「夏物語」
川上未映子 著
とてもおもしろかった。
ひらがなのおもしろいで書きたい。
夏物語だから夏までに読みたかった。
そんなことより吸いつかれた。
僕は男である。
男が知る女なんてどのくらいなのだろう。
女性の物語だ。
女性だけの物語だ。
主人公は小説家を目指す夏子。
夏子の姉巻子の悩み、巻子の子ども緑子の悩み。
巻子のどうしては男でも共有できるかもしれない。
でも緑子の悩みはできない。
そしてまた夏子にも。
体の仕組み、体の特徴、セックスをするということ、
そして子供を持つということ。
人の三大欲求に食欲、睡眠欲、性欲があるという。
生きることに直結するのだろう。
自分のエゴを自問自答しぐるぐるまわる。
答えのない答えを探してそして目指していく。
わたしという存在ともうひとりたちの存在を。
夏子は大阪出身なので大阪弁で書かれる。
小説を読むとき大阪弁は苦手だったのだけれど、
すんなり読めてしまった。
おっぱいってなんだろう、胸の膨らみ。