三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

ここではない、どこかへ

2012-11-29 13:19:53 | 行きました。
〈10月30日の食事〉
朝:ライ麦トースト カッテージチーズ ハチミツ 昨日のおかずの残り コーヒー
昼:お弁当(白米+ゆかりふりかけ、にんじんしりしり、ウィンナーときのこと野菜のマスタード炒め)
夜:ハンバーガー ジンジャーティー

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打ち合わせに出て、帰りしなに本屋に寄って。
その流れで、その近辺で夕食を摂って事務所に戻ろう、と思っただけなのだ。

入ったのは、道中にあった青山のカフェである。
パスタなんかの、炭水化物一品もので済ませようと思っていた。
ところが、スパゲッティの類いはなかった。
それどころか、炭水化物一品ものというのがとても少ない。
しかもカフェにしちゃ高い。
単品の肉料理で2000円、みたいなノリである。

もしかして、一人で気軽に食事を終わらせるところではなく、場違いなところに来ちゃったんではないのか。
メニューを開いて水をもらったところで気付いても後の祭り。
吟味を重ね、炭水化物一品で一番安かったハンバーガー1500円を頼むことにする。

さっき買った『アイアムアヒーロー』読みたいけど、血みどろの漫画はこの場にはそぐわないよなあ。
居心地悪くスマートフォンをいじりながら待つ。
そうしているうちに、とても芳しい匂いとともにハンバーガー様がいらっしゃったが、その姿を一目見て恐れおののいた。
なにこれどう食べればいいの。

大きなパンズに肉汁したたるハンバーグが乗っている。
それにかかったチーズにも食欲がそそられる。
そこまでは想定内だ。

バンズ上部は、その上に乗らず、寄りかかるように置かれている。
その傍らにあるレタスは、サラダなの?挟むためのものなの?
そうしたものに、ナイフとフォークが添えられているのだ。
なんかもう、どうしたら正解ですか。

私の取った手段はと言えば、上のバンズを乗せ、いったんハンバーガーらしい見た目のハンバーガーを完成。
そののちナイフとフォークを使って、そのハンバーガー様に入刀。
小さくしたものに、レタスを挟んで食べる、という代物だった。

ハンバーガー様は、なんせ1500円である。
値段に見合った味で、ジューシーなハンバーグはとても美味しかった。
が、何しろ戸惑いと緊張続きで、生きた心地がしなかった。
当方キュウリが苦手なため、ここでも意地汚くピクルスを抜いたのだが。
よく見る輪切りタイプではなく、横に細長く切られたものゆえ、「ほ…本格派か!?」と居心地の悪さに拍車をかけた。
(※実際にピクルスはどういう形状である方が本格派であるかは分からないです)

会計を済ませて店を出る際に、観葉植物を足にかけて思い切り倒してしまった。
いかにアウェイ感を覚えていたか、うかがい知れよう。

ここではないどこかに、早く戻りたいなあ…と思いながら、帰りの電車に乗り込んだ。
脳裏には、サビしか知らないGLAYの歌がこだましていた。

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