三十路の食卓

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次に繋ぐ器

2012-11-23 09:29:18 | 学びました。
〈10月26日の食事〉
朝:トマトのパン(メゾンカイザーで購入) クリームチーズ 紅茶
昼:お弁当(白米、塩鮭、卵焼き、ほうれん草のゴマ和え、プチトマト)
夜:クリームシチュー ブリトー

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無印良品が配信しているコラムを読んでいた。
それは、陶器のリサイクルについて書かれた内容だった。
(そのページのリンクは最後に貼ります)

陶器に適した土は、実は年々枯渇化が進んでいるのだという。
生産に追いつかず、その分の土を輸入している陶器の産地もあるのだとか。

とても意外だった。
土なんて、そのへんを掘ればいくらでも出てくるのだと思っていた。
そうではないのである。
土もまた、限りある資源であることを今さらながら思い知る。

そんな「良質な土の枯渇化」が進む中取り上げられていたのは、岐阜県は美濃焼の産地で行われる「グリーンライフ21プロジェクト」という活動。
美濃焼の有志企業30社が集まって、陶器のリサイクルから製品化までに取り組んでいるのだという。

陶器のリサイクルーーそれは壊れた使用済み陶器などを収集、粉砕して原料に混ぜて新しい陶器へと生まれ変わる、という課程を践まれて作られる。
一度高温で焼かれた元・陶器を混ぜることで、なんと器の強度は増すのだそうだ。
また、通常よりも低い温度で焼くことが出来るのだという。
陶器の生産工程において、エネルギーの8割は焼成工程で使われるというから、低い温度で仕上げられるからエコである。

おお、良いことづくめではないか。

もちろん課題も残されていて、使用済み陶器などの収集方法。
現在のところ自治体で行政回収されたものが集まってくる仕組みらしいのだが、生産者・販売者・使う人が自らの力で資源循環できる仕組みも考えなければ…とお考えのようだ。

…といったことがこのコラムの概要なのだが、とても感銘を受けた。

陶器は、割れたら終わりだと思っていた。
綺麗に真っ二つに割れたなら金で繋ぐという修復法もあるようだが、中々そこまでの手間をかけるのも難しい。
粉々になるまで割れたなら、それもまた出来ない話であるし。
申し訳なさを感じながらも、捨てるより他ないと思っていた。

また、いまいち使いこなせず、いつしか食器棚の肥やしと化した器。
長い暮らしの中で、実家にあった使わぬまま放置されていた贈答品の器の姿も脳裏をよぎった。

こういうもの達を、次の命に代えることができるのだ。
なんて素晴らしいことだろうか。

だからこそ気になるのは、やはり収集方法。
私の住む目黒区では、壊れた陶磁器は「燃やさないゴミ」として、アルミ箔や壊れた傘などとも一緒くたに収集される。
細かく分類収集されている中、更に陶磁器も別項目となれば行政の負担も増えてしまうとは思うが、どうにかなるといいのにな。
もしくは、行政の関係ない団体レベルで、集めているところもあったりするのだろうか。
よし、調べてみよう。

無印良品【くらしの良品研究所】:「陶磁器のリサイクル」


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