休日の朝、今日は朝から飲みに行こうと決意した。さて、どこへ行こうかと思案してみる。
池袋なら、「ふくろう」だろうな。上野なら、「たきおか」か。そんなことをいろいろ考えていたが、段々電車に乗るのが、面倒になってきた。歩いていけるとこなら、どこだろう。赤羽の「いこい」。或いは十条か。「いこい」は、ちょっとな。それなら、十条しかない。十条で朝から飲むとしたら、「天将」か。
「久々の『天将』だな」と、歩いて行ってみると、なんと定休日。これは、想定外だった。さて、どうするかと考えて、思いだした。十条には、もうひとつ食堂系の酒場があるじゃないかと。「三忠食堂」が!
正直なところ、若干の不安があった。何しろ、「三忠食堂」は、初めてだから、勝手が分からない。けれど、そんな杞憂もすぐに吹き飛んだ。ごくごく普通の食堂だったからである。
店内はオールテーブル席。4人掛けテーブル席に一人客が数人いて、朝の10時過ぎに、すでに酒を飲んでいる。自分も一つのテーブルを一人で占領する形でポジショニングした。
まずは、「生ビール」(530円)から。アサヒスーパードライ。そして、「まぐろわかめぬた」(330円)をお姉さんにオーダー。
「ぬた」がラインナップさるている時点で、ここがただの食堂でないことが分かる。
店のお姉さんは、にこりともせず、どちらかといえば不機嫌そうに接客をする。これはこれでいいのだが、「天将」の姐さんとは好対象だ。「ぬた」と生ビールの組み合わせは微妙だったが、「ぬた」自体はうまい。
飲みものを「玉露割り」(400円)にチェンジ。つまみを「ハムサラダ」(320円)で。
「天将」は、大人数の常連が多く、非常連は、結構居づらい。だが、「三忠食堂」は、店内が静かで、居心地がよい。誰にも邪魔されず、自分の時間を過ごすことができる。
「天将」といえば、「ミックスフライ」。あのボリューム満点の一皿が最高のつまみなのだが、案の定、「三忠食堂」にもラインナップされている。〆をその「フライ盛り合わせ」にしようと決めていたが、思わぬライバルが現れた。「カレーライス」(550円)。「玉露割り」を何杯かおかわりするうちに、カレーの衝動を抑えきれず、ボクはカレーに屈服した。
食堂のカレーは、最高だ。これは、ラーメンと同じで、昔ながらの気取らないものこそが一番うまいのである。
「天将」に入れず、怪我の巧妙。もはや、どっちがレギュラーか分からない。ダブルA面。両エース。十条の食堂系酒場の層は厚い。
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