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居酒屋さすらい 1139 - 「三点盛り」が「五点盛り」に!行列の出来る立ち飲み屋 - 「ふぶき」(台東区上野)

2017-03-08 21:27:48 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

アメ横にできた新しい立ち飲み屋。てっきり、どこにでもありふれた泡沫な立ち飲みだと思ったら、なかなかどうして、気が付いたら、店の前に行列ができる店に。

この立ち飲み激戦区アメ横で、堂々たる勝負。まさにがっぷりよつ。

なかなかできないと思う。だって、アメ横には「たきおか」があって、「カドクラ」があって、そして、「肉の大山」もある。いや、立ち飲みだけでなく、座りの名店もずらり。

そんな中で後発の立ち飲みがそいつら主役を喰うなんて。

 

その日はたまたま、「ふぶき」の前に並ぶ人がいなかった。その間隙を縫って、ボクは店に入った。

本格立ち飲みの風格にはもう十分なピリピリ感が漂う。さすがに客は玄人ばかりだ。ほとんどが一人客。このアメ横で揉まれた強者たちだ。カウンターの奥側に通された。そこまで歩く数メートルをボクは他の客が頼んでいるものをつぶさに観察した。ほとんどの人がホッピーを飲んでいる。よし、ここはホッピーで勝負だ。そのうえ、ほとんどの人がお造りを食べていた。ここは刺身がマストなのだろう。

まずは、ホッピー白を頼み、ボクは様子を見た。

どうやら、新鮮な魚が看板のようだ。このパターンはこれまでのアメ横立ち飲みでは見かけない。

刺身にホッピーは合わないのだが、ここはそれを考えずに、刺身を頼んでみよう。

「刺身三点盛り」。

たまたま頼んだこのメニューが、この店の全てを象徴した。

 

やがて、出てきた「刺身三点盛り」には、溢れんばかりの刺身が盛られていた。

赤身にハマチ、そしてサバだろうか。いや、それだけでなく、甘エビに中落ちまでついている。

おいおい、三点どころでない。五点の刺身がついているじゃないか。これがたったの390円。

マジか。どう考えても原価割れしているんじゃないか。

カウンターに立つほとんどの客が、この刺し身の「三点盛り」をつついている。

これか。

この店が支持される理由は。

思わずボクは小さな感動をした。

 

そして、淡い期待を持った。

もしかすると、他のメニューにも+αがあるのではないかと。

 

「イクラおろし」。

これが190円。もりもりのだいこんおろしに、これまたもりもりのイクラがのっかっている。

これだって、原価割れしているんじゃないか。

すげぇよ。この店。

 

さすが、アメ横。これぞ仕入れの妙。

一体どんな仕入れをしているのか。とにかく、本当にすごい。

近年稀にみる、サプライズ。

行列が出来るわけだよな

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