連日の北千住通いである。
なにしろ東京四大宿場町の一つである北千住は刺激的だ。酒場に困ることはなく、あちこちに魅力的なお店が軒を連ねる。
駅を降りて、宿場町通りを目指す。
そう、お目当てはご存知「大はし」だ。
宿場町通りとは旧日光街道のことで文字通り宿場が軒を連ねたことからそう呼ばれるようになった。旅館こそ今はもう少ないが、通りの雰囲気はかつての面影を偲ばせる。
駅からほぼ同じペースで歩く御仁がいる。その紳士も宿場町通りで右折した。
なんと、その御仁、「大はし」の暖簾をくぐっていくではないか。
結局、合い席にて酒席までご一緒させて頂いた。
こう書いてしまうと名店の誉れ高い居酒屋「大はし」にすんなりと座れたかのように聞こえるが、左にあらず。しっかり20分程度、店内の椅子にて席が空くのを待った。
噂によれば同店は、開店前から客が並び、行列を作っているとか。昔からの馴染みのファンが大勢いるのだろう。
店の造りは外も内も至ってシンプル。
太田和彦氏の著書「居酒屋味酒欄」によれば明治期より保っていた店舗がもはや建て替えやむなしとなり、平成15年に極力形を変えないまま建て替えられたのだという。
したがって、このシンプルな外観は往時のままであると思われる。
シンプルなのは店舗ばかりでない。メニューも全くもってシンプルで一切無駄がない。酒肴は同店自慢の「牛煮込み」(310円)を筆頭に「ぬた」といった定番の居酒屋メニューのみ。
一方、お酒類はもっとシンプルだ。瓶ビール(500円)はもとより、焼酎は本格焼酎など一切なく、「キンミヤ」のみ。そしてほとんどのお客がこの「キンミヤ」をボトルで注文する。
そして清酒は「山形正宗」のみ。とにかく、とことん硬派だ。
ちなみにわたしが注文したのは瓶ビールに燗酒(山形正宗)、そして酒肴はもちろん「牛煮込み」に「まぐろぬた」(400円)、「白子ポン酢」(480円)である。
酒肴はいずれも大変満足いくもので、酒が進む進む。
但し東京三大煮込みのひとつと言われる「牛煮込み」はとびきりおいしいと思わなかったというのが本音だ。
だが、明治10年に「牛肉屋」からスタートさせた同店の煮込みが「千住にうまいものあり」と謳われた当時の庶民感覚を考慮すれば、相当な高級品であり、事実相当人気を博したことは想像に難くない。
店内の客捌きはご年配の大旦那と息子さんと思しき若旦那の2人で切り盛り。
そのため、お二人は店内を右往左往し、注文のタイミングが難しい。したがって、注文を躊躇したりすればたちまち酒は底をつき、酒肴の皿も空になる。ここは先手先手を打ち、積極的に注文していくことが得策だ。
さて、お勘定は、テーブルに並ぶ皿や小鉢を数えて愛想。やはりこれが北千住のスタイルなのだろうか。
なにしろ東京四大宿場町の一つである北千住は刺激的だ。酒場に困ることはなく、あちこちに魅力的なお店が軒を連ねる。
駅を降りて、宿場町通りを目指す。
そう、お目当てはご存知「大はし」だ。
宿場町通りとは旧日光街道のことで文字通り宿場が軒を連ねたことからそう呼ばれるようになった。旅館こそ今はもう少ないが、通りの雰囲気はかつての面影を偲ばせる。
駅からほぼ同じペースで歩く御仁がいる。その紳士も宿場町通りで右折した。
なんと、その御仁、「大はし」の暖簾をくぐっていくではないか。
結局、合い席にて酒席までご一緒させて頂いた。
こう書いてしまうと名店の誉れ高い居酒屋「大はし」にすんなりと座れたかのように聞こえるが、左にあらず。しっかり20分程度、店内の椅子にて席が空くのを待った。
噂によれば同店は、開店前から客が並び、行列を作っているとか。昔からの馴染みのファンが大勢いるのだろう。
店の造りは外も内も至ってシンプル。
太田和彦氏の著書「居酒屋味酒欄」によれば明治期より保っていた店舗がもはや建て替えやむなしとなり、平成15年に極力形を変えないまま建て替えられたのだという。
したがって、このシンプルな外観は往時のままであると思われる。
シンプルなのは店舗ばかりでない。メニューも全くもってシンプルで一切無駄がない。酒肴は同店自慢の「牛煮込み」(310円)を筆頭に「ぬた」といった定番の居酒屋メニューのみ。
一方、お酒類はもっとシンプルだ。瓶ビール(500円)はもとより、焼酎は本格焼酎など一切なく、「キンミヤ」のみ。そしてほとんどのお客がこの「キンミヤ」をボトルで注文する。
そして清酒は「山形正宗」のみ。とにかく、とことん硬派だ。
ちなみにわたしが注文したのは瓶ビールに燗酒(山形正宗)、そして酒肴はもちろん「牛煮込み」に「まぐろぬた」(400円)、「白子ポン酢」(480円)である。
酒肴はいずれも大変満足いくもので、酒が進む進む。
但し東京三大煮込みのひとつと言われる「牛煮込み」はとびきりおいしいと思わなかったというのが本音だ。
だが、明治10年に「牛肉屋」からスタートさせた同店の煮込みが「千住にうまいものあり」と謳われた当時の庶民感覚を考慮すれば、相当な高級品であり、事実相当人気を博したことは想像に難くない。
店内の客捌きはご年配の大旦那と息子さんと思しき若旦那の2人で切り盛り。
そのため、お二人は店内を右往左往し、注文のタイミングが難しい。したがって、注文を躊躇したりすればたちまち酒は底をつき、酒肴の皿も空になる。ここは先手先手を打ち、積極的に注文していくことが得策だ。
さて、お勘定は、テーブルに並ぶ皿や小鉢を数えて愛想。やはりこれが北千住のスタイルなのだろうか。
大はしも、とーーーってもいきたいお店です!
息子さんの電卓叩きと、おやじさんのそろばん叩きも名物だそうで。
>息子さんの電卓叩きと、おやじさんのそろばん叩きも名物だそうで。
え?見てないなぁ。
そうそう、無事に帰国されたようですね。
インフルの恐怖はなかったのか。詳しくは「純米酒を想う日々」で読んでみます。
赤津加や江戸一も、ウリにしてるのは純米酒じゃないので(苦笑)。
でも、「純米うんぬん」の前に、
貫禄あるお店は、やっぱり一目起きます!
「お酒はこれしかない」というのは何よりも侠気を感じます。