三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

そのパンは屋台骨

2012-12-11 11:01:13 | 学びました。
〈11月12日の食事〉
朝:きなこベーグル(しげくに屋ベーカリーのもの) コーヒー
昼:KUONカレー ヨーグルト
夜:お弁当(玄米、蒸し鶏と蓮根のナンプラー和え、しいたけの卵焼き、カボチャサラダ)

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さて、巻き戻してこの二日前のハンバーガーの件である。
これだ。



「安直に、美味しく」の失敗例である。

午前中に何件かの用事を済ませていったん帰宅、昼食は家で摂って、その後にまた出かけなければ…という流れだった土曜日。
美味しいパンと買ってきたハンバーグとで、簡単にハンバーガーを作ろうと思ったのだ。
他にも簡単に済む料理なんていくらでもあるのに何故ハンバーガーかって、ご飯のストックがなかったこと(新たに炊くのもめんどうだった)。
移動中の電車の中で、「チーズバーガー食べたい!おかあさん食べよう、チーズバーガー!」と騒ぐ子どもがいたせいかもしれない。

その時居た表参道で、美味しいパンを購入。
ハンバーグを買おうと思った最寄り駅のスーパーにて、成形だけしてあるハンバーグを。
ならば、レタスはもちろんのこと、アボカドとかトマトもあるといいな。
あ、フライドポテトもあるといいなと、冷凍のポテトフライを。

だがしかし、これではハンバーグは焼かねばならないし、芋も揚げなくては。
野菜を切るのも実は手間かかるよねえと、何だかんだ簡単には済んでないぞと、気づいたのは後の祭りというやつである。
想定以上に台所を散らかしながら、ようやく、完成。

ここで、声を大にして言いたい。
美味しいパンと、ハンバーガーに打ってつけのパンとは、必ずしも等記号では結ばれないことを。

このパンは、本当に美味しいパンなのだ。
表参道に行く際は、だいたい立ち寄って買うくらいに。
皮は固め、中はしっとりもちもちとしていて、弾力が強い。

この食感が仇となるとは。
調味料とあぶらとで表面がぬるっとしており、また一つの大きな塊であるハンバーグは、弾力の富んだパンで挟み、それを指で上下から押さえ込もうとすると、ずるっと逃げるのである。
またパンの表面が固い分、噛みちぎるのも難しい。

ハンバーグがはみ出ては押し戻し、指を油でテカらせながら完食した。
ハンバーグも、パンもそれぞれには美味しかったのだけれど、遺憾だけが残った。
少なくとも、これを食べたのが外ではなくて本当に良かった。

考えたら、ハンバーガー用のパンは、いわゆる「グルメバーガー」だろうが、得てして柔らかいものである。
それはあくまで中身の具が主役であり、パン部分はそれを支える屋台骨だからである。
パンを主張させ過ぎると均衡が狂う。
そんなことを学んだ一件だった。

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