億円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が10日、東京地裁(荒井勉裁判長)であった。提訴から1年半を経て証人尋問が始まり、市担当者の証言から事業のずさんな進め方が浮き彫りになった。
 この日はつくば市側の証人として小野寺清元助役、小神野一巳環境課長補佐が出廷した。早大側の尋問で、04年4月に市が環境省に提出した実施計画書のデータの根拠を問われた小神野課長補佐は「(風車の稼働率、発電量などを裏付ける)客観的な根拠はなかった」と証言。また同年12月に市の風車設置検討委員会が機種を選定した際には「各委員に機種ごとの予想発電量などのデータを配らなかった」などと話した。小野寺元助役は「早大教授の『小型風車は市内の平均的な風速でも回る』という説明に従い事業を進めた」などと従来の主張を繰り返した。
 訴状などによると、市は早大に委託し、市内の小中学校に小型風車23台を設置した。風車はほとんど回らず、予想の0・2%の発電量しか得られなかった。早大側は「市は平野部では十分な発電量を得られないと知っていたはず」と反論している。次回10月15日には、早大側証人として、風車事業にかかわった橋詰匠教授の尋問が予定されている。【原田啓之】

以上は毎日新聞の記事です。
どうなっているのかと気にかかっていたつくば市の回らない風車問題ですが、証人尋問が始まったようです。
環境省の補助申請で提出した実施計画書は計画を裏付けるデータ無しに提出されているとのことで、これを受け取って補助採択した、国の責任も重大ですね。

元助役によれば、市内の平均的な風速でも回るという早稲田大学教授の説明に従い事業を進めたとのことですが、その裏づけは無かったということです。
この件に関してはどんな証言が出ても驚きませんが、市民環境会議の結論として市内平野部での風力発電事業は不可能との結論が出ていたにもかかわらず、風力発電を強行した理由だけは明らかにして欲しいと思います。


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28 コメント

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2020年23円 (カリブの海賊)
2007-09-17 23:56:05
安藤さん
23円/kWhが可能であればだいぶ状況が変わってきますね。現状、耐用年数を大目に見ても60円/kWh(産業向け)が実情かなと・・・
ただ、これってシリコン以外の技術なのでしょうか?
あるいは既にその技術が達成されていれば現状のマーケットでは大もうけということにもなりますね(笑)

メガソーラーも下の空間を有効活用するのは確かに手ではありますが、それよりも前に、日本にはメガソーラー級が設置可能な巨大な屋根がたくさんありますので、まずここを優遇策などで攻めるべきでしょう。同時に屋根の太陽光は設計が正しければ、建物(工場・オフィス)の空調負荷を低減することが可能で一石二鳥でもあります(前職は空調屋です)

◆妨害・嫌がらせ◆
ああっ、そうか道理で僕の部門の上司(部門長)が嫌がらせしてくるわけだ!!納得(苦笑)
まあ、妨害対策についても、インターネットと非営利な仲間とのネットで防御策を張っています
それに僕には最大の防御先「じゃあ辞めます」がありますしね・・・
それより、霞ヶ関の方が妨害・嫌がらせなどがより多いのではないでしょうか。
返信する
真面目が一番 (kynthm)
2007-09-17 20:27:04
たけさん、私達にできるのは真面目に一生懸命頑張るということしかありません。

若い頃は真面目に一生懸命なんてクソ食らえと思っていましたが、社会人になってからは考えが変わりました。

まあ、間違った方向に真面目に一生懸命ではこまりますので、時には立ち止まって周りを見回すことも大切だと思いますが。それから、ちょっとだけ洒落っ気を忘れずにいきたいと思います。
返信する
しっかりとした信念を持って! (たけ)
2007-09-17 09:52:59
 皆様方のご意見を見まして、今の状況を憂い、考えていることをうれしく安心をしておりますです。
 カリブさんがおっしゃっている、
「環境省の温暖化対策系の補助金は、高い補助率の割りに、審査基準等があいまいで、いんちきまがいでも補助金が大量に支給されると感じています。問題のつくば市の補助は、いわゆる「まほろば」補金金で、補助率三分の二という、大盤振る舞いな制度にもかかわらず、こんな専門家が人目でいんちきじゃねーの?とも言える、つくば市内の小型風車事業を見抜けなかったのは、環境省の怠慢以外の何者でもないと思います。おそらく、これ以外のまほろばの補助金も厳密に審査すべきでしょう。」
については、ほぼ「そのとおり」ですね。(昨年の経験により、そのとおりだと思いますよ。しかし当たり前のことですが、つくばの後は相当神経を使っていましたけどね。ある意味小生も「被害者」です、被害妄想かもしれませんが。)
 もうひとつ「官庁の組織」について。これは、霞ヶ関の全てではないと思いますが、全国の自治体から「研修派遣」の名目で、自治体の職員が、官庁のお仕事をしていることです。この目的(本来的な)は自治体の職員に、国の政策に携わることでいろいろな経験ができるわけであり、それは「政策形成能力」が養われるわけですから、よいことであると思います、「本来の考え方」からすればね。
しかし、国家公務員削減などの中で、変にお国が地方から人間を集めてやっていたりしていることにより、派遣の人間たちに任せすぎ(あまり調査・研究をせず)、悪いことが起こるとそのせいにする。こんなことが見えてくると、自治体の職員も、安藤さんがおっしゃる「志を高くもって毅然と対応しないと易きに流れ」るのでございます。これは国の方々も一緒ですよ。人事システムについても考える必要がありますね。
 所詮は、ヒトが「しっかりとした信念を持って」仕事しないといけないと思うのです。小生がよく言っているのですが「風力発電はいろいろな問題があるが、風車は悪くない!それを扱うヒトがしっかりしないと、みんな風車のせいになってしまう。」
これはいろいろなことで当てはまることだと思いますが、特に「新エネルギー政策」は新しく開拓してゆく分野のモノですから、これだけは、もしかしたら私たちが忘れようとしている信念を持った昔のニッポン人になってやっていきたいですね、真正直に…(青臭いとおっしゃられるかもしれませんが)
返信する
知恵と志 (安藤@何度も恐縮)
2007-09-17 01:29:07
kynthmさん、お疲れのはずなのに有り難うございます。3号機の方も原因が特定出来ましたから、あと
は手続きですね。(それも大変ですが・・・)
早い復旧をお祈りします。

省エネリーダー、とても大切です。
NPOの熱心な方とタイアップすると、生活の隅々
まで連携できますね。

外部講師も重要です。日常の惰性に対して、刺激を
得るには、外部の人の情報や熱意が役に立ちます。

今年から京大で教えているのですが、集中講義3日
の間に、1時間ずつ外部講師としてサムライお二人
にお願いしました。学生にも大変好評でした。講師
代の出所はヒミツです(笑)

椎茸栽培はもうやっているのですね。不勉強でした。

松岡先生は、小生も直接お目にかかるまで同じ印象
を持っていました。できればお近づきになりたくな
いな、というものです。大昔に竹中大臣と総務会に
出たときにはそれはそれは・・・でした。

ところが実際の素顔は報道とは大きく異なります。
役所の課長級を集めては、カレーライスを食べなが
ら、熱心に勉強会を繰り返しておられました。

あるとき、「何故、阿蘇の麓の風力が、抽選のため
に採択されないのか」という話になって、同僚が、
制度をご説明をしました。

小生も含めて周囲は、雷を落とされるのではないか
とヒヤヒヤしましたが、反応はまったく逆でした。

松岡先生は、極めて冷静に「君の説明は分かった。
行政官はそれでよい。現状をきっちり守るのが仕事
だ。しかし、政治家は、現状を変えるのが仕事だ。」
と諭すように話されました。

バイオエタノールの非常に大きな目標値についても
「誰が人類が月に立つことを想像しただろうか。ア
ポロ計画と同様に、稲わらからエネルギーがとれる
という(実現困難な)壮大な計画に取り組むのは、
政治家の仕事だ。」と言われました。また、「日本
が目指すのは、ドイツのバイオマスとブラジルのエ
タノールだ」とも常々言っておられました。

雑誌にも書かれていますが、飯島総理秘書官が信頼
するようになったのも、こうした話はすべてご自身
の目で実際に体験されたからだと言います。また、
その旅費はすべて自腹で出されていて、サポートし
ようかという提案も断られていたということのよう
です。

「何とか還元水・・」があまりに有名になり、その
後の結末に至りましたが、あれほどご自身の信念を
持っておられた政治家は他には小泉前総理くらいし
か見あたりません。

勉強会では、ぺーぺーの小生の名前も覚えられて、
名指しで意見を求められることもありました。冷や
汗をかきつつ、お答えしていたのが、懐かしくもあ
り、悲しくもありです。

報道でも記者会見の際には、記者を名前で呼ばれて
いたそうです。直前に、名前で呼ばなかったので、
関係者が心配したという話しもききます。

こわもて、利権系の話ばかりが報道されますが、
実際には180度異なる側面を大事にされていた
と思います。逆に、そういう信念をお持ちだった
からこそ、ああした結末になってしまったのかも
しれません。

日本のバイオマス政策の求心力を失ったツケは、
大きいかもしれません。ご冥福を祈るだけです。
返信する
先立つものは無くても (kynthm)
2007-09-16 23:03:12
カリブさん、風車の値段は2010年ぐらいまでは高止まりするようです。なんせ、まとめて本数が欲しかったらプレミアがついて割高になるという話しがあるほどの需給逼迫です。

安藤さん、もう少し宣伝させていただきますと、今年度はNPOの方たちと一緒に、小学生を家庭での省エネリーダーにしようという事業を実施するのですが、その費用も風車の収益から捻出しています。

また、温暖化防止の職員研修の講師謝礼なども同様です。町長から講師は君がやれば充分だと言われたのですが、専門家の話を聞いて職員に刺激を与えるために講師を呼びたいと頼み込んで許可してもらいました。

鹿島スタジアムのイベントはブログで拝見して、すばらしい取り組みだと感心していました。どんなことにも先立つものは必要ですが、それをカバーする志と知恵があれば多くの人を動かすことができるということですね。

ところで、すでに太陽光パネルの下での椎茸づくりは実現しているので、今後はもっと驚くような利用法が出てくるかもしれませんね。

それから、私も松岡さんはあの面構えと週間誌ネタを見て正直あまり良い印象を持っていなかったのですが、志を持っておられたのですね。改めてご冥福をお祈りしましょう。
返信する
よろしくお願いします (安藤です)
2007-09-16 09:38:26
カリブさん

貴重な情報を有り難うございます。
(朝日ネットの方は、大元が削除されて
 いるようです。)

是非、ご追及の手を緩めず、澱みに光りと
風を通して下さい。

それが大事だと思います。

ご如才なきことながら、逆妨害や逆いやが
らせもあり得るでしょうから、どうかご留
意ください。

屋根の上の太陽光

これが一番ですね。
2010年には23円/kWhと言っている
企業がありますので期待したいです。

ただ、太陽光発電所の下の土地は、まったく
使えないかというとそうでもなくて、日陰を
使った産業などもあり得るのではないでしょ
うか。あまり椎茸を大量に作ってもしかたが
ないですが、松茸づくりができたら・・・・
相場大暴落でしょうか(爆)

冗談です。

ただ、色んな工夫はできるかもしれません。
一粒で二度おいしい太陽光になれば、なお
楽しいですね。

それから、風力でも設備利用率向上はとても
大事です。いつも定格でしか議論しませんし、
実効出力のデータは丸秘で出てきませんが、
こうしたところで着実にカイゼンすることが
非常に大きな効果を生みます。

また、技術開発は言うまでもなく大事で、
素材開発、超伝導モーター、鳥類センサー、
人工筋肉利用波力発電との組み合わせなど
色々な可能性がありますね。

それと超小型風力ゼファーの進化にも期待し
たいです。この前NHKでオンエアされてい
ましたが、なかなか楽しめました。

金属の寄せ木細工には脱帽です。




返信する
尊敬します (安藤@何度目?)
2007-09-16 09:30:05
kynthmさん

お世辞ではなく、凄いです。尊敬します。

以前もブログで拝見したことがありましたが、
そのときは気付きませんでした。

風車の生み出す果実で太陽光を使う。
一石二丁ですね。しかも制度化で大変なご尽力
をなさったのも凄いです。

石巻の中村町長のように首長が旗振りをすれば
「自然エネ100%自給」という大胆なビジョ
ンを掲げ、それを観光資源にして地域を富ます
という自己循環の成長戦略を書くということも
できるのかもしれませんが、逆に、首長に直談
判で制度化されるというのは、頭が下がります。

血税を使わないというのも最高です。

新エネ予算は1000億円くらいあるのですが、
バラマキ型メタボ予算を切りまくって、かなり
筋肉質にしました。

しかし、業界の恨みもかっています。新エネ課
は、なかなかキビシーとことろで、電力、石油、
ガス、自動車。。。などの産業界の恨みをかう
ことも仕事のうちです。あまりに嫌われたので、
現在、「人間リサイクル中」という説もありま
す(苦笑)

あれこれ新制度にもない知恵を絞りましたが、
一番の自慢は、アントラーズプロジェクトです。

昨年のJリーグ最終戦を自然エネ100%でま
かない、日本のスタジアム最大の1万食のリユ
ースカップを使うなどの「エコプログラム」を
予算投入ゼロで実現できました。

もちろん自分だけでできたわけではなく、新エ
ネカリスマの飯田哲也さんやアントラーズ経営
陣を始めとする関係者のご尽力でできました。

アントラーズ本体からのお金もゼロです。

このプロジェクトの特徴は、金が無くても、
新エネ・エコをやりたいという個々人の思いが
立場を超えて結集したところにあります。

一定の効果が上がったとすれば、分母がゼロで
すから政策の費用対効果は∞!?ということで
ささやかながら自慢プロジェクトです。

今年は、異動後でしたがファン感謝デーに合わ
せて、燃料電池・新エネのイベントも相乗りさ
せていただいて、費用対効果を高めました。

規模の大小よりも、志の大きさということが、
大切だと思っています。

その意味でkynthmさんのご努力には敬服してお
ります。

>ドイツの政策...連立にもかかわらず数々の実
>績(環境政策以外でも)を残している女性首相
>の手腕が羨ましい

旧東独育ちの女性首相の講演を聴いてきました。
日本の太陽光が一番だと持ち上げていましたが、
密かな自信と戦略を感じました。同行していた
BASF会長の省エネ・断熱技術をさりげなく
宣伝していました。この辺が、おしゃれです。

脱原発、太陽光超優遇は、連立パードナーの
シュレーダー前首相のにらみが効いていて、正
直身動きがとれないようですが、逆に、そうし
た政治の意思、元を質せば国民意思がしっかり
機能しているということだと感じました。

「総理になりたい」「大臣になりたい」という
単なる成田屋症候群ではなく、政治家として
「何を変えたいのか」という志をもっているの
だと思います。

その点では、世間の批判とは別に、故松岡大臣
は、エタノールを含むバイオマス振興や攻めの
農業に大変強い志をお持ちでした。こういう政
治家が珍しいというのが、この国の不幸なのか
もしれません。

返信する
パブリックコメント (カリブの海賊)
2007-09-16 01:34:39
たびたびすいません。千代田区ですか、先日、匿名でパブリックコメントを書いちゃいましたよ(笑)
千代田区だからこそできる技かも知れませんが、世の中には「価値」の基準がまったく異なる点を利用した手法ですね。

また太陽光の値上がりは、シリコンを含めて便乗値上げの要素もあるかも知れません。風車も同様に価格が高騰しており、メーカー・代理店サイドも強気の姿勢です。大型化効果の出にくい太陽光と違い、大型化と大量生産で価格が確実に下がるといわれていた風力発電の最近の高騰ぶりは、きっと風力発電の未来に暗雲を投げかけるのでは、と推察します。

kynthmさん
事の大小は関係ないと思いますよ。メガソーラーは、大量の土地を食い、それ以外の用途(農業など)にも利用できませんが、屋根の上の太陽光は、家の人になんら不利益を与えないだけでなく、夏の日射の遮熱にもなりうる代物です。この小さな積み重ねが日本にとっては重いと思います。
風力発電も100MWクラスサイトの検討も必要であると同時に、小さくても1本1本の風車を確実に回す(設備利用率を上げる)事の積み重ねでもあっというまに100MW程度の発電量増加もできるのではないかとも考えています。(←風車の上の人になって痛切に感じていることです)
返信する
標的は逃しません (ジャック・バウアー@かりぶ)
2007-09-16 01:21:02
人気ドラマ「24」に嵌って困っているかりぶです。
安藤さん
つくば市の犯罪は、日本の風車の未来がかかっているので、徹底的に追求します。僕は必ず風力発電を語るとき、つくば市の風車の話を説明します。先日は海外でも話題になりましたよ
そしてインターネット時代にもう隠し事は通用しません。
しかし、つくば市、早稲田大学の関連HPがことごとく削除されているのには驚きました。特に公開が義務のはずの入札開示結果が「つくば市」のHPから削除されたのは驚きです。このまま隠し通す気なのでしょうか?

が、世の中甘くありません。つくば市と早稲田大学に売られた喧嘩は買わざるを得ません。
情報はすでに複数のブログに出回っており、僕自身すでにこのことを予測し、既に早稲田大学が朝日新聞(アサヒコム)に広告で出した橋詰教授が手がけたつくば市の風力事業の記事は、既にダウンロード済みです。
詳細はこちらに
http://blogs.yahoo.co.jp/carib7777/folder/1048252.html
彼らはインターネット社会と風力ファンを甘く見ているようですが、海賊に喧嘩を売ったのは大きなミスですね
返信する
羨ましくもあります (kynthm)
2007-09-15 23:40:20
安藤さん、カリブさんスケールの大きな話からいきなりスケールの小さな話で申し訳ないのですが、当町では初めて一般住宅に太陽光発電が乗ってから7年間で23軒という実績だったのですが、風力発電の収益から町独自の補助制度(7万円/kw、最大35万円)を導入したところ2年で25軒(うち17軒に補助)のお宅に発電パネルが乗りました。

当町のような財政規模の自治体で7万円/kwはかなり思い切った金額です。1割補助というイメージです。これも風力発電事業のおかげです。
国の補助が無くなったのは残念なのですが、他の自治体より少し頑張って目立つと、設置業者が色々な所から乗り込んで来て営業をかけるので、効果が上がりやすいようです(悪徳業者には注意が必要ですが)。

3年目に入った今年は現時点で9件の応募がありました。残りの予算枠は2件程度です。
この制度を導入する際には予算の町長査定で一度切られたですが、直談判でサンセット3年を条件に認めてもらいました。ということなので、今年度で終了の約束だったのですが、当時とは町長も変わった事ですし、単価を少し下げてでも何とか継続したいと考えています。

ドイツの政策の持続可能性については仰るとおりだと思いますが、連立にもかかわらず数々の実績(環境政策以外でも)を残している女性首相の手腕が羨ましいような気もします。
返信する
御礼 (安藤)
2007-09-15 22:52:08
カリブさん、ブログ拝読しました。
非常によく分かりました。
しかも、「こちら」とかの引用先が慌てて削除し
ているのが、滑稽というか、見え見えですね。
早く鉄くずにというのは、ご本心ではないと思い
ますが、それほどまでに酷いということですね。
「歩が泣いちょる」というのがありましたが、
風車もあの土地の、あの風が来ないところに置き
去りでは、風車も泣いているでしょう。

酷い話です。しかも関係者の見苦しい殴り合い。
いい加減にしろよというお気持ちよく分かります。

こういう厳しい(正しい)批判をしっかりとオー
プンにして議論しないといけないですね。
それが本当の反省というものです。

この話しに続いて太陽光は書きにくいですが(笑)
項を分けるのも書き過ぎなので、このまま行きます。

>設置容量はドイツ286万kW、日本171万k
>W。

これは4倍で買うFITのおかげですね。

>メガソーラーは最適手段では無い

そのとおりです。当初案はお金の無駄と感じまし
たし、下手するとエネルギー公共事業になりかね
ませんでした。軌道修正で、少しは意味のあるも
のにしたということです。

>太陽光は面積を食いすぎます

いえ、だから次世代太陽光が重要です。
理論発電効率63%の量子ドットは面白い技術
です。
これに一番力を入れました。

>住宅屋根設置を見直すのが最短距離

そうですね。ただ、個人補助廃止になったの
は、まさに小泉改革なのです。塩川大臣の
ご発言がきっかけだったと聞いています。

おそらく後戻りはできないでしょう。
(ただ、色々案がないか画策していましたが:
 笑)

>フィードインタリフが無理でも何か手はあるはず

RPSの太陽光2倍カウントは、制約の中で
の一つの道です。

>日本も真剣に太陽光政策を見直しても良い

まったく同感です。
ただし、ドイツの政策はサステナビリティが疑問
です。300万kWにするのに2兆円の後年度負
担があります。2019年まで今の制度を続ける
と20~40兆円という国家財政並の負担になり
ます。そこまで続けられるかどうか。

既に電気料金が一割上がり、悲鳴を上げた産業が
東欧に移転し始めたので、うち消す補助金を出し
ているそうです。国民にしてみれば電気料金上昇
に財政負担追加ということでダブルパンチです。
補助金に過度に依存すると色々ゆがみがでます。
本当はイノベーションを促して、価格を下げるは
ずなのにドイツではパネルが1割高くなりました。

それもこれもドイツが大連立政権でも脱原発を維
持しているからです。原発なら140万kW級で
3000億円程度、火力は2000億円程度とい
うのが相場ではないでしょうか?

100万kWに1兆円では、あまりに高い買い物
のような気がします。

だからこそ次世代太陽光が重要です。

それと導入普及では、5月末に全政府の建物にソ
ーラーをつけるという方針が示されました。
各省庁の抵抗がありましたが最後は内閣官房の
先輩が仕切ってくれました。

また、千代田区は凄い政策を出し始めています。
また、大阪などもヒートアイランドの一環で、
太陽光優遇をしてくれています。もちろん東京都
の同志も秘策を練っています。

いろんなところから日本の太陽光を盛り上げてい
くことが大事です。

風車も同じですね。

新エネは待ったなしです。
返信する
つくば市回らない風車の特集 (カリブの海賊)
2007-09-15 21:39:25
僕なりの調査と見解です
http://homepage3.nifty.com/carib7/eng/wind/tukuba-wase/tukuba.html
返信する
太陽光で日本がドイツを超えるためには (カリブの海賊)
2007-09-15 21:37:14
稚内については実はそこの推進役の研究会の会長さん達と面識も実はあります。ので、彼らの構想そのものには共感するものを感じているので全面的に否定するものではありません。
また稚内の気候は実は前職が北海道勤務で営業範囲だったのでよく知っています。冬は確かに札幌丘珠発稚内行便(YS-11)は乗る前に必ず「着陸できない可能性があります、引き返す場合がありますが、ご了承ください」と必ず念押しされましたしね。(笑)

一方、先日の電気新聞によると、直近の設置容量はドイツ286万kW、日本171万kW。
僅差の逆転どころかあっという間に引き離されていますね。Qセル、サンテックを筆頭に海外メーカーが大躍進していますし、日本のお家芸も危うし・・・と危惧しています。
メガソーラーについては、個人的な見解ですが、引き離されたドイツを再び追い抜こうとする気が本気であるのなら、メガソーラーは最適手段では無いような気がします
理由も一応、今猿並みにリサーチ(日本国内では数MWクラスでは500箇所程度くらいしか適地がありませんでした)していますが、山岳地帯の日本全土を見てメガソーラーだけで勝つのは難しいと思います。そして適地があっても地価が高いというハンディも見逃せません。太陽光は面積を食いすぎます

故に本気で日本がドイツを再度抜き返すには、もう一度、住宅屋根設置を見直すのが最短距離だと考えます。(フィードインタリフが無理でも何か手はあるはずです)そもそも日射エネルギーはドイツより日本の方がずっと良いのですから、日本も真剣に太陽光政策を見直しても良いのではないかと思いますがいかがでしょうか?
返信する
そっかー (安藤です)
2007-09-15 21:06:50
何度もスミマセン。

kynthmさん、カリブさん有り難うございます。
お二人のコメントだけでも「同情の余地無し」
ということを理解しました。

生やさしい話しではなさそうですね。

ところでウインブルドンのもう一つの意味、
「空洞化」というのは、結構ヤバイです。

99年、00年創業の独・中のベンチャー
が2位、4位に食い込んできました。

ベンチャーキャピタルのお金で急成長です。
中国のベンチャー企業サンテックは、中国
の民間企業として初のNY証券取引所上場
を果たしています。社長44歳も個人資産
3000億円の中国有数の大富豪に躍進し
ています。彼に続けという太陽光フィーバ
ーは大変なものです。

日本勢はうかうかしていられません。
(でも、そういうことを業界関係者に言う
 と嫌われるんです。「あの小僧、口が悪
 すぎる。ものの言い方があるだろう。」
 って。内々の論理だけだと日の丸半導体
 の二の舞です。是非、奮起を期待したい
 だけなのですが。。。。)



返信する
ダリウスサボニウス風車 (安藤です)
2007-09-15 20:54:49
縦型風車は、発電機を安定的に置けるなど
メリットが多数ありますね。

安全に停止させるメカニズムが難しいとこ
ろかもしれませんが、それでもダリウスサ
ボニウスには魅力があります。

その期待感を傷つけたという意味では、
今回の「事件」に対してカリブさんが心底
お怒りになるのはよく分かります。

小生も面白い縦型の提案を受けましたが、
データ開示が不十分なので保留にしておき
ました。政治的プレッシャーは、クラス5
でしたが(苦笑)

返信する
同情の余地なし (kynthm)
2007-09-15 20:50:31
カリブさん、つくば市の件は、地下室に太陽光発電パネルを設置するのに補助金を交付したようなものですので、環境省に同情の余地はないと私も思います。もちろん、つくば市にも早稲田大学にもです。

しかも、これが教育の場でのできごとですから悲しいです。小型風車の開発に心血を注いでいる方たちに対しても大きな悪影響があったことでしょう。

雷鳥2号さん、聞いてみなければわからない話っていろいろあるんですね。ウインブルドン現象で肝心の日本企業がプレーヤーとして活躍できなくなってしまうことが無いように一層の奮起を期待したいと思います。世界一の太陽光発電技術国だったわが国も安穏としていられない状況では?

墓場まで持っていかなければならない話もたくさんあるのではないでしょうか。心中お察しします。
返信する
かくして (雷鳥2号)
2007-09-15 20:39:37
元々の「目が点」は「斜目蛾」に変わっ
たのです。

果たして費用対効果が良かったか否かは、
これからの実証試験にかかっていますが、
是非、厳しく見ていて下さい。

「2カ所やる必要があるのか」という点
に答えが出るはずです。

本音は3カ所、4カ所で400億もかけ
なくてよかったというのが実状です。

かじとりは結構苦しいものがあります。
返信する
メガ点ソーラー (雷鳥2号)
2007-09-15 20:32:31
あらま、カリブさん、かなりお怒りですね。
一度、ブログを教えていただけたら、つくば
の話も勉強してみます。

落札率97%というのは、かなりいっちゃっ
てますね。

完全に出来レースの臭いです。利権・たかり
が蠢いていたのでしょう。

メガソーラーの話は、書けることと書けない
ことがありますので、法令上許される範囲で
ご報告いたしましょう。

ああいう予算要求はやっていはいけないとい
うお手本のようなものです。同じ人間がやは
り100%で数億×10本みたいな予算をや
って苦労したはずなのにまったく懲りない人
です。

新エネを数字で伸ばしたい、ドイツでメガ
ソーラーが出てきた(バイエルンの1万kW
など)、だから日本でもメガ級ソーラーが
要るという話です。

予算枠が厳しければ、こういう予算要求は
しないはずです。色々「特会改革」の裏事
情もあって要求したらついてしまったとい
うことのようです。

執行を任される方は血反吐の思いでした。
一夏かかりっきりです。

一時期は、10M・100億円を複数個出
さないと収まらないのではないかと半ば覚
悟を決めかかったことまであります。その
場合には貴重な開発予算を喰うことになり
ます。しゃれでも笑い話ににもなりません。
同僚は10(テン)メガソーラーをもじって
「目が点、ソーラー」と自暴気味に漏らし
ていました。

どういう解決になったかというとご存じの
とおり2カ所に決まりましたが、それぞれ
特徴があります。

100億×複数というのを何とか凌いで、
北海道電力が支えるのだからちょびっと
値切って5M分、日本一日照時間が長い
北杜市で2M分にしました。

もちろんイノベーション重視に転換した
のです。

稚内は、ローカルな気候変動が極めて目
まぐるしく発生します。稚内空港の飛行
機が予定通り離着陸をできない確率は日
本有数だそうです。つまり、日照も短時
間に大きく変化します。これは、太陽光
発電所の最大の弱点である負荷変動・系
統影響を見るのに最適な地点ということ
になります。しかも、電力会社が系統の
ヒミツを握っていますから電力会社自ら
が主体となって負荷変動・系統影響を調
査・研究することは、将来、系統の弱い
地域かつ発電単価の高い地域での太陽光
発電所の可能性に対して道を拓くことに
なります。

さらに副次効果として期待できるのは、
ローカルな気候変動を予測して系統制御
にフィードバックをかけるというもので
す。つまり太陽光の制御の研究をしてい
ると、稚内空港の運用にも役立つローカ
ルな気象予測システムの精度向上が図れ
るというものです。

こういうことなら、血税を注ぎ込む意味
があると考えました。

第二に北杜ですが、これは日本で日照時
間が最も長い地点になります。ある意味
で、太陽光のフルパワーの性能を比較す
るのに日本国内では最適の地点になりま
す。

まだ必ずしも全貌が明らかにされていま
せんが、許される範囲でお話するとする
と、かなり面白いプロジェクトを仕組ん
でいます。

「新型太陽光のウインブルドン」にする
んです。

系統影響の方は新型パワコンを試すだけ
ですが、世界中からベンチャーも含めて
太陽光パネルを集めてその性能や価格を
競争させます。3期に渡って、国盗り物
語ならぬチャンピオン競争を展開しても
らいます。

ウインブルドンは、英国人選手があまり
でないで世界の最強プレーヤーが集まっ
てテニス(芝)の世界チャンピオンを決
める大会ですが、日本勢のみならず世界
の太陽電池を集めて覇を競わせるという
ものになります。これはイノベーション
を促進します。

もちろん北杜に行けば世界最先端のパネ
ルを見ることができるようになりますの
で、教育効果も期待できるでしょう。
そういうことなので2Mで十分です。
その後、ウインブルドンが自立すれば、
国費なしでも回るかもしれません。

日本が太陽光世界一を続けていくために
も世界最強が集まる環境を国内に作って
おくことが大事です。

ただし、チームは再編してもらいました。
おかげでパワコンを含めて日本最強チー
ムができました。こういう比較評価には
中立性・公平性と技術力が必要ですが、
それも確保できました。

日本で一、二を争う太陽電池のサムライ
が奮闘されています。

こういう話は、表には出ないので、いろ
んな批判、やっかみが出ます。

それは甘んじて全部お引き受けします。
脇の甘い予算を引き継ぐと結構苦労しま
す。それをイノベーション支援にねじ曲
げる(笑)のも結構苦労します。

色んな既得権者がいます。。。。。
シンクタンクもその一つなのです。

あとの政治の血みどろの「たかり」は、
とても活字にはできません(笑)
ずっとしまっておきますよ、批判を受け
るのも職務のうちですから。











傾倒影響区お初電池









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まじめな会社がかわいそう (かりぶ@福岡途中下車)
2007-09-15 13:12:38
ダリウスサボニウス風車は、実際は決して悪い技術では無く、設計さえしっかりしていれば、故障要因なども無く、構造的に殆どメンテフリーにできる風車なんですよね。(某メーカーの機器を実際に見てきましたが、確かにこりゃメンテフリーでかつ騒音も無く、太陽光の設備利用率11%を超える風況の場所であればお勧めですし離島などでいけそうだなと思いました)

しかし、早稲田大学・つくば市・イーアンドイー連合が、ダリウスサボニウス風車=まったく回らないいんちき風車という印象を与えてしまいました

そういう意味では彼らの罪は非常に重いと思います
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つくば市&100%補助(実証研究) (かりぶ@福岡途中下車)
2007-09-15 12:33:05
成田に帰国する予定が、急所、某社のわがままで福岡空港に降りました。むちゃくちゃきつい!!

つくば市については、僕のHP・ブログで詳細分析をしましたが、政治的な圧力もあるほか、設置された23期(第一期分)に対して5ブロックに分割し、つくば市役所は入札をかけましたが、5ブロック共別の事業者で、かつ落札率がすべて97%以上というのは、偶然の産物だと言えるでしょうか?
だから、この件に関するつくば市・早稲田大学・環境省に対してはまったく同情の余地はありません

それから100%補助というのは、いわゆるNEDO共同研究の話のことでしょうか。太陽光メガソーラーに100億円全額NEDO負担でやっちゃいましたよね。しかも、当初は日本最大規模(5250kW以上)で、かつ1箇所で系統連系等に関する研究を行うという趣旨のはずが、なぜか結果として、北海道稚内市70億、山梨県30億みたいに2分されています。2つに分ける何の意味があるのでしょうか?
そもそももっとも緯度が高く日照時間及び日照エネルギーが少なく積雪問題などもある稚内なのか、小一時間問い詰めたい(2ちゃん風)ですが(やるのであれば風力が台風で難しい一方日照条件の良い沖縄か九州が適切な筈です)
まあ、政治家が暗躍跋扈したようなお話も聞いていますが、まあそれはさておき、稚内市の旗振り役(地元企業)の方は知っている人で、再生エネに熱心な人でしたのであまり悪く書きたくはありませんが・・・それより山梨県北杜市の2000kW級?メガソーラーはなんなんだろう。2箇所でやる理由はまったく無いのでは・・・

そうそう霞ヶ関に某再生可能エネルギーの話を提案に言った際に「この手の話は土木などの利権絡みのうさんくさい話が多いんですよ」といわれていたことを言っていました。そういった話を持ち込む業者が多くでもううんざり!!という印象でした。でも「あの、これ土木工事ないんですけど・・・」喜んで話を聞いてくれた光景を思い出します
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環境省は悪者か? (雷鳥2号)
2007-09-15 06:46:00
ちょっと本名では気が引けますので(笑)
でもバレバレですね。

早稲田の風車、失礼、つくばの風車の話は、
細かなところまで知りませんし、また係争中
ですから迂闊なコメントはできませんが、

バラマキだとか、犯罪的だとかいうのは、
ちょっと行き過ぎかもしれません。

おそらく予算をとろうとした当事者は精一杯
努力されているはずです。補助金執行をする
ときにも、多くの期待とともに送り出してい
るはずです。

要は、多くの善意で動いているものだと言え
ます。

でもあまりに稚拙なものに出してしまったと
いうこと自体誉められませんし、何か政治的
な圧力があったとか特殊事情があったのかも
しれませんが、逆に、単にそうしたことを事
後的に見つけて、批判だけするというのは、
あまり生産的ではないような気がします。

制度は進化する。

つまり、やってみなければ分からない、トラ
イ&エラーの部分があります。

それまで、エネ庁の特会もなかったのに新規
予算がどばっと来ると何に使ったらよいのか
という状態になっても不思議ではありません。
最初は失敗も出るでしょう。

しかし、失敗に学ぶことが重要です。

どうすれば、失敗を事前に防ぐ制度設計がで
きるか。そこに最大限努力すべきです。それ
もオヤクショ任せではなく、サポートする専
門家も智慧をしぼって、より良い制度を目指
すべきでしょう。

まほろば事業の良さ、そのものを否定してし
まうと、それはちょっと悲しい感じがします。

また事後的制裁を厳しくすればするほど、
萎縮して、チャレンジしなくなります。特に
オヤクショはリスクが嫌いなので、何もしな
い方が合理的という縮小均衡に直ぐに陥りま
す。

だからこそ、オヤクニンだけでなく、関係者
が精一杯智慧を絞って、制度を進化させるこ
とこそが重要なのだと思います。

一番悪いのは誰かというと、ああいう場所で
ああいう設置方法だと回らないよなと一目瞭
然なのに施工をしてしまった似非専門家なの
ではないでしょうか?
(事情に詳しくないのに恐縮ですが・・・)

結局、みんなの夢を壊してしまいました。

こういう話しは新規技術にはつきものです。
燃料電池車も家庭用燃料電池でも、関係者は
自社の身勝手だけで燃料電池の評判を落とす
ような事故を発生させないようにと、細心の
注意を払っています。

専門家一人一人が、よくよく考え抜かないと
折角の縦型風車の可能性とチャレンジそのも
のまでが全否定されてしまうという悲しいこ
とになってしまうと思います。




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バラマキ追放! (安藤です)
2007-09-15 06:27:41
kynthmさん、お優しいお言葉有り難う
ございます。野郎でちょうどいいんで
す。野蛮で、野に居る、下郎ですから。

あらまカリブさん、世界転戦中だった
んですね。

不愉快なんてとんでもない。

おかしな制度は一杯あります。

そういう制度を見ていると逆に不愉快に
なります(笑)

制度設計、インセンティブ設計が、まっ
たく素人チックでどうしようもないもの
があります。また、制度を放置して制度
疲労になっているものもあります。

新エネでは、そもそも現在のコストで導
入できないものを「支援」するというの
が本質でもありますので、バラマキ傾向
が大きくなります(苦笑)

目先の1kWでなく、未来の1kWが
大事というのがポリシーです。

つまり、イノベーションを引き起こすこ
とに最大限注力すべきなのです。

新エネが世界を変える、エネルギー供給
の姿を変える、そうした視点を持たなけ
れば、とーしろの花咲爺になります。

いちばん酷いのは、100%補助です。

これは、密に直ぐにたかりがきます。
こんな制度設計をしてはいけません。
必ず「自腹」を切る部分がないと抑制が
効きません。

引き継いだ100%には苦労しましたっけ。

その次ぎに悪いのは、定額補助でしょうか。
上限金額に張り付きます。イノベーションを
支援するなら毎年上限金額を見直さなければ
なりませんが、長年放置している例がありま
す。

これは一つ廃止しました。

それから時代が変わって、技術が進化してき
ているのに「卒業」をさせずに甘えさせてい
る例があります。

これは大騒ぎでした。12月に着任して、
4月からの予算執行をカットするという荒技
をやりましたが、大反発でした。

何とは書きませんが、補助金が業界の既得権
益になっているのです。

それでもハイブリッド補助金などは、理解が
得られて合理的にしました。

だって、プリウスまでは、初期技術ですから
分かりますが、ハリヤー、レクサスという
何百万円もする高級車に、血税で10万円と
かの補助金を出す意味が見いだせません。

いきなり抜き打ちという点で、営業サイドか
らの反発がありましたが、2.4リットルの
ところで折り合いました。

風車のイノベーションでは、雷対策と台風対
策ですね。沖縄で風車が太陽光発電の上に倒
れて、両方いかれたという悲しい話しもあり
ました。だからこそ、イノベーションや地域
特性を持つ「技術」に取り組むところが優先
させるべきなのです。(GMと書いたのは、
ミススペルでしたね。早朝で手がすべりまし
た。GMさん、ごめんなさい。クルマは作っ
ていても風車はやってないですよね:笑)

雪氷は要件を外しました。技術として確立し
ていない部分があるからです。

組み合わせたら優遇というのも如何なもので
しょう。これは非常に単純な論理で、財務省
査定で有利な条件を引き出すカウンターバラ
ンスとして「厳しいハードル」を課すという
発想です。ばらまきたいけど、ばらまきすぎ
るといけないので(苦笑)、参加者が絞られ
るように余計なおもりをかける。というもの
です。凱旋門賞で、重い鞍を乗せるのと似て
いるのでしょうか(笑)

それなら、そもそも補助の必要性からしっか
り検討が必要なのです。要件も参加者のイン
センティブを冷徹に見極めたものにしないと
いけません。ただ、情報の非対象性がありま
すので、手探りの部分がどうしても残ります。
風車の年度上限値撤廃は、ちょっと予想外の
効果になりました(自分で自分の首を絞めた
状態です:苦笑)。

はっきり言って、ばらまく金があるなら、
次世代技術に投資したいですね。そんなメタ
ボは是非削減しなければなりません。

次世代風力も色々チャレンジがあります。
次世代太陽光、燃料電池・次世代電池、バイ
オ燃料等々やるべきことは多いはずです。

そのためにも、「おかしな制度」「やっては
いけない補助金」について、監視の目を凝ら
して、オープンに議論することが必要なので
しょう。

オヤクショへの気兼ねは今や不要です。他方
で制度を知り尽くしているプロは、甘い汁の
出る部分や出し方を良く知っているので、な
かなか、そういう「おいしい」ところは開示
しないでしょう。それは、真のプロフェッシ
ョナルとは異なる似非野郎ということになり
ます。

真のプロフェッショナルは、是非、甘い汁で
はなく、開発という苦い青汁、辛酸を嘗めて
世界を変えるという高い次元でその能力を発
揮して欲しいと常々思っています。

それがサムライと似非の差と言えるかもしれ
ません。

長文失礼しました。

でも、ばらまくオヤクショがあってもいいん
ですよ(笑)非常に逆説的ですが、撒き餌だ
って栄養分ですから。他のオヤクショがばら
まいてくれるのは有り難いです。

それは、新エネというパイを大きくしてくれ
たり、あるいは、小中学校への宣伝効果など
もありますから。

脇の甘い制度・・・この評価は難しいところ
です。

苦い制度だけだと、みんな大変でしょうし。。。

しかし、それはやはり大局的な国民利益(国
益)に照らして、(リアルオプション的な期
待値やマイルストーン的チェックを含めて)
費用対効果・進捗管理を厳密に吟味すべきも
のでしょう。

制度を企画する側と利用する側のそれぞれ、
つまり、内外にそうした意識があれば、制度(institutions)は進化するはずです。









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犯罪的な環境省 (カリブの海賊@日本帰国)
2007-09-14 23:29:21
海外逃亡している間に、こんな状態になっていたんですね。
僕も環境省の責任は、早稲田大学、つくば市役所と同列の罪だと思っています。
環境省の温暖化対策系の補助金は、高い補助率の割りに、審査基準等があいまいで、いんちきまがいでも補助金が大量に支給されると感じています。
問題のつくば市の補助は、いわゆる「まほろば」補金金で、補助率三分の二という、大盤振る舞いな制度にもかかわらず、こんな専門家が人目でいんちきじゃねーの?とも言える、つくば市内の小型風車事業を見抜けなかったのは、環境省の怠慢以外の何者でもないと思います。おそらく、これ以外のまほろばの補助金も厳密に審査すべきでしょう。
また、CO2の高度なんちゃらという、「2種類の新エネルギーを組み合わせれば」補助金50%というのも、あまりにも酷いと思います(あっ、これって経済産業省も絡んでいますので雷鳥2号さん、不愉快になったらすいません)
普通、こういうのって創意工夫が問われる制度なのに「風力2000kW+太陽光50kW」みたいな補助率50%を得るだけみたいに帳尻合わせましたよ、なんて補助決定がでているようです。先日地熱バイナリー発電で、補助金を採択されていて、地元すり合わせ失敗で頓挫している草津町の事業も、地熱カリーナ+太陽光50kWだったはずです。
これじゃ補助金ばら撒き以外の何者でもないじゃないかと思います。

これってどう思われますか?
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顔に書いてある (kynthm)
2007-09-14 21:51:26
「腰が低いふりした高ビーな野郎」ではなく、「物腰は柔らかいのに、毅然としたサムライ」だったと思います(笑)。

陳情という名のたかり行為の末端で仕事をする身としては耳が痛いところですが、いつまでも青臭い雷鳥2号さんでいてください。霞ヶ関では生き辛いかもしれませんが。

ガードが固いそうでなかなか情報が入ってきませんが、最近、GEの風車にちょっと興味を持っています。日本市場で正々堂々と勝負してもらいたいものです。

しかし、テレビに映る政治屋の皆さんの嬉々とした表情には唖然とします。政策ではなく政局大好きと顔に書いてあります。
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高ビー (雷鳥2号)
2007-09-14 04:41:13
そうそう、思い出しました。
kynthmさんにお目にかかったのは
某セミナーのときでしたね。

やけに腰が低いふりした高ビーな
野郎だという印象だったと思いま
す。

GMの日本人雇われマダムが勝手
に自分たちの補助金が削られたと
勘違いして、米商務省や大使館を
動員して圧力をかけてきていたの
で、「あほたれ」と公開で叱って
いたときでしたっけ。

ガイアツという名の「たかり」も
あります。カタカナなのがミソで
実は、日本人雇われマダムのたか
りに過ぎません。

こんな輩に振り回されるアメリカ
の関係者には、むしろ申し訳ない
気がします。双方、大まじめに議
論させられる訳ですから、滑稽き
わまりないです。

高ビーでないとやってられない部
分があるのですが、それって結構
辛かったりします。

ところで、詳細は分かりませんが
3号の故障などご心配が絶えない
ですね。お察し申し上げます。
一日も早い復旧をお祈りしており
ます。
返信する
素人餅屋 (安藤です)
2007-09-14 04:34:20
「餅は餅屋」というご期待がある
一方で、実態は素人餅屋だったり
して(苦笑)、冷や汗を随分かき
ます。

とくに「たかり」案件も来ますの
で、これの「整理整頓」には大変
な労力と気を使います。

そこで志を高くもって毅然と対応
しないと易きに流れます。他方、
毅然とすると風圧も強く、受ける
エネルギーは毅然度の3乗という
のが辛いところです(笑)

血税は1円たりとも無駄にできま
せん。しかし「たかり」の構造の
前で、青臭いことをいうのはなか
なかに大変なことです。

今日も首相官邸と衆議院受付の間
の「回らない太陽光・風車」を見
て嘆息していました。

かたわらの議員会館は、にわかに
活気を帯びて、政局にアドレナリ
ンの出る先生方が「大活躍中」で
す。

何かなー・・・と思います。

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整理整頓 (kynthm)
2007-09-12 21:49:52
温暖化防止を掲げれば予算が獲得できるということでしょうか、各省庁が新エネに対して補助制度を持っていますが、たけさんの言うように整理した方がいいように思います。この辺は新エネに限ったことではないかもしれませんが。

安倍総理の辞任を含め、最近の政治のごたごたにはウンザリです。細かいことはさておき、ビジョンを示して政策で勝負して欲しいと思います。もちろん、温暖化問題についてしっかりした見識の持ち主に首相になって欲しいですね。こちらの方も整理整頓が必要かもしれません。
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次回は10月15日 (たけ)
2007-09-12 20:39:14
 「ずさん」の一言、と言うか「何をしているのやら」と言うか、「言葉無し」ですね。あきれるばかりです。そして管理人さんの言うとおり、環境省の責任についても問題ですね(ただ今の私の立場上、これ以上は言えませんけどね。)。
こんな考え方は適切かどうかはわかりませんが、「餅屋は餅屋」で、新エネルギー等事業導入関係については、環境問題があるとは言えども、エネルギー政策として所管する経済産業省(資源エネルギー庁・NEDO等)が進めていくほうがよいと思うのですがね。国民生活等に係る課題をどのような観点からを考え、政策を進めていくかについて議論を深め、「基本政策」として、新エネルギー導入推進を図るか、ということをきちんと整理しなきゃいけないと思います。でないと、「補助金」と言う名に代わった「税金」が無駄になり、それに群がる人種が多くなります。
そのためには政治もしっかりしてほしいです。安部首相の辞任もホントのところ、健康問題やら何とかっていっていますけど、「やれやれ」と言ったところでしょうか。
 これを読んで「適切に情報を公開し、しっかりとした風力発電事業の業務を淡々と進める」という気持ちが再認識させられました。
 次回の公判がどのようになるのか注視したいです。
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