三十路の食卓

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よもぎを生かしたかった

2012-06-17 12:50:15 | パン侍
(5月24日の食事)
朝:パリットフワットのよもぎパンにあんこ 弁当の残り コーヒー
昼:お弁当(白米、ウィンナーとスナップエンドウのいためもの、もやしと卵の塩麹炒め、塩鮭)
夜:ほうれん草とチキンのカレー ナン マンゴーラッシー

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今にして思えば、まったくもってバカだったとしか言いようがないのだが。
以前、このよもぎのパンを、私はクリームチーズと一緒に食べたのだった。

むせかえるほど青々としたよもぎの風味と、餅のような食感、クリームチーズの滑らかな酸味がまったく合わず、閉口した。
そのときの心境を類推すると、色みの組み合わせが「抹茶とホワイトチョコ」というお菓子界の新たなテッパンと酷似しているから、というだけの理由でそんな不一致を生み出したように思う。
ほんとに色だけじゃないか。
あとは、「冷蔵庫にクリームチーズがあったから」。
完全にバカである。

クリームチーズをよけて食べてみた。
餅のような食感といい、堂々としたよもぎの風合いといい、つくづく和菓子のようだ。
ならば、組み合わせるならあんこやきな粉というのが筋ではなかろうか。
パンの上に粉だと散らかるし、ペースト状にしてまとめるのも面倒だ…ときな粉は却下し、次はあんこと一緒に食べようと決意。
来る日に備えて、パンを冷凍保存にしたのであった。

そしてこの日。
あんこの缶詰は手に入れてある(あんこを豆から作るスキルも意気地もない)。
いざ、確約された美味しさへ。

トーストしたよもぎのパンの上にあんこを乗せ、頬張る。
予定調和という言葉すら浮かぶが、読みが外れずに間違いなく美味しいというのは嬉しい。
まさにあんこ入りのよもぎ餅のようだ…と書きたいところだが、パンの表面のカリカリサクサクがそれを許さない。
パンであることを思い出させる。
その、口内を惑わせる感覚も面白かった。

やっと美味しく食べられたよもぎのパン。
元は美味しくても、生かすも殺すも食べ方次第。
改めて思い知った次第である。

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