余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

名を呼ばぬ

2022-12-27 00:22:27 | レターの膜(短歌)
名を呼ばぬ
そこらに咲いた
花々に
寄りかかれるよう
花瓶に生ける
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f植物園の巣穴

2022-12-27 00:19:03 | マイブック(な)
「f植物園の巣穴」
      梨木香歩 著

植物園でやりたいことがある園丁。
水を入れたい。
その水のなかに植物を入れたい。
けれど歯が痛い。
放っておいた歯が痛みだす。
この痛さは放っておいては大変なことになる。
歯科医にいくと・・・。
歯にあいた穴、そして木のうろ。
どこから入ったのかは分からないが、
現実ではない異世界へと入っていく。
人が犬だったりと。
読んでいてもどこから異世界へと入ったのかが分からない。
変な気分だ。
ここは異世界のままなのか、それとも現実に戻ったのか。
そこはもしかしたら、神話への入り口なのかもしれない。
誰もが持つ可能性の一端としての。
物語は椿宿の宿りにへと結ばれていく。
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疑問符を

2022-12-26 23:55:50 | レターの膜(短歌)
疑問符を
足でえいと
ふんづけて
少量のなみだ
日差しでかわく
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ぴったりと

2022-12-25 00:08:21 | レターの膜(短歌)
ぴったりと
隙間を埋める
あまりにも
あつすぎるから
静かに眠る
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あのひとの

2022-12-24 23:57:41 | レターの膜(短歌)
あのひとの
カタチに恋を
しているから
焦がれ焼かれを
試みている
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