余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

秋になると

2023-03-11 01:32:22 | レターの膜(短歌)
秋になると
くるさみしさは
共通の
ものがたりになり
蝶が舞う
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふる

2023-03-11 01:28:33 | マイブック(な)
「ふる」
      西加奈子 著

主人公は池井戸花しす、28歳、女。
職業、アダルトビデオのモザイクがけ。
趣味、ICレコーダーで声を録音すること。
そして白いいきものが私に見えること。
あそこを見続けることのなかで感じ、感じていく感性は、
ある日ふと訪れる。白い生きもののように。
それはきっかけがあるのだろう、日常の触れ合いのなかで。
ひとつのシンボルとして。
不思議に思わないだろうか。
なぜ欲情の対象となるのだろうかと。
隠された部分、生の生まれるところ。
多様のなかでのひとつの男と女。
マジョリティとしての根源的な部分。
女という性をあそこから見る。
それからもうひとつ、時折出てくる新田人生。
彼はなにを見ているのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする