居酒屋さすらい 1486 - @はしご酒は - 「新橋立呑処 へそ 静岡1号店」（静岡市葵区紺屋町）

さて、「一番鶏」さんを出た後は、あのお店を目指します。電気がまさん御用達の立ち飲み、「へそ」さんです。

新橋ではお馴染みの立ち飲み、「へそ」さんが、静岡にもオープンしたのを知ったのは、電気がまさんのブログ、「静岡ラーメン放浪記2」で。しかし、「へそ」さんは、京都、札幌に店舗をオープンさせるなど、日本全国にネットワークを広げる稀有な存在ですね。これまでは、「立飲み 日高」や「晩杯屋」など、首都圏を中心に多店舗展開を図る店が多かったのですが、全国展開となると、立ち飲み屋では、「へそ」さんが、初めてのケースになるのではないでしょうか。しかも、この静岡の店舗、「1号店」としていますから、これから市内に多店舗展開を図っていく気満々です。こちらのフランチャイジーのやる気が感じられます。

さて、お店を探すのに少し苦労しました。何しろ、慣れない土地柄です。途中、大きなおもちゃ屋を見つけました。かなり広い、昔ながらのおもちゃ屋さんです。今もこのようなお店が残っていることに感動を覚えます。

筋を一本一本訪ねて、ようやく「へそ」さんに辿りつきました。

左側のカウンターには、おばさん2人組。右手前のテーブルには、サラリーマン風の男性が一人、奥のテーブルに、サラリーマンのグループ客が飲んでいます。思ったよりも空いています。女性の店員さんに迎えられ、入口近くのテーブルにポジションしました。しかし、この若くて元気な女性店員さんが、しっかりとしたできた店員さんでした。

「お飲み物はお決まりですか？」とニコニコ笑顔で注文を尋ねます。

「ホッピーセット白をお願いします」と答えると、お得なセットを勧めてくれます。この対応はマニュアル通りだと思います。お得なセット、これは新橋にもありますね。確か、「ホッピーセット」は、ドリンクの対象外だったような。そこで、「ホッピーセットって、ダメでしたっけ？」ときくと、「そうなんですよ」と。でも、自分は「ホッピー」が飲みたかったので、セットの権利を捨てて、それを貫きます。

では、何を飲もうかと、テーブルのメニューをとろうとしますが、そのメニューがテーブルの透明のシートの下にあり、掴めません。

「あれ、あれ」とメニューを掴む仕草をして、「これ、取れないんだ」と言うと、女性店員は笑って、「あぁ、すみません」と切り返します。

「やっぱ。いい子じゃん」。

「一番鶏」の女性店員もいい子でしたし、静岡にはいい子しかいないんじゃないかと思えてきます。

「ホッピー」が出てきました。やっぱり、焼酎は少な目。静岡は薄味がスタンダードなのかしら。

さて、セットを放棄して、串揚げは、単品でオーダー。「豚バラ」、「紅生姜」などなど。串揚げは時間がかかるから、すぐに出てくるメニューとして「ハチノス」を追加しました。

この「ハチノス」がばかうまです。独特な赤いタレをつけて頂くのですが、絶妙な味加減。「ホッピー」が進む、進む。

さて、串揚げが出てきましたよ。

例の女性店員さんが、串揚げを順々に説明してくれます。その間、やっぱり笑顔です。新橋の本店で、そんな対応はありませんでした。あ、京都の「へそ」でもなかったですね。これで、静岡の好感度がまた上がりました。

立って飲んでいると、壁に100V電源があります。なんと自由に使っていいとか。これは素晴らしい。東京でも、少しずつそういう対応の居酒屋が出てきていますが、大多数はまだそんなサービスはありません。しかも、充電器を持ってなければ、貸してくれるという対応。至れり尽くせりです。自分は充電器を持っているので、自前のを使用します。

「ホッピー」の「ナカ」をおかわりします。女性の店員さんが、ちろりに入れた焼酎を持ってきてくれます。いちいち、注ぐ瞬間を見なくてもいいのに、見ちゃうんですよね。若い女性の美しい指先とか。店員さんは、緊張したのか、テーブルに氷を一つ落としてしまいました。

「すみません」。

笑顔で女性は謝ります。

「いえいえ、いいんですよ。おじさんがずっと見ちゃってたからね」。

二杯目の焼酎は少し増量。なるほど、東京と同じように、少しずつ増えていくのですね。

すっかり、気持ちよく飲ませていただきました。新幹線に乗って帰りましょうか。

「駅はお店を出て、左に行けばいい？」

「はい。左です」。

 

最後まで、おじさんに優しくしてくれてありがとう。

ごちそうさまでした。