ボロ屋の春秋 2023-02-12 23:56:35 | マイブック(あ) 「ボロ屋の春秋」 梅崎春生 著突飛な話ではなく、胸に染み込んでくるような、どの話も印象に残る。黒い花は暗い話がだ、その他の零子、拐帯者、猫と蟻と犬、ボロ屋の春秋はどれも心に残る。忘れられない人、拐帯とは持ち逃げのこと、ゆうことをきかない犬、ある男と一緒に住むことになってしまった絵描きの男。ありふれた日常に、ふとあの時なんてことを思ったことが虚から実へとなる。覚書虚に居て実をおこなう松尾芭蕉