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居酒屋さすらい 1949 - 花籠の月 - 「韻松亭」(台東区上野公園)

2022-10-11 18:04:57 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

以前から、かみさんと約束していた「韻松亭」に行った。上野のお山から不忍を眺める抜群のロケーションと落ち着いた和の空間。お手頃な価格でセレブ気分になれる「韻松亭」は、洋の「精養軒」に対し、和の「韻松亭」といったところだろうか。

自分は午前中仕事をして、13時に上野動物園前の銅像で待ち合わせをした。ジブリ映画の原点といえる、「パンダコパンダ」の劇中にも描かれている、あの銅像である。この銅像、自分はずっと乃木大将だとばかり認識していた。ところが、今回違うことが判明するのである。正確には、小松宮彰仁親王像らしい。かみさんが教えてくれた。

かみさんを待っている間、老夫婦がこの銅像の前に来た。

「この人は誰なのかね」と銅像を指して、お婆さんがお爺さんに尋ねた時、よほど「乃木大将ですよ」と言おうかと思った。言わなくて正確だったのである。

さてさて、かみさんと合流して、「韻松亭」に行くのだが、お店の前に多くの人が待っていて驚いた。平日とはいえ、ランチの時間は予約なしでは並ぶらしい。しかも、そのほとんどのお客がおばちゃんというか、おばあちゃんだった。

1時間弱くらい待っただろうか、ようやく名前が呼ばれて、我々の番になった。通された部屋は2階の広いお部屋。一間が16畳くらいあり、目積表の畳が敷き詰められている。ガラス窓からは樹々が鬱蒼としていて、不忍池は断片的にしか見えないが、それでも雰囲気は悪くはない。長らく待った甲斐があった。

「花籠」の「月」(2,640円)をオーダー。お酒もいただくことにして、「ねのひ」を2合もらった。愛知県にある酒蔵さんのお酒である。

しばらくして、籠が運ばれてきた。ほう、これがランチの「花籠」か。チョビチョビの懐石風料理が散りばめられた豪華なランチはまずは目で楽しませてくれる。

これは楽しそう。中央に湯葉、豆腐料理に、茶碗蒸し。貧乏人としては、一体何から手をつけていいのか分から図、ついつい迷い箸になる。

酒よし、料理よし、雰囲気よし。そよ風のようないい時間が流れていく。

ご飯は豆ごはんで、これも最高においしかった。おかわりは自由なのだが、不覚にもお腹がいっぱいになり、ご飯のおかわりは断念。何から何までおいしい。

「花籠」の「月」には、焼き物がついていて、身が柔らかいお魚が出てきた。西京焼きのような照りのあるお魚も抜群にうまい。これだけで、お酒一合はいけそうな感じ。あまり飲むと、かみさんの厳しいチェックがあるので、お酒のおかわりはやめたが。

食後のスイーツは「草団子」で、これも絶妙だった。最後の最後まで、息をつかせぬドラマのようなコース。

実に楽しい一日だった。

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