「BBB」

BASEBALL馬鹿 BLOG

居酒屋さすらい 0724 - ワインの里へ、想いを馳せて - 「KANDA NAMBAR」(千代田区鍛冶町)

2014-02-24 09:47:05 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

「立ち飲みの日」。

この年はY澤さんと参加です。

 

どういうわけか、神田からスタートしました。

実は、2012年から開催場所を複数の地域で開催することになったのです。

そのうちのひとつが神田です。

 

つい、こないだY澤さんとは神田鍛冶町で飲んで、この日はそのときの延長戦のようです。

先日の神田訪問では、敗戦処理の試合だったのに、延長戦とは少しおかしな話ですけれど。

 

まず、ネット検索した店からスタートしようと、「KANDA NAMBAR」を目指します。

「NUMBER」ではありません。「NAMBAR」です。つまり「BAR」であると。

「NUM」ではなく「NAM」というのがよくわかりませんが、とにかく何か意味があるのでしょう。マスターが難波のご出身とか。

JR神田駅の東口。この界隈は立ち飲み屋さんが急増しています。

 

現場にたどり着くと、思わず「あぁ」と小さなため息をついてしまいました。

そこは、かつて神田立ち飲みの名店「かどころ」があった場所でした。

「かどころ」はなくなってしまったのだなと少し寂しい気持ちになりました。

「かどころ」の名物ドリンクに「神田ボンバー」というカクテルがありました。現在、入居する「KANDA NAMBAR」と名前が似ているというのは単なる偶然でしょうか。

 

お店はとても小さな店です。

恐らく10人も入れないかもしれません。

「かどころ」は汚い店でしたが、この新しいバーはとてもきれいになっていました。

カウンターにワイングラスが置かれ、お皿にはおばんざいが並ぶ。

壁の色はベージュに塗られ、すっかり雰囲気は変わってしまいました。

こんなに変わるものかというくらいに洒落た店になっています。

 

立ち飲みの日のスタートということで、ここでチケットを購入しました。

チケットはワンドリンク、ワンフード。つまみは選べません。

ドリンクは生ビールをチョイス。フードは「牛肉煮込みバケット添え」が出てきました。

これが素晴らしかった。

「煮込み」には目がなく、居酒屋さすらいアワードでは「煮込み オブザイヤー」を設けているわたしですが、この肉の柔らかさとコクのあるソースがたまらなくおいしく、ビールではもったいないと、我々は思わずワインを頼んでしまったほどです。

 

わたしの東京3大煮込み(「山利喜」「ささのや」「文楽」)のうち、「山利喜」の「煮込み」はみなさんご存知のとおり、バケットが供されます。フランス料理ご出身の3代目のアイデアとか。

それに勝るとも劣らない、この出来栄え。ワインとともに煮込むと、お肉はこんなに柔らかくなるのだなと感心しました。

 

間違いなく、2012年の「煮込みオブザイヤー」の上位をうかがうレベルです。

ワインの見立てもマスターがしてくれました。このワインも本当においしかった。

 

Y澤さんと仕事の話をしていると、たて続けに若い男女が入ってきました。ともに20代前半の雰囲気。

どうやらカップルではなく、別々のお客さんのようです。

 

話を聞くと、女性は立ち飲み初挑戦らしいです。ひとりで初挑戦というのもなんとも驚きです。

時代は変わりつつあることを実感しました。それにつけても「立ち飲みの日」というイベントもかなり浸透してきたのだと痛感した出来事でした。

 

値段をみると、メニューの基本価格は500円のワンコインとのこと。

そのアイデアも素晴らしい。

 

文藝春秋が発行するスポーツグラフィック「Number」。

ジャーナリストの後藤健さんや作家、馳星周さんの記事は、フットボールのゲームとともに、欧州のおいしいもののエッセンスまで運んでくれました。

たまにスペインのバルの様子などが出てくると、魚介のタパスを肴にワインなんかを気軽に飲む文章を読んで、こういう立ち飲みもいいなと憧れたものです。

近年、日本の立ち飲みも進化を続け、このようなワインバルが日本にも誕生したのかと思わず感慨に耽ってしまいます。そう、この「KANDA NAMBAR」のようなお店。

まさか、このお店が「Number」誌にあやかったわけではないと思いますが、この店名を通じ、遥か遠いワインの里の方へと想いを向けてしまいます。

それだけ、極上な時間を、立ち飲みの日の1軒目で味わうことができました。

 

さて、そろそろ2軒目に行くとしましょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マイティの熊猫 右足太もも裏... | トップ | 旅するランチ 006 - 刺身定食... »

コメントを投稿