10月終わりの日曜のこと。
王子神社に娘の七五三を祝いに出掛けた。JR王子駅を出て、着飾った娘に近寄ってくるご婦人がいる。
「可愛いわね」と仕切りに娘を誉めてくれる。娘ははにかみながらも満足そうだった。ご婦人の背後を見やると男性が近づいてきた。
平澤かまぼこの旦那さんだ。
「あっ、平澤さんですか」と声を掛けると「おめでとうございます」と旦那さんは声をかけてくれた。
旦那さんは、わたしのことを知らない。
なにしろ1回しか「平澤かまぼこ」に行ったことがないのだから。
だが、平澤さんは有名人だ。
立ち飲み屋の本はありとあらゆるものに出ておられる。王子が誇る超有名店だ。
そんなことがあって、めいっぱい娘を誉めてもらったのだから、お店に行かない訳にはいかない。
晩秋の風が少しずつ冷たくなった頃、おでんの温もりが恋しくなってきた。
前回、お邪魔したときは「夏こそおでん」と強がったが、やはりこの季節にこそおでんだろう。
お店に入って、早速瓶ビール。
瓶ビールは3種類。アサヒ、キリン、サッポロ。
サッポロは赤星。男は黙って赤星だ。
大瓶各420円は相当安い。
まずは瓶ビールで喉を潤し、次に北区が誇る23区内唯一に造られている「丸眞正宗」を飲む、というのが「平澤蒲鉾」における王道の飲み方である。
おでんは随時注文すれば、すぐにカウンターに置かれる。これをハフハフしながら頂く「丸眞正宗」のうまさといったら。
さて、カウンターに立ってビールを飲んでいると、しばらくして旦那さんが現れた。早速、こないだのお礼をすると、なんと「つまみチャーシュー」を出してきて「これ、娘さんから」といいながらサービスしてくれるではないか。
こっちはお礼にお店に来たのに、逆にご馳走になるなんて。
ホント申し訳ない。
有り難く頂いた「つまみチャーシュー」のうまいことといったら!
旦那さんのサービス精神の旺盛さには頭がさがる。
冷やの「丸眞正宗」でチビリとやっていると、隣に入ってきた男性と目が合う。
「どうも」とお互い声をかけて、びっくり。
何と、1年4ヶ月前に来たときにもご一緒させてもらった初老の男性だった。
「覚えておられないかもしれませんが」と前置きしながら、話しかけると「おぉ~」と言いながら話しが始まり、そして会話は弾んだ。
まさかまさかの再会。
そのおじさん、最近はあまり「平澤かまぼこ」にも立ち寄らなくなったというから、これは単なる偶然ではないかも。
こうした偶然の再会があるから立ち飲み屋は楽しい。
その向こう側にいたおじさんも巻き込んで更に話しが弾んでいく。
そのおじさん、王子の大衆酒場「山田屋」のご親戚だとか。
今度は、「山田屋で会おう」と言って去っていった。
王子の酒場は本当に楽しい!
平澤さん、また近々行きますよ!
王子神社に娘の七五三を祝いに出掛けた。JR王子駅を出て、着飾った娘に近寄ってくるご婦人がいる。
「可愛いわね」と仕切りに娘を誉めてくれる。娘ははにかみながらも満足そうだった。ご婦人の背後を見やると男性が近づいてきた。
平澤かまぼこの旦那さんだ。
「あっ、平澤さんですか」と声を掛けると「おめでとうございます」と旦那さんは声をかけてくれた。
旦那さんは、わたしのことを知らない。
なにしろ1回しか「平澤かまぼこ」に行ったことがないのだから。
だが、平澤さんは有名人だ。
立ち飲み屋の本はありとあらゆるものに出ておられる。王子が誇る超有名店だ。
そんなことがあって、めいっぱい娘を誉めてもらったのだから、お店に行かない訳にはいかない。
晩秋の風が少しずつ冷たくなった頃、おでんの温もりが恋しくなってきた。
前回、お邪魔したときは「夏こそおでん」と強がったが、やはりこの季節にこそおでんだろう。
お店に入って、早速瓶ビール。
瓶ビールは3種類。アサヒ、キリン、サッポロ。
サッポロは赤星。男は黙って赤星だ。
大瓶各420円は相当安い。
まずは瓶ビールで喉を潤し、次に北区が誇る23区内唯一に造られている「丸眞正宗」を飲む、というのが「平澤蒲鉾」における王道の飲み方である。
おでんは随時注文すれば、すぐにカウンターに置かれる。これをハフハフしながら頂く「丸眞正宗」のうまさといったら。
さて、カウンターに立ってビールを飲んでいると、しばらくして旦那さんが現れた。早速、こないだのお礼をすると、なんと「つまみチャーシュー」を出してきて「これ、娘さんから」といいながらサービスしてくれるではないか。
こっちはお礼にお店に来たのに、逆にご馳走になるなんて。
ホント申し訳ない。
有り難く頂いた「つまみチャーシュー」のうまいことといったら!
旦那さんのサービス精神の旺盛さには頭がさがる。
冷やの「丸眞正宗」でチビリとやっていると、隣に入ってきた男性と目が合う。
「どうも」とお互い声をかけて、びっくり。
何と、1年4ヶ月前に来たときにもご一緒させてもらった初老の男性だった。
「覚えておられないかもしれませんが」と前置きしながら、話しかけると「おぉ~」と言いながら話しが始まり、そして会話は弾んだ。
まさかまさかの再会。
そのおじさん、最近はあまり「平澤かまぼこ」にも立ち寄らなくなったというから、これは単なる偶然ではないかも。
こうした偶然の再会があるから立ち飲み屋は楽しい。
その向こう側にいたおじさんも巻き込んで更に話しが弾んでいく。
そのおじさん、王子の大衆酒場「山田屋」のご親戚だとか。
今度は、「山田屋で会おう」と言って去っていった。
王子の酒場は本当に楽しい!
平澤さん、また近々行きますよ!
『平澤』さんは2回目ですが、いずれも見知らね人の輪に入れていただきました。
おでんとか鍋は仲間で食べるのが一番です。