草もち姫 徒然なるままに

日暮し、PCにむかひて心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

1,000円で国賓気分(*^^)v

2016年08月03日 | お出かけ

カナダからメープル姫様が一時帰国、連絡をいただいたので以前から気になっていた「迎賓館赤坂離宮一般公開」を調べてみました。

国外からのお客様をお迎えするのに支障のない範囲で、可能な限り通年公開を実施いたします」ということで今年の4月からだったようですがテレビでも紹介され、「ぶらぶら美術館」で予習していたのでぜひ行きたいと思いました。8/4からの夏休みは整理券無しでも入れる様です。

ネットで申し込むと一番確実だが、当日券が1,000枚出るということで、早起きの上に超都心在住の佐保姫にも連絡して早朝攻撃開始(笑)

8時からの整理券配布ということで7時半に四谷駅?早く着いた人から現地に並ぶってことにして、大森からのメープル姫様も当然私よりも先に到着されておられた。

        

多分8時には50人くらいだったか?係りの方の「この辺りにもポケモンが出ましたが、スマホの利用はご遠慮ください」には笑った。

一旦四ツ谷駅前のカフェで朝食とおしゃべりタイム。

9時半から開門しているとのことで参上するとすでに随分の方が並んでいた。空港並みのボディチェックに皇居の通り抜けの時と同様「飲み物は係員の前で「一口飲んでください」

    

券売機で1,000円入れて入場券を買います。当初は無料だったそうですが、いよいよ人生で絶対に入れない場所に潜入(笑)勿論館内は撮影禁止。

設計は日本人の「片山東熊(とうくま)」というジョサイヤコンドルの一の弟子で東京国立博物館の「表慶館」奈良、京都の国立博物館の設計者です。

事前調査で米欧を3回くらい研究に行ったそうで、明治時代の総力を挙げたとのことです。

内部は内務省のサイトの写真をお借りします(笑)明治42年(1909年)に完成したという迎賓館は当時の最高の技術を駆使しており、地震対策にはアメリカカーネギー製鉄所から3000トンの鉄鋼を輸入してその周りを煉瓦で固め(一番暑いところは1.8m)、さらに花崗岩を張り付けているそうで、なんと関東大震災でも全くダメージがなかったとのこと。

大きな部屋は4つあって、テレビや新聞でも見たことのあるはずですがここまで豪華絢爛だとは、、調印式やテレビインタビューに使われる「彩鸞(さいらん)の間」は左右の大きな鏡の上と暖炉の両側に「鸞(らん)と呼ばれる平和な時に現れる想像上の鳥をデザインした金色の浮彫があるのに由来するそうです。アンピール方式だそうで、英語だとエンパイヤ方式、つまりナポレオンがエジプトに遠征した頃のイメージって、ここ日本ですけど(笑)

中央の丸いデザインはナポレオンが野営した時のテント、、って兜や菊のご門のデザインも入っている複雑(-_-;)

  

「花鳥の間」は天井に描かれた36枚の絵や欄間のゴブラン織風綴れ織り、壁画に飾られた30枚の七宝に花や鳥が描かれていることに由来している。天井の絵はよく見ると鹿がのけぞっていたり、、変(笑)と思ったけどジビエ料理と言ってフランス料理で狩猟したものを供する料理の材料が描かれているようです。ふーんジビエ料理、勿論牛も豚もお料理には出るのだそうですけど。床も板張りだし、日本人には人気がある部屋だそうで、公式晩餐会はここで行われるようです。2013年のIOCの委員を招いて東京オリンピック招致のおもてなしをしたという自信のある部屋(*^^)v七宝焼きは濤川惣助(なみかわそうすけ)さんで七宝職人の名人だったそうですが、明治40年の領収書には1枚350円とあるけど(笑)物価が一万倍なら350万ですかね?って2万倍なら700万円ですが、、遠い世界の話です。このシャンデリアは1125キロだって!このシャンデリアの一部はスピーカーになっているそうです。

昭和の改修時に作ったそうで、音楽やスピーチがここから流れる仕組み。

    

中央階段・2階大ホールも見学できます。床は大理石、赤いじゅうたん、左右の壁面にも大理石、でもこの柄の柱は漆喰に顔料などを混ぜて磨き上げて人工的に作った「模造大理石」だそうです。色々な技術を披露しているってこと?

大きな(200号)2枚の油絵は小磯良平画伯による「絵画」と「音楽」とのことです。昭和49年の大改装の際にテーマも含めて小磯良平画伯に依頼して1年がかりで描き上げたとか、意外にこの場所に不似合いな普通のモチーフだが「敢えて普段着で芸術に没頭している若者の絵で温かみや柔らかさが出ていると評価されたとか、ぶらぶらで小木さんが「お値段いくらくらいですかね?」って(笑)一般的に小磯画伯のはがきサイズ1号=600万円だから12億?まぁプライスレスってことでしょう。2枚で24億(笑)

    

この絵の奥が最も格式の高い「朝日の間」です。総理と国賓の首脳会談や、天皇皇后両陛下と国賓がお別れの挨拶をされるお部屋だそうです。この椅子も明治創建の時のものを修復しながら使っているそうです。椅子の金色は金箔、シート部分は「馬の毛」だそうです。天井の絵は「朝日の中から女神が馬車に乗って現れる絵だそうです。フランス人の画家の作品ですが、女性の顔が日本人ぽいのは当時のフランスの日本行使夫人がモデルだったとも?桐のデザインもあるし、船は海軍を象徴しているもの(部屋のどこから見ても自分の方に六いている?)陸軍を象徴する兜や日章旗も見えます。桜の柄の紫の絨毯は47色の紫系の糸を織り上げた日本最高級の技術を誇るものらしいです。壁面も西陣の金華山織でアネモネをモチーフにしているようです。これはデザインを忠実に復刻して平成24年に織ったものだそうです。溜息しか出ない。

  

「羽衣の間」は100坪でオーケストラボックスもあり舞踏会を開く予定だったらしいですが、謡曲「羽衣」をモチーフにしている割には?フランス人が描いたせいか松もないし天女もいない?天女はあえて描かずにここで踊る方が天女とか?シャンデリヤは800キロで最大だそうですが、度重なる地震でも何の問題もなく、釣る下がってるのに(@_@)、シャンデリヤや壁にも「仮面」の装飾が、凝ってる。

全部のシャンデリヤが創建当時からイギリス製の発電機で「電気」だったというのは驚嘆。

そもそも「東宮御所」ということで大正天皇が皇太子時代に作られたのだけど、明治天皇が「ちょっと贅沢だね」と言われたとかで(笑)住んでおられなかった!

「自動温度調節」が上手くいかなかったせいもあったらしいが、結局大正天皇はお住まいにならなかったそうです。

昭和天皇は新婚時代に5年ほど、今上陛下も戦後お住まいになったようですが、戦後は国会図書館になっていたり、弾劾裁判所だったり、

東京オリンピックの組織委員会準備事務所だったりしたが、昭和49年に新しい「迎賓館」としてスタートしたそうです。

裏庭に出てきれいに手入れされた松に感激したり、大きなヒマラヤスギの下でおしゃべりしたり、なぜかカメと不思議な鳥のデザインの噴水をバックに記念撮影。

  

 

    

最後に正面に回って全景を見られます。ここは写真OKでした。「ぶらぶら美術館」でお勧めの双眼鏡を持参してみました。屋根の上には兜や甲冑のオブジェが(@_@)

当時の富国強兵の色が強く、左右で「阿吽」になっており、中央は菊のご門、鎧や武器が彫られています。

    

丸いオブジェと金色の鳥はアメリカの影響だそうです。確かに星がアメリカっぽい。1,000円で見学できることに文句を言ったりする人もいるようですが、とんでもない!

迎賓館として利用する予定の2週間前からはクローズして準備するそうです。今年も10月の初めからしばらくはクローズです。

メープル姫様のおかげで決行できてよかった(*^^)v人数も制限されているのでゆっくりと別世界を体験できました。

和風別館は1日6回20名ということでネット予約が必要です。次回はこれに申し込んでみようかな。

迎賓館から赤坂に向かいます。この辺り広重様の江戸百景の「紀の国坂赤坂溜池遠景」の広重ポイントです。久しぶりに「「江戸のあしあと」アプリ起動してゲット。

私はポケモンよりも先にARカメラ使った遊びは卒業しております(笑)

弁慶橋の下のお濠では魚釣りを釣るお兄さんが。「何が釣れるの?」とすぐに声かけちゃうメープル姫様。

    

最近オープンしたらしい旧赤プリに行ってみました。「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」だそうで、グランドオープンはつい先日お7/29だったそうです。

メープル姫様学生時代もOL時代もこの辺りを闊歩していたようで、いろいろ詳しいのにはビックリ。

    

高級そうだったけど、ランチタイムなのでリーズナブルで美味しいメニューが並んでおり、まだまだそこまで込み合うほどでもありません。  

        

話は尽きないけど、お昼を終わって外に出たら一雨来ていたようですがすっかり上がっています。こうなると私ってやっぱり晴れ女認定!!  


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