毎年12月29日が「サイゼリヤ」の日ならば、30日は四谷中華の日である。墓参りに行った、その帰りに中華を食べて帰るという年中行事。例年ならば「南昌飯店」に行くのが習わしだったが、ご承知のように料理に問題があり、お店を変えた。四谷三丁目駅前の「新記」が恒例行事の店になったのだ。ちなみに、この日「南昌飯店」の目の前を通ったところ、あの小姐はいなかった。これで2回続けて小姐不在。これまでは愛想のいい小姐がいたから、「南昌飯店」に通っていたが、小姐がいないとなると義理はない。もう心置きなくお店を変えられる。
「新記」は今回で2回目の訪問。
まだお昼前にも関わらず、お店はほぼ満席。印象としては「南昌飯店」より繁盛しているように見受けられる。このお店の特徴は安価なランチと麺種のチョイスが出来る点で、それぞれ組み合わせるといろんな種類の料理をリーズナブルに食べられることができるのだ。
例えばラーメンを食べたい息子はラーメンのセットを。ランチで一緒についてくる「叉焼飯」は皆でシェアをするのだ。一方、娘も「炒飯」とラーメンのセットをオーダーした。大人は「紹興酒」をデキャンタでオーダー、つまみに「三点盛り」と「青菜炒め」をとった。
「新記」の料理はどれもうまい。とりわけ秀逸なのは「叉焼飯」。ジューシーな叉焼が、贅沢にも丼飯でいただけるというものである。そういえば、この「叉焼飯」、香港でよく食べた。
麺はローカルと日式といずれかをチョイスできるが、息子も娘も日式を選んだ。一品くらいローカル麺でいきたかったが。
「紹興酒」は恐らく瓶出しのもの。若干、グラスにおりのようはものが浮かんでいる。その「紹興酒」が本当にうまい。小瓶で出てくる「紹興酒」とはやはり格が違う。
そうやって晦日の昼下がりは淡々と過ぎていく。一年の疲れをとりながら、うまい中華をいただく。これが、本当の一年の総括。
お店の人は中国の方々なのか、愛想は一切なし。自分は全く気にならないが、子どもらはちょっとそれが嫌みたいだ。衛生観念も自分と子どもらは大きく違っていて、かなり厳しい評価をする。
海外では相当汚いお店や宿も経験したから、自分はある程度免疫があるが、子どもらはそうではなく、不衛生なお店には「入れない」という。例えば、「南昌飯店」はどう?と尋ねると息子は「はじめは嫌だった」と吐露した。「じゃ、ここは?」と訊くと、「OK」とのこと。息子の感性はひとつのリトマス試験紙である。なお、娘は徹底的に神経質で、どこのお店もアウトである。
「紹興酒」もよし、料理もよし。しばらくは、「新記」で年末を迎えることになりそうだ。
随分と行ってないけど三宿店に大昔良く行きました。
潮州料理の店って都内には意外と無いと思うので貴重な存在で当時はハマってました。
広東料理よりあっさりしてて良いんだよね~。
でも最近の大陸系の方々がやってる店は日式中華の真似みたいな感じが多い気がしてどうも・・・・・。
我が家の子どもらにも好評のお店です。
とにかく叉焼飯がうまい!
怪鳥も随分香港はご無沙汰みたいだから、食べたくなっているのでは?
青菜炒めもうまい!
>最近の大陸系の方々がやってる店は日式中華の真似みたいな感じ
日本人にうけるためにはそれが一番近道なのかな。
ひょっとしたら修行などせずに、どっかで調理実習くらいの講習を受けて店やってませんか?レベルの店があるんだよね。蔵前界隈にも・・・・。
そういう、店をオープン出来ますよ、的な組織があるのではないかと思ってしまいます。
自分は大陸系ネオ中華にはよう入らんなぁ。
あのラッピングの看板が好かないねー。多分、ああいう店舗作りも中国の組織があるんじゃないかなぁ。料理人も人手不足だろうし、レベルは下がっていることは想像がつくね。
前者の場合、撤退しても同じようなのが出店するのですよ。赤いド派手な看板の店なんかそうです。
で、もひとつ現地で聞いたのは、
「あっちの人は家でしょっちゅう炒飯作ってるし、できてアタリマエなんだよね」
だからレベルに相当差があるのかなと。
炒めものはまだしも、温麺は炒めた具が載ってた方がいいです。シンプルな温麺は「何だこりゃ?」です。日本人で町中華のオヤジが出す方が美味しいですね。
そんでもってランチ時には価格に見合ってないくらいにボリュームが凄かったりします。だから食べる側もそれでオッケーなんですよ。私なんかもそうです。
お喋りだし。何を喋ってんのかわかんないし。笑
日本人の舌に合わせてるのもありますが、メニューに豚肉の生姜焼きとかあったりしますからね。
レベル低い店が多いのが残念です。これだけは美味い、とか有れば良いですが自分はそこまで探求せずに行かなくなります。ご飯が不味くて食えない店がやってられるのが実に不思議です。
貴重なご意見ありがとうございます。中華料理だけじゃなくて、中華コミュニティは様々な部分にあるのだと常々感じます。東十条にはイスラムのコミュニティがありますし。
赤い派手な看板の店(自分はラッピング看板の店と呼んでます)は入りたくないですね。
怪鳥。
昨夏の緊急事態宣言で新橋の中華に何回か行きました。酒を提供しているし、ホッピーもあって、料理はそこそこ安い。でも、2回目に行った時、「ねぎチャーシュー」を頼んだらねぎが辛くて。水にさらして辛み抜きしてないなと思い、もう行かないことにしました。
中華は期待感が大きい分、ハズレた時の落差も大きく、失望感も大きい。
何かにこだわるというのは誰にでもあると思うよ。その優先順位の問題なのかな。お酒でも「ビールなら何でもいい」という人もいるし。安ければいいという人もいるし。チェーン店の方が安心という人も少なくないよね。
自分もリピートの方が断然多くなっています。今や2/3はリピート店じゃないかな。自分は時勢ではなく年齢かな。好奇心が衰えてきたというのもあるけれど、楽しくおいしく過ごしたいもんね。