余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

コールド

2022-04-21 00:30:34 | 写真の扉の詩
子供たちが手をふる
傷口からこぼれるのは
吐きだせずにいた叫び
閉じこまれていく瞳の湖
湖は次第に小さく浅く
渇いていく唇はわずかな水を求める
私が悪いの
私のせいなの
表情は空にうつり
空は何もこたえなかった
からっぽになっていく心身の豊さ
太陽や月の光はうばわれていく
私は、
ちっぽけな私は神様に願ってしまった
誰もいない
私は、
私の何かが消えていく
はじめからなにもなかったかのように
生まれてきたことを罰しているかのように
信じるってあたたかいって
私は、
この世は荒れ地の全て
見つけられなかったきれいなもの
見つけたかった荒野の中の
きれいなもの
私は、
私は私を好きではない
私はあなたが好きだった
私は私を心の中に閉じこめる
それでいいのと夢と現の間で涙がでる
私は今とても寒い
がまんができないくらいに
とても寒い

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