ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

CYBILL SHEPHERD

2007年08月03日 | 女性ボーカルS
PEABODY/P-102/CYBILL SHEPHERD/VANILLA/1979

このアルバムは最近に入手しました。何回か見かけたのですが価格が高いと感じて見逃してきました。今回は僕としては納得できる範囲の価格だったので入手できました。シビルのアルバムではスタンゲッツが参加している“MAD ABOUT THE BOY”も好きなアルバムですが、こちらのアルバムが僕にとっては楽しめる感じがします。フィニアス・ニューボーンJRのピアノが際立ってこのアルバムを大いに引き立てていると思います。このシビルは女優でありシンガーでもあるわけですが、彼女のライブCDを先日先輩にいただいて聴いたのですが聴衆を楽しませる事に長けたエンターテイナーと感じました。このアルバムはライブではありませんが、歌がとりわけ上手いとは思えない彼女ですが、そういうエンターテイメントな部分が発揮されているのが良いところで聴いていて楽しめるアルバムに仕上がっています。ただこのジャケット僕は好きじゃありません、もし日本発ならこういう配色にはしないでしょうね、黒の縁取りがまるで弔事のような感じを与えるのではないでしょうか。

パーソナル:CYBILL SHEPHERD(vo), PHINEAS NEWBORN,JR(p), JAMAL NASSER(b), FRED FORDとBEALE ST.USAオーケストラ
収録曲
A面
1, I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE,BABY
2, MORE THAN YOU KNOW
3, VANILLA
4, AIN'T MISBEHAVIN'
5, WHEN IT'S SLEEPY TIME DOWN SOUTH
B面
1, 'S WONDERFUL
2, I DIDN'T KONOW WHAT TIME IT WAS
3, MY SHIP
4, A FOGGY DAY

このレーベルの写真ですが、レーベル下部に『PeaBody Record Co., Memphis, Tenn., U.S.A.』との表記がないアルバムがあるのですが、あなたのは有りますかと某先輩に尋ねられ同じである事を確認しましたが、無いのも有るようでこういう有無も気になるものです。どなたか詳しい事をご存知であれば教えていただければ幸いです。
追記:レーベル下部に『PeaBody Record Co., Memphis, Tenn., U.S.A.』との表記がないアルバムはオリジナルではなく再発盤である可能性が高いという意見もありましたので紹介させていただきます。

DARLENE EDWARDS(Jo Stafford)

2007年04月28日 | 女性ボーカルS
CORINTHIAN盤/DARLENE EDWARDS(Jo Stafford?)/THE ORIGINAL PIANO ARTISTRY OF JONATHAN EDWARDS VOCALS BY DARLENE EDWARDS

このアルバムですが入手した経緯というか, 何が聴きたいと思って購入したのかが全く思い出せないアルバムです。ジャケットに魅かれたわけではないし. 今もってよく判らないまま棚にあった一枚です。彼等の名前からもお分かりだと思いますが、この二人は夫婦による共演で彼等にとって初めてのアルバムです。このアルバムを聴いてまずピアノのプレイが独特のタッチである事を感じると思います。聴きながらノートを読んでいるとこのJONATHAN EDWARDSは両手とも右手であると書かれています。両手とも右手とは, それを読むまでは気がつきませんでした。曲のテンポが早いばあいに少しもたついた感じがするプレイヤーだと思った程度です。この隻腕のピアニストを支えるボーカルのDARLENE EDWARDSはアルバム内で4曲を歌っているのですが、彼女の経歴等は一切分かりません。メゾソプラノの声で丁寧に歌っているように思えるのですが、このシンガーは女性ボーカリストのモンクと言われているのではないかしらという程、音程が微妙にずれているのです。これが匠の技でテクニックを凝らして半音程度ずらしているのか、それとも自然に歌ってこうなっているのか僕には判定不能です。こういうボーカルリストも存在するのだと驚かされたアルバムです。ジャケットを良く見ると両手のイラストのように見えますが、二本とも左手が描かれています。ですからジョナサンというプレイヤーは右手に身体的ハンディーがあると思えます。ボーカルのアルバムとして取り上げるに足らないアルバムかも知れませんが二人の息はピタリと合っておりシンパシーしています。
追記:charlieさんからコメントをいただき、僕はこのアルバムのユーモアが理解できていなかったというか知らなかったという事かも知れません。charlieさんのコメントも含めてご覧下さい。

収録曲
A面
1, IT MIGHT AS WELL BE SPRING
2, POOR BUTTERFLY
3, AUTUMN IN NEW YORK **
4, NOLA
5, STAR DUST
6, IT'S A MAGIC**
B面
1, SUNDAY. MONDAY OR ALWAYS
2, JEALOUSY
3, COCKTAILS FOR YOU**
4, DIZZY FINGERS
5, THREE COINS IN THE FOUNTAIN
6, YOU'RE BLASE**

**印がボーカルあり

NINA SIMONE

2007年04月18日 | 女性ボーカルS
COLPIX盤/NINA SIMONE/NINA AT NEW PORT/1960

僕は正直に言うと彼女ニーナ・シモンを敬遠していました。どこか硬くて難しい性格俳優ではなくシンガーのような, そのようなイメージがあって理屈を聴かされるような先入観があって, 聴いて楽しいとか癒されるとかが好きな単純な僕には理解できないのではないかと考えていました。先日レコード棚にあった彼女のレコードを何年ぶりか分からないほど久し振りに聴いて, これも悪くないと思えたのは彼女の演奏スタイルが変わったのではなく自分の聴く耳が以前より多少許容範囲が遅まきですが広がったのではと思った次第です。

1933年ノースカロライナ生まれの彼女ですが、社会派としても有名です。両親が音楽にたずさわっていたので幼い時から音楽に親しみ4歳からピアノも弾いていたという事です。ピアニストとしても確かな腕前で“ニーナとピアノ”では素晴らしい弾き語りを披露して弾き語りの才女ぶりを発揮しています。高校卒業後にジュリアード音楽院やカーチス音楽院で学び、その後にクラブで歌うようになりアトランティック市で歌っている時にベツレヘムのプロデューサーに認められレコーディングをするに至りました。59年にコルピックスに移り, 64年にフィリップス, 66年にRCAと契約しています。本アルバムは彼女の初ライブ盤といえるもので、ジャズピアニストとしても一流の腕前を証明していると思います。彼女は自分で自身の音楽を分類しないで欲しいと常々語っていたようでジャンルにとらわれず、オリジンを前面に出してアフロアメリカンである事を主張したと言われています。

収録内容ですが, 出だしのA-1のTROUBLE IN MINDはブルースの味を持たせながらスイングしていて彼女らしい味わいがあります。続くPORGYは語るような歌い口で始まり訴求力を強めていくというボーカル。A-3の曲の始まり前にタンバリンを探す彼女がライブならではです。A-4のYOU'D BE SO NICE TO COME HOME TOはちょいとヒネッたアレンジ、これは難しいです。B-2のNINA'S BLUESはボーカルは無しで彼女のピアノプレイが堪能できノリも良い1曲、彼女がボーカリストではなくピアニストだったらもっと聴いていたのにと思えました、ここでのピアノプレイが好きです。

パーソナルは, NINA SIMONE(vo. p), CHRIS WAHITE(b), BOBBY HAMILTON(ds), AL SCHACKMAN(g)
収録曲
A面
1, TROUBLE IN MIND
2, PORGY
3, LITTLE LIZA JANE
4, YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
B面
1, FLO ME LA
2, NINA'S BLUES
3, IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT



JENNIE SMITH

2007年04月12日 | 女性ボーカルS
DOT盤/JENNIE SMITH/JENNIE

彼女は1938年生まれで, 父親はラジオ局で働いていたらしいですが, 小さい頃から教会で歌っていて, ジャズシンガーでもありポップシンガーでもあったのでしょうか。もっとも当時はあまりそのような区分けは意識されてなかったはずですが。14歳の頃に本格的シンガーとしてスタートし, ライオネルハンプトン等と活動を共にしたのです。このアルバムは彼女の初アルバムだとライナーノートでステーブ・アレンは述べていると共に彼女はピアノも弾けハーモニーを理解していて“sings Pretty”だと表現していますが, prettyとは実に適切な形容だと思います。ジャケットが小猫を抱いた写真で, このジャケットの人気も高いアルバムです。本アルバムは前述したスティーブ・アレンの作品を歌ったものですが、彼女の声質は一口で言うとキュートとかprettyという表現がピッタリでしょう。歌い回しはソフトでやや舌足らずな感じもありますが可愛く, 聴き手の気持ちを逆なでするような事が全くなく安心して彼女の歌声に包まれて夢心地で聴くことができるアルバムです。このアルバムもモノラル盤とステレオ盤がありますが, 所有のはステレオ盤DLP25586です。ステレオ盤でも録音は優れたものとなっています。彼女のアルバムは把握できている範囲でDOT, RCA, COLUMBIA, CANADIAN AMERICANがあるのですがその内3枚は聴いたのですがもう一枚が未聴で何とか入手したいこの頃です。

BOB ENEVOLDSENのアレンジ, DONN TRENNER指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, SPRING IN MAINE
2, AFTER AWHILE
3, YOU'D KNOW IT
4, WUTH YOU
5, AFTER YOU
6, I LOVE YOU TODAY
B面
1, THE THINGS MY HEART TELLS ME
2, TONIGHT
3, NEVER HAD THIS FEELING BEFORE
4, PRETEND YOU DON'T SEE HIM
5, LIFE IS BUT A DREAM
6, WHEN I'M IN LOVE

CAROL STEVENS

2007年04月06日 | 女性ボーカルS
ATLANTIC盤/CAROL STEVENS/THAT SATIN DOLL/1957年録音

彼女のことは例によって分かりません知りません。ライナーノートにも彼女の髪が黒いとか書かれている程度です。本アルバムもCDが最近発売され聴きやすくなりボーカルファンには朗報となっています。CDは聴いていませんが良い再生音であって欲しいものです。先日入手したコニースティーブンスの輸入CDの音はひどくパソコンからの音楽を聴いている感じでしたが。

このアルバムはA面は全6曲が言葉なくスキャットで歌われています。PHIL MOOREはこのアルバムにおいて言葉なくスキャットで歌うというアレンジについて、優れた女性シンガーそのものが楽器であるから言葉は必要ではないというような事を述べています。という狙いで収録されたA面は彼女のワードレスのヴォーカルで歌曲の雰囲気とPHIL MOOREのアレンジの妙味を楽しんで聴き, B面は彼女の柔らかくハスキーな声の歌唱で言葉を聴きながら楽しめる構成になっていますが、僕は未だにまた今の所まだB面の方が好きです。B-1のROMANCE IN THE DARKやB-5のKEEP ON DOIN' WHAT YOU'RE DOIN'がお気に入りです。B-6のAT LASTはアップテンポで歌われていてエタジェイムスのそれとは全く違うアレンジとなっていて別の曲のようです。ところでこのジャケットですが、黒髪と黒眉毛, 黒シャツと黒パンツと黒づくめでタイトル字にも黒が使われていて、デザイン上で使用されている色は白、黒、濃ピンク、グレー、肌色(顔と手)というわずかに5色だけが使われているという事で多少重い感じを受けるジャケットデザインですが、それもこのアルバムの特徴でしょう。

PHIL MOORE指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, IN A MELLOTONE
2, SATIN DOLL
3, SAVED IT ALL FOR YOU
4, EVERYWHERE
5, MOOD FOR YOU
6, LURELEI
B面
1, ROMANCE IN THE DARK
2, LYING IN THE HAY
3, I'M PLAYING WITH FIRE
4, TENDER AS A ROSE
5, KEEP ON DOIN' WHAT YOU'RE DOIN'
6, AT LAST

THE SIMON SISTERS

2007年03月25日 | 女性ボーカルS
KAPP盤でCARLY SIMON/THE SIMON SISTERS/

今日の紹介アルバムはジャズボーカルではありません。このアルバムに収録されているのはフォークソングです。このアルバムはバーゲンコーナーにあったのですが、見るとカーリーサイモンが姉妹でSIMON SISTERSとして歌っていた当時のアルバムだったので持っておこうかと入手した次第です。姉のLUCYもCARLYも歌と同時にギターを弾いていますが、下手ではないと思いますがギターの腕前が上手いのかと言われるとよく判らない感じではあります。彼女達はシスターズとして活動した後に、妹カーリーはソロとしてポップやフォークを歌うようになりましたが、シンガーとしてよりも彼女の数多い恋遍歴が記憶に残っています。裏面の写真を貼付しますが、この当時のカーリーはまだ寝ぼけているような表情をしている田舎の娘という感じです。以前に彼女の“MY ROMANCE”を紹介していますから比べてみて下さい。

パーソナルは、LUCY SIMON(vo.g), CARLY SIMON(vo.g), STUART SEHARF(arrg.g), SEYMOUR BARAB(cello),BILLY LEE(b),
収録曲
A面
1, SO GLAD I'M HERE
2, BRETON LILLABY
3, DELLA
4, WILL YOU GO LADDIE GO
5, CHICKEN ROAD
6, ONCE I HAD A TRUE LOVE
7, WIND SPIRITUAL
B面
1, WINKIN' BLINKIN' AND NOD
2, A LA CLAIRE FONTAIN
3, RISE UP
4, LORCA LULLABY
5, WALLEY,WALEY
6, SANO DUSO




Elma Santa

2007年02月21日 | 女性ボーカルS
JIM TAYLOR盤でELMA SANTAの“YOU'ARE THE CREAM IN MY COFFEE”1982年録音・レコード重量120g

このレーベルは初めて見ました。↑上では略しましたが正式にはJIM TAYLOR PRESENTSという名称でデトロイトのレーベルというのはアルバムにも記載ありましたが、他のアルバムはブルース等を出しているようですが詳しくは分かりません。ローカルレーベルであるのは間違いないと思います。アレンジは全曲, JOHNNY GUARNIERIというベニーグッドマン楽団などに参加していたピアニストが担当して参加、他にはベースのMAJOR QUINCY HOLLEYとJAMES C HEARD(ds)がバックをつとめています。ベースのQUINCY HOLLEYがところどころでフガフニャとスキャットしています。このELMAというシンガーはオハイオ生まれで高校を卒業後にニューヨークへ出て正式に音楽のレッスンを受けたとノートにはあります。彼女はアコーディオンの演奏もできるようでアルバムでのアコーディオンの演奏は彼女の手によるものです。彼女はニューヨークやタンパ等の東南部のクラブに出演した後にデトロイトで活動するようになりアコーディオンをフーチャーしたELMA SANTA and RED HEADという女性トリオで活動しました。1977年にCHET BOGANのビックバンドにボーカルとして参加し人気を集めたとありますが、それはサクラメントやイリノイでのことで、全米で活躍したわけではなさそうです。彼女のボーカルは大人の味わいのあるものですが、当然下手ではないのですが決して上手いとは言えないシンガーのようです。ただ歌い回しがチャーミングで親しみが持てるシンガーです。ジャケットを見ると受けを狙った際物のような印象が有りますが、内容は彼女のさりげないボーカルが気持ち良いアルバムです。裏面の真面目そうな彼女の写真も↓下に載せておきます。




収録曲
A面
1, GOOD NEWS
2, THIS IS MY LUCKY DAY
3, I'M SITTING ON TOP OF THE WORLD
4, BIRTH OF THE BLUES
5, ALABAMY BOUND
6, YOU'RE THE CREAM IN MY COFFEE
B面
1, BUTTON UP YOUR OVERCOAT
2, IT ALL DEPENDS ON YOU
3, BYE BYE BLACKBIRD
4, THE BEST THINGS IN LIFE ARE FREE
5, KEEP YOUR SUNNY SIDE UP

Catheine Spaak

2007年02月12日 | 女性ボーカルS
やっと、ボーカルでのA~Zまでのアルバムの整理が終わりました。そんなに枚数はないのですが、Aが大体何枚あるとかSが多いとかを全く把握しておらず、ABCと分けていく内に泥縄式にあっちへ躱しこっちへ躱ししている内に時間が予想以上にかかってしまいました。これで分類できたので, しばらくは探すのが少しは早くなると思います。次はパソコンかHDへ全てのアルバムを入力していきたいと思います(これもいつ出来るか予想はまるでつきませんが)。今回分類して初めて分かったのですが、私の所有範囲では一番多いのがSとCで次がL,Mといったところが多く、“I”は全くありません。Yが一番少なくTIMI YUROのが一枚だけで、EやUも少ないといったアルファベット別になっているようです。あまり聴かないであろうアルバムは専用の段ボール2箱に入れてお蔵入りとしました。

今日の紹介はフランスの女優カトリーヌスパークのアルバムでMIRA盤“THE CATHERINE SPAAK ALBUM”1966年録音。レコード重量150g

彼女カトリーヌは1945年生まれで1960年代のアイドル女優でした。父親のシャルル・スパークは脚本家で祖父はベルギーの外務大臣だったという血筋です。彼女の映画で日本で一番ヒットしたのは1962年の“太陽の下の18歳”ではないでしょうか。そのサントラ盤のEP盤もよく売れたと思います。がどちらかというとその後はあまり活躍がなかったように記憶しています。このアルバムはジャズとは全く離れたポップアルバムです。彼女が21歳の時の収録であった事を考えても, このアンニュイな持ち味で男心をくすぐるような持ち味には魅かれます。A-1のIERIはビートルズのYESTERDAYですが、私のお気に入りはなんといってもB-1のQUELLI DELLA MIA ETA'の軽快なのですがどこか気怠い雰囲気で歌っている1曲がよろしいです。B-4のHO SCHERZATO CON IL CUOREも可愛い仕上がりの曲となっていて好きです。

収録曲
A面
1, MES AMIS.MES COPAINS
2, PRIMA DI TE, DOPO DI TE
3, L'ETE DERNIER
4, NOI DUE
5, RIAPRE LA SCUOLA
6, IERI
B面
1, QUELLI DELLA MIA ETA'
2, TU RIDI DI ME
3, J'AIME LE MATIN
4, HO SCHERZATO CON IL CUORE
5, QUANDO TI VEDO
6, TU E IO

Jo Stafford

2007年02月04日 | 女性ボーカルS
CAPITOL盤でJO STAFFORDの“AUTUMN IN NEW YORK”1950年録音・レコード重量155g

このアルバムは、去年の10月にアメリカへ行きニューヨークとかを周遊して帰国した頃にebiさんのブログに紹介された記事を拝見して, ニューヨークが恋しくなり必ず入手しよう, このアルバムを聴けばニューヨークも思い出すだろう, 私にとってのN.Y.記念アルバムだと, 探し回って昨年末頃に入手したものです。全体的にこのアルバムを聴くと'50年台のニューヨークに連れていってくれるかのような彼女のボーカルに魅かれます。私にとってはA面1のAUTUMN IN NEW YORKと2のSMOKE GETS IN YOUR EYESから3のHAUNTED HEARTへと繋がる3曲だけでも充分に聴き応えのあるアルバムですが、他の曲も聴き応えは十二分にあります。彼女のボーカルの独特の間の取り方も素晴らしいと思います。聴き始めると必ず全曲を聴いてしまうでしょう。このアルバム、どことなく郷愁をさそう古き良き時代を感じさせてくれ心がホッとする一枚です。

それ以前にEP盤のボックス入り(2枚組)のはあったのですが、やはりLPのジャケットに一目惚れしたんでしょうね。ちなみにEP盤は↓こんな感じです。


PAUL WESTONによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, AUTUMN IN NEW YORK
2, SMOKE GETS IN YOUR EYES
3, HAUNTED HEART
4, IF I LOVED YOU
5, IN THE STILL OF THE NIGHT
6, SOME ENCHANTED EVENING
B面
1, JUST ONE OF THOSE THINGS
2, ALMOST LIKE BEING IN LOVE
3, MAKE BELIEVE
4, THROUGH THE YEARS
5, THE BEST THINGS IN LIFE ARE FREE
6, SOMETIMES I'M HAPPY

Lee Scott

2007年01月26日 | 女性ボーカルS
WYNNE盤でLEE SCOTTの“ESPECIALLY FOR YOU”録音年不詳・レコード重量190g

私のブログでは彼女のアルバムは先の“COOL MUSIC FOR WARM PEOPLE”1958年録音についで二枚目の紹介です。彼女の生年は判りませんがフィラデルフィア生まれで、フィラデルフィアのテレビやラジオに出演したり、各地のクラブでの活動をしていたとライナーノートにはあります。ジャズやポップスを歌いながらピアノのレッスンも長年続けコンサートピアニストも務めたという事です。本アルバムの録音年は判りませんが、アルバム裏面にクールミュージックの紹介がありますので、それより後で’60年前後ではないかと思っています。彼女のボーカルは多少フェイクは用いますがおおむね素直な歌い口で、声質はほのかに甘く温かみを感じさせる声で、エラが歌っているA-4のALL THE THINGS YOU AREも好きですが彼女の歌い口にも好感します。A-5のI ONLY HAVE EYES FOR YOUやB-1のYOU DO SOMETHING TO MEも好きなところです。このアルバムは先日東京のショップでレコードを漁っている時に出会ったもので“今買わねばいつ買える”と迷うことなく入手したアルバムです。以前からこのジャケットの美女がラップに包まれている写真のが手に入れたかったので突然出会うと何か呆気なく手に入り拍子抜けしたような気がしたのですが、帰宅してジャケットを眺めたりしているとやはり頬が緩みます。ジャケットの状態もよく不満はありません。盤の状態はB面の一部にプチ音があるのがやや残念です。

TONY LUISアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏

収録曲
A面
1, YOU ARE MY LUCKY STAR
2, I LOVE YOU, PORGY
3, YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
4, ALL THE THING YOU ARE
5, I ONLY HAVE EYES FOR YOU
B面
1, YOU DO SOMETHING TO ME
2, YOU
3, THEN I'LL BE TIRED OF YOU
4, YOU STEPPED OUT OF A DREAM
5, THE SONG IS YOU

Helen Shapiro

2007年01月09日 | 女性ボーカルS
CALLIGRAPH盤でHELEN SHAPIROの“THE QUALITY OF MERCER”1987年録音・レコード重量125g

HELEN SHAPIRO彼女は初めての紹介になります。1946年ロンドン生まれの彼女は14歳のデビュー時には、既に唱法がほぼ成熟した状態だったと聴きます。ヘレンシャピロですぐ思い出すのは弘田三枝子が日本語で歌ってヒットさせた“DON'T TREAT ME LIKE A CHILD”邦題“子供じゃないの”ですが、本家本元の彼女の歌の方がボーカルも伴奏も洗練されているのに対して、弘田三枝子の日本製ポップは何となくダサイなぁ~と子供の頃にラジオを聴きながら思ったものです。とこのようにヘレンシャピロというと英国のポップスターだったわけです。その後もポップヒットを続けましたが60年代なかばからはあまりその名を聞かなくなりました。ポップスでは1964年のFEVERがそこそこヒットしたのを最後にポップスから遠ざかっていたのかどうかはハッキリしませんが、元シュープリームスのダイアナロスもそうであるように彼女ヘレンシャピロもジャズを歌っていたのです。本アルバムは私が最初に入手した彼女のジャズアルバムで、これ以外にも何枚もあるようですがOVAL盤で“STRAIGHTEN UP AND FLY RIGHT”は聴いているのですがその他は未聴です。自分にとっては懐かしいシンガーですが子供の頃に聴いた時よりも歌が上手くなっていますというよりも自分が少しは聴ける耳になったという事でしょうか(?)。彼女のボーカルはやや低い声で、思いきりの良い歌い口ですが繊細な表現もできる多才な面を持つシンガーです。ヘレンシャピロかぁ~などとおっしゃらずに一度聴いてみていただきたいと思います。


パーソナルは, HELEN SHAPIRO(vo), BRIAN LEMON(p). LENNIE BUSH(b), BOBBY ORR(ds), TOMMY WHITTLE(ts)
収録曲
A面
1, OUT OF BREATH AND SCARED TO DEATH OF YOU
2, GOODY GOODY
3, I THOUGHT ABOUT YOU
4, I'M BUILDING UP TO AN AWFUL LET-DOWN
5, MIDNIGHT SUN
6, JUBILATION T.CORNPONE
7, WHEN A WOMAN LOVES MAN
8, FOOL RUSH IN
9, I'M OLD FASHIONED
10, G.I. JIVE
B面
1, TANGERINE
2, LAURA
3, JEEPERS CREEPERS
4, SATIN DOLL
5, AUTUMN LEAVES
6, I WANNA BE AROUND
7, SKY LARK
8, CINDERELLA
9, YOU GO YOUR WAY
10, MEDELEY---LAZY BONES--GLOW WORM--TOO MARVELLOUS FOR WORDS--YOU MUST HAVE BEEN A BEAUTIFUL BABY--THAT OLD BLACK MAGIC--COME RAIN OR COME SHINE--Ac CENT TCHU ATE THE POSITIVE--I REMEMBER YOU--HOORAY FOR HOLLY WOOD--DEARLY BELOVED--DREAM--SPRING,SPRING,SPRING--BLUES IN THE NIGHT--MOON RIVER--CHARADE--THE DAYS OF WINE AND ROSES--SOMETHING'S GOTTA GIVE --DAY IN DAY OUT
*このメドレー、聴くのは良いのですが曲名を写すのはちょっとギブアップ寸前でした。間違いあってもご容赦下さい。

Sue Sharon

2006年12月04日 | 女性ボーカルS
BETHLEHEM原盤でSue Sharonの“Mr. & Mrs. JAZZ SUE & RALPH SHARON” 1956年録音・レコード重量110g

本アルバムは皆さんご存知の夫婦による共演盤です。ピアニストのラルフ・シャロンは英国で人気を博し1953年に米国に進出しました。1950年代はこのアルバムに聴かれるおしどりコンビで活躍しました。彼のピアノはジョージ シアリングのような味わいです。SUE SHARONは本アルバムでは5曲を歌っていますが、その歌い口はクリス・コナーのような感じです。ジャケット写真がおもしろいです。遅い朝のコーヒーを飲みながら二人で煙草を吸いながら旦那は新聞のポパイを読み、奥さんは生活情報欄を読んでいるといった写真です。彼女の方が一枚も二枚も上手のように思える写真です。煙草アイテムジャケットシリーズの一枚とも言えるでしょう。本アルバムはオリジナルではなくFRESH SOUND盤です。

パーソナルは, Sue Sharon(vo), J.R.Monterose(ts), Eddie Costa(vib), Joe Puma(g), Ralph Sharon(p,vo), Milt Hinton(b), Jo Jones(ds)

収録曲
A面
1, IT DON'T MEAN A THING
2, A NIGHTINGALE CAN SING THE BLUES *
3, A FINE ROMANCE
4, HUGETTE WALTZ *
5, I COULD HAVE TOLD YOU
6, A TORCH NO DOUBT *
B面
1, MYNAH LAMENT
2, WITH THE WIND AND THE RAIN IN YOUR HAIR *
3, JUST YOU, JUST ME
4, NOTHING AT ALL *
5, THAT GOLDBLATT MAGIC

*印がSUE SHARONのボーカル

Jeri Southern

2006年11月10日 | 女性ボーカルS
DECCA盤でJERI SOUTHERNの“WHEN YOUR HEART'S ON FIRE”1956年録音・レコード重量155g

彼女のアルバムは3月17日にDECCA盤の“YOU BETTER GO NOW”を紹介していますので、本アルバムで二度目の紹介となります。先の“YOU BETTER GO NOW”の方がよくボーカル本で取り上げられているので,より良く知られているとは思いますが、私は本アルバムの方が好きです。彼女の情感のこもった歌い口は相変わらずで素敵なのですが、本アルバムのは彼女の冷めたボーカルの奥により艶というか色気を感じます。彼女の乾いたクールな声質に隠された情感が一番味わえるのは A-1のSMOKE GET IN YOUR EYESだと思っていまして私のお気に入りです。聴けば聴くほどに味が濃くなる1曲です。この1曲だけでも満足です。もちろん全曲楽しめることは言うまでもありません。

CAMARATA指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, SMOKE GET IN YOUR EYES
2, CAN I FORGET YOU
3, LITTLE GIRL BKUE
4, I REMEMBER YOU
5, HE WAS TOO GOOD TO ME
6, YOU'RE DRIVING ME CRAZY
B面
1, YOU MAKE ME FEEL SO YOUNG
2, SOMEONE TO WATCH OVER ME
3, AUTUMN IN NEW YORK
4, MY SHIP
5, NO MORE
6, LET ME LOVE YOU

April Stevens

2006年11月07日 | 女性ボーカルS
IMPERIAL盤でApril Stevensの“TEACH ME TIGER!”録音年不詳・レコード重量160g

今日の紹介盤は連発で放送禁止を喰らったAPRIL STEVENSです。彼女はナイヤガラに住むシシリー系の家庭に1936年に生まれ、弟のNINO TEMPOと姉弟デュオを組み50年代から何曲もヒット曲を出しているのですが日本で余り知られていません。彼女は4月生まれであった為にAPRILという芸名にしたそうですが, 彼女が50年代にSOCIETY RECORDSから発売になったシングル“DON'T DO IT”が第一回目の放送禁止となりました。ところが歌に注目したドイツ出身の編曲指揮者であるHENRI RENEに受け入れられて彼の楽団で歌うようになりました。その後に“TEACH ME TIGER”で第二回目の放送禁止を喰らってしまうのです。というような経緯もあって当時の日本メーカーでは彼女の曲の発売に力を注がなかったのではと推測しています。ボーカル本等では“耳元で悩ましく迫るセクシー・ヴォーカルは一度聞いたら忘れられない”とも論評されていますが、ジュリーロンドンの囁きとマリリンモンローのお色気を取り入れた歌い口ですが, 声質はスッキリとした落ち着いた声と思います。確かに演出されたセクシーだとは思いますが放送禁止になるほどの際物でもないように思います。が50年代当時としては危なかったのでしょうか。放送禁止曲のA-1のDO IT AGAINやB-2のTEACH ME TIGERも当然聴き物だと思います、少し夜更けてから聴くほうがより適切でしょう。個人的には本アルバムではA-4のIN OTHER WORDS (FLY ME TO THE MOONが一番のお気に入りで,B-3のI'M MAKING BELIEVEも悪くありません。このアルバムは音質もいいですから音量を絞り気味にして一人で楽しむも良し, 音量を上げて楽しむも差し支えありませんです。

TEACH ME TIGERの歌詞を下に書き添えます。放送禁止になる内容かどうかご確認ください。歌詞よりも歌い口が放送禁止になるかどうかは是非聴いてご判断下さい。
Hi Tiger !
Teach me tiger i would kiss you.. wa wa wa wah
Show me tiger iエll would kiss you.. wa wa wa wah
Take my lips, they belong to you..
But teach me first, teach me what to do..

Touch me tiger when エ'm close to you wa wa wa wa wah
Help me tiger i dont know what to do wa wa wa wah
I know that you could love me to
But show me first, uuunm show me what to do
This is the first love, that i have ever known
What must i do to make you my wery own.. ?

Teach me tiger and i will tease you wa wa wa wah
Tiger tiger i wanna squeese you wa wa wa wah
All of my love I will give to you
But teach me TIGER.. or I'll teach you

ooh.. tiger .. tiger.. tiger rrr..


収録曲
A面
1, DO IT AGAIN
2.TEACH ME TIGER
3.I WANT A LIP
4.IN OTHER WORDS (Fly Me To The Moon)
5.I GET IDEAS
6.TALK TO ME
B面
1.I'M IN LOVE AGAIN
2.THAT'S MY NAME
3.I'M MAKING BELIEVE
4.I'LL WAIT FOR YOUR LOVE
5.IT CAN'T BE WRONG
6.WHEN MY BABY SMILES AT ME

Yvonne Shubert

2006年10月25日 | 女性ボーカルS
CHALLENGE盤でYvonne Shubertの“TO YOU, WITH LOVE”1959年録音・レコード重量220g

彼女の事はよく知りません。どうも女優さんではないかと思うのですが間違いでしょうか。ジャケット写真の彼女の無表情な顔はいま一つといった感じですが、澄んだきれいなブルーの瞳は何を考えているのだろうかと思ってしまいます。裏面の写真も無表情に近いのですがジャケット表写真よりきれいに写っていると思うので載せておきます。こういう整ったキレイな女性の無表情に近い顔を見るととても冷たいイメージを受けてしまいます。ジャケット写真を撮る時によほどご機嫌ななめだったのでしょうか(笑)。彼女のボーカルですが情感溢れるというわけにはいきませんが、教科書どおりにキチンと丁寧に歌っているようなボーカルです。A-1は英語とフランス語で交互に歌っています。ジャネットサイデルも同曲を英語と仏語で交互に歌うアルバムがあるのですが、それを連想しました。



MANNY HARMONによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, I WISH YOU LOVE
2, AGAIN
3, YOURS
4, TALL BOT
5, WHEN YOUR LOVER HAS GONE
6, SPEAK LOW
B面
1, FRENCH MEDLEY
* LA SEINE
* PIGALLE
* SOUS LE CIEL DE PARIS
2, AS TIME GOES BY
3, WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE
4, NIGHT AND DAY
5, IF I SHOULD LOSE YOU
6, YESTERDAY