My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

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風力エネルギー利用シンポジウム

2007-11-29 22:17:05 | 風車日記
風力エネルギー利用シンポジウムに参加してきました。
昨日、アースキッズ事業のキックオフイベントの開始を見届けてからの出発だったので1日目の午後からの参加となりましたが、まあ午前中の講演には元々あまり興味がなかったので、良しとしましょう。

午後からは、
北海道産業保安監督部電力安全課長が平成18年度の北海道の風車の稼働状況とトラブル状況について。
ユーラスエナジージャパンの技術副部長が風力発電システムの不具合事例と改善に向けた取組みについて。
富士重工の風力プロジェクトマネージャーが日本の環境に適した風車の開発事例について。
横浜国大環境情報研究院の松田教授が風力発電と環境問題について。
それぞれ講演しました。

少しだけ感想を。

北海道といえば日本の風車のメッカというイメージですが、高稼働風車は一部で全体としてはそれほど設備利用率が高くありません。これでは解列枠で風車を建てても採算割れではないでしょうか?

具体的な不具合事例とその対応についての発表はたいへん興味深く拝聴しました。各事業者がこういう情報を積極的に公開して情報提供すれば日本の風力発電業界の進化に寄与するのでは?
また、独自のメンテナンス項目などについても、今後データが蓄積すれば風車の故障を未然に防げる可能性があがるかもしれません。

ダウンウインド風車の優位性について理屈は多少なりとも理解できました。かなりブラッシュアップされた実証2号機(商用1号機?)が建つと風の噂で聞いたのですがどうなったのでしょうか。後は事業者から実際に採用されて保守も含めてどれだけ実績を残せるのか楽しみにしています。

足利工大のセミナーに参加できなかったので、松田教授の講演を一番楽しみにしていましたが、期待通りでした。普段モヤモヤしていたことがかなりスッキリしました。現時点での風発の採算性を論じるのは意味がないことや、バードストライクについて順応的にリスク管理をすることの必要性や具体例などたいへん勉強になりました。また具体的な提案があったのも良かったです。

全体的なことで言えば、午前中のエネ庁、環境省、NEDOの講演時間をもっと短くして、午後の部の講演時間をもっと長めにとって欲しかったと感じました。午前の講演を聴いたわけではありませんが、資料を見る限り資料だけで事足りるような内容だったと推測します。
いやいや午前の部もおもしろかったという方がいれば内容を教えてくださいね。

今回は丸の内メトロポリタンホテルに宿泊しました。オープンして半年足らずということでさすがに新しくて気持ちが良かったです。立地も丸の内ホテルに負けず劣らずです。

しかし、今月は大丸もオープンしましたが東京の再開発は凄まじいですね。今さら地方との格差を持ち出すまでもありませんが、こういう時代がいつまで続くのでしょうか。久しぶりに東京に行ったのでなんだか人酔いしてしまいました。